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はろー、朝のこと
「おはよう」の言葉を返して座った椅子の先
一切れのパンと冷めたコーヒー
窓辺の光がなんか眩しいや
梅雨晴れの今日は快晴です
扉の閉まる音が頭の中に響いて
がんばろう、今日も心機一転
水溜まりを避けて歩く毎日の風景
連続が途絶えたような一瞬
休みなしでゆっくりと歩く
次第に後は曇り空
目の前の風景は快晴です
追わず離れずで追っていこう
歩いてきた後ろより前を見て
あの空の先を見たいだろって
追い付きはしないけど
毎朝、その風景が見れるだけいいや
いつもの場所までの途中
晴れていた空が黒ずんできていた
どうしよ、傘を持ってきていないやって
降るのは当分先のようです
薄暗くなる一方で前は明るいまま
追う気も起きないけど見ていたい
一歩一歩進む距離はまばらに
もうすぐでいつもの場所
歩いてきた後ろより前を見て
あの空の先を見たいだろって
追い付きはしないけど
毎朝、その風景が見れるだけいいや
やがて振りだした小雨は弱く
けど頭の上はまだ晴れ晴れ
目の先の扉を開けていつもの居場所
響いた、言葉は「おはよう」




