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誰かの犠牲者

 

自らを束ねた言葉が自身を縛る重りとなる

例え忘れようとも消せはしない

起こされた事象は事実して残る


何気ない平面が研ぎ澄まされてつきささる

貫いたガラスの壁が飛び散って

暗闇へと飲み込まれていく

気づかずに踏みつけた誰かの悲鳴は

どうせ誰にも届かないだろうと

無意識に笑って蹴飛ばす


繰り返して忘れる

単純に処理されていく今日と記憶が

一つ一つ繋がって灰色になっていく

重ねた嘘が飾られている

愚かにもまだ気がつかない


私たちはそうして1日が無事に終わったと確信する

その裏でいくつ他人を犠牲にしたのだろう

そんなこと知ったところで意味はないと払い落とした


重ねていく言葉は鎖となって音を立てる

それは時計の針の音のように聞こえているのに

私たちは意図もせずに聞き流す

ガラスの壁を蹴りやぶって侵食しては

何もしていないような振る舞いを


年を取っていくごとに言葉は重くなり

自分を縛り付ける装飾は増えて行く

周りのせいにして誰かのことを笑って

それが当たり前なら仕方ない

否定こそ最大の肯定である


そして終わりに気づく最悪

例えそんな終わりを迎えようと

あなたは誰かの犠牲になるだけだった

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