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Painting Depicting The Violence.

 

虚栄しか描かない愚か者

世界がまるで自分であるのかように

暴力で絵を染めていく

理性など持たない者は

醜い思考の上で成り立っている


積み重ねられた犠牲の上に座る

裂けた笑い声は侮辱の言葉

自分には関係ないと足を組む

眼前のキャンバスには絵などない


ペインティングナイフを降り下ろし

他者の思考を塗り潰す

真実は虚言に侵されて

意味のない絵画に化ける

私が作ったのだと嘲笑う姿は

悪魔でも天使でもない

単なる動物の成の果て


世界の目が向けられても

無様に座り続ける骸の椅子

嘆き声はやがて糾弾の声に

暴言を振りかざして押し込める


全ては神の名の元に許される

当然を不正に降り下ろす

歪んだ信念が悲劇を招こうと

私に責任はないと笑い飛ばす

所詮は口にしか出来ない愚か者

今日も平和だと戯れ言を抜かす


空白に描く暴力を

作品のように展示する

それは自己満足を越えた物

最早醜い置物だ

それさえ知らずに描き続ける亡者たち

それによって誰かが消える


美しさもない欺瞞に満ちた置物を

やがて人は蹴り飛ばす

それこそ人間である理由

そして亡者は消えていく

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