僕らの非存在証明
そうなんだって笑う君の笑い声が
僕らの頭を貫いていくんだ
つまらないと蹴っ飛ばした僕らの日常は
定められた矢印に続くだけのこと
弄り始めた携帯は記号だらけの暗号文
意味も理解しないから埋もれていくんだ
差し伸べた手を振り払って
逃げ続けるだけのリフレイン
どうせまだでいいやって
僕は君の背後で笑っているんだ
そうなんだって君の笑い声が
僕らの背中を吐き指していくんだ
そうなんでしょって君の指先は
僕らの不都合ばかり指している
あたりまえと突き飛ばした僕らの1日は
上下逆さまに動くあの日の繰り返し
電源を切った携帯から響く着信音
信号も分からないから鳴り止まない
差し伸ばされた手を振り切って
置いていかれるばかりのリフレイン
もうどうでもいいだろうって
僕は君の背後で笑っているんだ
そうだったでしょって君の笑い顔が
僕らの背中を突き飛ばす
そうなっているんでしょって君の笑い声
僕らの存在を肯定してくれない
歪に繋がった僕らは曲がる
携帯の画面に映るセピアカラー
どうせこのままでいるんだって
僕らは机から飛び降りた
そうなんだって君の笑い声が
僕らの背中を吐き指していくんだ
そうなんでしょって君の指先は
僕らの不都合ばかり指している
そうなったでしょって君は笑った
既に決められていた僕らの都合
そうなるしかないんだよって君は嘲笑う
僕らは元々いなかった




