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痛みの意味

 

ふんぞり返るイスを蹴って

裏返した世界はなんだ

目に写り込んだ

逆さの気持ち


どこに誰がいるのかなんて

知らんぷりして道を行く

どうせ誰も見てないんだから

何しても咎められないさ


散らばったガラスを踏み潰して

そのまま歩いてきたのさ

靴底にはまりこんだ

痛みは分からないまま


誰もがふんじばってんだって

そんなこと言われても分からない

叩かれた頬が赤く

痛みが現実に見えるだけ


すれ違うのがどんな人だとか

気にせず道を歩く

誰も無関心なんだから

気に止める必要なんてないさ


かさばった鏡を踏み壊して

それからの道から目をそらす

靴底に入り込んだ

痛みの意味なんか分からない


誰もかふんじばってんだって

そんなこと言われても分からない

叩かれた頬が赤く

痛みが現実に見えるだけ


知ったかぶりして独りになって

どうせ誰もいないんだろう

小石蹴って戻ってきた

アスファルトに移った影が眩しいよ


本当は分かってるよ

誰かが見てくれてるんだって

叩かれた頬が痛い

その意味もやっと分かっていた

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