表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/660

キョウオン


手を離してと

君はやさしくボクにいう


大丈夫

すぐに戻ってくるからね


君は上着を来て

町へと行ってしまった


静寂な部屋に

ボクだけが独り残された


時計の針は回り回り

その音が部屋に響く

かちこちかちこち

かちこちかちこち


ああ、耳障り

針の音はボクを焦らせる

うるさいうるさい

うるさいうるさい


時計の音に混じって

雨の音も耳障り

ざあざあ

ざあざあ


それだけしかいえないのか?


あらゆる音が

静かな部屋にこだまする


ボクはそっと耳をふさいで

音を消す


うるさいうるさい

うるさいうるさい


音はボクを焦らせる

考えたくないことまで

考えさせる


不意に鳴った甲高い音

胸騒ぎがする


音はしばらくなって

その後聞こえなくなった

音は消えた


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ