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人を騙す存在理由

 

愛想と呼ばれるものを振りまいて

仮面の上だけで笑っている

「笑えば福来る、ですよ」

心にもないことを吐き出した


自分を動物に例えるなら何か

「犬でしょうかね」

イヌ科の動物「狐」

私にはそれが相応しい


化けるのではなく化かす

嘘をつくなど容易いこと

人を傷つけようが救おうが

私には関係ない


どこかの神話で見た異形

常に世界を嘲笑う

愚直にも利己のため

なんとも単調な神なのか


功利で騙せば誰かが笑う

この世界は元からそうなのさ

わざわざ笑う必要などない

元より誰かがほほえんでいる


近くにあるものを遠くに下げて

右にあるものを真ん中へ置いてみる

人はどんな反応をするのか

分からないからこそやる価値がある


虚勢を張って嘯くよりも

見栄を張って嘘つくよりも

いつもの自分で俺は笑う

人の笑顔に合わせて嘘を吐く


誰かが泣こうが叫ぼうが

俺には関係ない

誰かが笑おうが歌おうが

興味はない


ないからこそそこに価値を見たい

ピエロのように愚者を演じる

仮面を張り付けて

今日も風景を見続ける

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