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夢のあめ
あくびをしてふらふらふら
曇り空がおはようさん
肌寒いかと思えば温かい風
桜が落ちて道を行く
春の陽気が温かい
なのに心が寒い
ぷるぷる震える雫がぽつり
空から飴玉が降ってきた
ビニール傘をさして
水の中を歩いて進む
ぷかぷか浮かぶ笑い顔
水溜まりを蹴飛ばして笑ってみた
空から太陽がこんにちは
それでも飴玉が降ってくる
いたいいたい手が痛い
落ちて砕けたビニール傘
頭を覆って走る走る
どこまで走るか分からなくなった
行き先方向右左
迷路みたいな場所をひたすら進む
息を切らせて倒れ込んだ
空からぽつぽつ雨が降ってきた
頬にとどまる雨粒払って
帰ろうか家にって
ビニール傘をさして帰り道
夕焼けの曇り空にこんばんは
あくびをしてぶらぶら歩く
今日の天気は雨でした