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陽炎の海路

 

遠くに見やる青空に

浮き上がった白煙を追いかけた

通り過ぎていく景色は向こう側

手をかざして太陽を

隙間からこぼれた淡い空


潮風を追い抜けて

水平線までどこまでも

汽笛を鳴らして進んでいく

海原は光を放つ


軌跡を描く白線が

青色を隠して進んでいく

もう小さく見えるあの町へ

今はそっと手を振ろう

別れを告げて前を向く


あの頃に戻るために着いた

帰り道はまた思い出に

積み重なっていく記憶はどこへ

もう行きつき先はないのだろう


風に乗せて前へ行く

海の香りが身に染み付いて

蜃気楼を抜けてまた水平線

過ぎていく昨日にさよならを告げる

私はまた昔に戻っていこう





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