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ブラッティー・メアリーに花束を。

 

いつからだったかな

もう忘却の向こう側

気がつけば落ちていた

緋色の君は美しい


いつも側にいてくれた君へ

どんな言葉で出迎えようか

ありふれた言葉はいらない

今日こそ君に伝えると決めたんだ


洒落た服は着ていかない

このまま僕だからかこそ意味がある

君が好んでいたもの

アイビーの花束を持って迎えに行くよ


手でふれることは出来ないけれど

一緒に歩くことは出来ないけれど

確かにそこにいる

君は僕の前にいる


幼い頃読んだ東の物語

異なるものが結ばれた物語

これから僕が始めることも同じ

誰かが綴った絵空事


それでもいいじゃないか

例え狂ってしまっても

僕はもうすぐいなくなる

だから最後は自分でいたいんだ


胸の高鳴りを抑えて上がる

螺旋階段がどこまでも

向こうに続いている道を歩くよう

早くこの道の終点へ


扉を開けて君に会いへ

目の前には大きな鏡が一つ

叩いたら君が出てくるのかな

緋色のドレスを着た君が瞳に映る


何かいいことあったのかな

君は可愛らしい笑顔を浮かべる

今から今日がいい日になるんだ

僕は花束を差し出した


たった三文字の言葉に想いを乗せて

待ち続けるこの時間は一日のように

そして君は四文字の言葉を

その瞬間が永遠に

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