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からたちかたち
ありあまる思いを手に
駆けて行ったあの日々は
いつの間にか思い出に
アルバムに埋もれてた
当然に見ていたあの空も
今ではもう見えない
頭の中で繰り返される
あの日々の連続風景
写真という記録をアルバムに入れて
形のない記憶を忘れないように
いつでも思い出せるように
そっと本棚にしまった
あれからって語って
今までのこと思い出す
いまだに振り返るあの頃は
もう遥かの話
手に掴んだ夕焼けも
今は朝焼けに消えている
窓越しの変わらない景色
それでも少し変わっていたのかな
めくる度に溢れ出す
明かりは優しく写真を灯す
かつての自分が見た今がここに
想像を越えてあった
写真という記録をアルバムに入れて
形のない記憶を忘れないように
いつでも思い出せるように
そっと本棚にしまった




