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遠くから便りが届いたよ
名前のない手紙がポストに
誰が寄越したか分からない
けど付箋の形は右方向
紙には一言
「その道を行け」
赤いハイビスカス
手紙と一緒に入ってた
言われもなくても分かってる
その先に手を向けた
僕らの行く先はいつも
南の風が吹く方に
外れることもあったけど
僕らはちゃんと歩いている
今はまだ始まりの途中
風は相変わらず強いまま
手を向けたらその方向
夕凪が水平線に
もうすぐ来るよ星の夜
ハイビスカスが飛んでいた
向こう風がまだ
手の隙間から逃げている
掴むように手を伸ばす
風の行き先はまた未定
遠くからまた手紙が 届く
今度は名前入り
「そのままて道でいい」
分かってるよって笑ってみた
