表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/660

漣の揺れる場所

 

静かに繰り返すこの音が

どこか懐かしく頬を撫でる

遠くを照らす残照が

青色の空に零れていく


手から落ちた砂の雫

波間に解けて消えて行く

深く深く水が問う

掬い上げた色が透けて行く


拾い上げた貝に耳をあて

海の音を思い出す

いつからか忘れてたこの音が

私の中で響いている


やがて残照が降りて行く

月明かりが泡沫に

蒼い光が翻す

漆黒の真昼がやって来た


繰り返す波間に身を寄せて

静かに耳を傾けた

澄んで聞こえる星の音

目を閉じて歌を歌う


漣が手を握る

揺れる波間に溶けて行く

またここで始めよう

漣はまだ泣いている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ