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夜明けの町で
太陽が昇る前
時計塔が鳴り響く
暗闇は止まりって
空の向こうに茜色
わずかな時間
僕らの町は門を開く
見上げた空
二色の光が輝いて
星は街灯に路を描き出す
ランプを下げて
黒い外套に星の色
路には逆さま月明かり
暗闇が路を指し示す
フクロウがランプを持ってこんにちは
不思議は今日もご機嫌です
おや
夢からここへ迷い人
迷い込んだ旅人を探して
どうもこんにちは
出口はこちらです
その間はこの町を楽しんで
歩き過ぎていく路にさようなら
旅人の話はとても不思議やお話
こことは違うここのこと
僕も行ってみたいなあ
やがてたどり着く門の前
今日はここでおしまいです
ここから夢に旅人は
また来るよって去っていく
今日もこの町はまた門を閉じる
東に光
西に光
空はやがて青色へ
またお待ちしております
僕はランプの明かりを消した




