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想いをなくした物語

 

なんとなくそれっぽい言葉を並べてみる


一行


二行


三行目


いつも通り全部消す


思い付きの語りごとを述べてみよう

逆さに上がる無意味な起承転結

ストーリーなんてありはしない


ああ、ああ、ああ、ああ

言葉が思いつくのに

想いがこもらない

崩れていくペンの先

へし折ったノートの切れ端


あ、か、さ、た、な

は、ま、や、ら、わ


五十音が解けていく

不協和音で耳をふさぐ


あれだけがんばってやっておいて

結局出来上がるのはいつもの迷路

めんどくさいから壁を壊して進んじゃえ

考えることをやめて文字を書く


いらはにほへとちりぬるを


頭に浮かんでくる意味のないパズル

ピースなんて適当に繋げばいいだけだ

きっとその内出来上がる

目を背けて知らんぷり


本を読んだ

――だから何?

批評した

――だから何?


そうやって自分から逃げている

空欄に書いた文字は笑ってる


虚偽さえ見えなくなった暗闇を

赤いペンで塗りつぶす

わがままなだけの物語

あきれた道化は手をこまねいた


 ろ

  か

   も

    の

黒ずんた手がペンを握る


物語に終幕を

デラメタなせに書いた言葉にのみこまれた

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