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永遠が朽ちる

 

風が止み、水面が揺れる

月が堕ち、星空が瞬く

手からぶら下げた懐中時計

止まった針は永遠を示す


どこまでも続く水平線

歌を歌って歩いていく

波を輪を描いて広がっていく

その後ろに道ができた


誰もいない海の上

鳴り止まない静寂を

手で掬って拾っていこう

青色の雫が隙間から落ちていく


手の上に映った真上の色彩

光が差して闇が薄まる

静寂はやがて鼓動へと

手から星が落ちていく


音を立てて輪が広がる

風が吹き抜け空がなびく

目をつむって手を広げる

揺れる懐中時計が動きだす


地球(ほし)が生まれた

生き(いのち)が芽生えた

花 (きせき)が咲いた

(ゆめ)が広がった


水面に伝わっていく鼓動が

世界を清澄に

回り始める連鎖の円環

そして永遠が朽ちていく

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