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One day,Alone by me
昨日までの狂騒が嘘みたいに止んで
今日は静かな朝がやって来た
時計も鳴らずに風だけ流れ込む
部屋の明かりが眩しいよう
「おはよう」なんて言って9時過ぎのこと
みんなはいつも通りの1日で
今日は私だけが非日常
予定なんて何もない
窓の外は青色の
水彩画みたいな淡い蒼
本日の気温は涼しい方
そよ風が手を招いて待っている
何もないなら外へ行こう
携帯なんていらないや
自転車を漕いで遠くまで
木陰が指差す向こう側
上まで続く坂を登ったら
次は涼風が吹く下へ降りようか
止まらずに走り去る
川のせせらぎが澄んでいく
無機質に通り過ぎていく風景が
今は素敵に見えてくる
こんな場所あったんだって
ここはいつもの通り道
普段とは違ういつもの時間が
静かに流れてる
誰ともいない日なんてたまにはいいかな
まだ時間はこの先に




