表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
233/661

Rain like tear.

 

ここに流した雨はいつしか道になっていた

今のぼくに至るための道しるべ

なくなっていたと思っていた景色が

目の前にまたあふれていた


手が届きそうであきらめた

その度に地面を見つめた

影が落ちるその色はなんだが

とても明るく見えていた


誰かの背中を追おうとしたあの頃の

今もまたその焼き直し

傘を差したところで穴が空く

結局また濡れるだけなんだ


ぽっかりと空いた穴を塞ごうにも

中から見える虹が綺麗で直せない

そして今日も過ぎていく

いつまでも「したくない」の繰り返し


びしょ濡れになった手をかざして

いい天気だなっていってみた

晴れ晴れとした雨空の下で

ぼくは曇った感情を地面に流す


壊れた傘はいつまでも

直ることなく虹を描く

いつまで経っても止まない小雨

止まない雨だってあるんだよ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ