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潮が弾いた白線

 

真昼に流れ星を見た

飛行機雲を描きながら

水平線へ消えていく

一本線が空を区切る


真下の世界に白が横切る

青色が澄んでいく

白線の方向に浮き上がった

星の欠片がくるくる回る


灯台から見えた空

光に反射して白く輝く

まるであの空の模様

地上に出来た影も白色で


ぷらぷら足を放り出し

風が香る海岸線

麦わら帽子に鴎が止まる

顔を覗いて飛んでいく


先へ前へ帆が進む

逆さに写る船の影

水平線を目指してようそろー

ささやかな風が後を押す


何も変わらないなと呟いて

一日を振り返る

夕暮れから夜の空

漣が揺れていた


砂浜に出来た足跡を

不揃いな足で辿ってみる

昨日の後なのにもう大きい

砂の雫は溶けていく


今はもう真昼の海で

暮れるのはもうちょっと先のこと

ここにさよならをいって

何処かへ行ってしまおうか

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