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永遠を貫く
それは色褪せることなく繋がる
歳月の中に潰えようとここに在る
遡ることなく流れるままに
いつの時代にも辿り着いてきた
ひとつの形から始まる
分岐点は別れ続けてここに来る
その過程で幾多の形を作り
消えていくことを繰り返す
影に埋もれた欠片が合わさった
もはや何ものでもない力になる
記された墓標は常に差す
そこにあるものこそ真であると
悠久の中で輝き続ける
掠れようと本質には至らない
見るものを待ち続けるために
移ろう暗闇の中を漂い続ける
普遍たるものだと語る
音につくにはまだ遠い
それさえもいりはしない
響きなど忘れ去られるものなのだから
故にここに記す
どんな紙切れであろうと価値はある
綴るもののそこに意味がある
束ねた形がやがて木と成っていく
暗闇から光輝まで
果てがあるとは限らない
いつも隣にあり遠くに在る
そして永遠を貫く




