表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
184/660

メアリー・スーの亡霊

 

墓場に捨てられた孤独が喚く

独り善がりな独白を謳う


見向きもしない者を亡霊と呼んで

健気にも食らいつこうと

狂った視界を逢わせている


機械仕掛けの物語を動かして

自らが道化を演じている

舞台の上で語る主人公

異物が混じって歯車が吹き飛んでいく

お構いなしに時計を進めていく


目の前に敵はなし

ファランクスを組んで突き進む


頭の中で繰り返される惨状に

死神は手を叩いて笑っている


幕が降りようと終わらない

まだ続く独り善がりな舞踏会

観客なんていらないと

遂には誰もいなくなった


絵画を掲げて自画自賛

音ない拍手に感嘆と

その中に紛れた亡霊は罵る

どうせ聞こえやしないけど


道化はまだ仮面を被って踊ってる

今なお止まらない時計が嘆く

壊れた弾みで全てが歪んでた


そして機械仕掛けの物語は

紙と一緒に燃やして捨てられた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ