表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
149/660

月に叢雲などを

 

宵の眩しさはいざ知れず

今はまだ(むらが)る陽炎に埋もれてる

(ほとばし)る風はまだ

蜃気楼の僅か先


見上げようと見えぬ今宵は雫

それでも明かりをともす星はなお

(ともしび)に揺らめく言葉は届かず

彼方へ消える風如く


未だに空白を埋めようと

目を瞑っては言葉を消していく

語ることなかれとため息を

綴る言葉は群がる烏のよう


淡く遠くまだ見えず

楼閣の月影が月隠す

堕ちる光はゆらゆらと

滴る陽炎が受け入れた


今宵もまたいざ知れず

叢る雲が夜を隠す

杯に堕ちた明かりが零れ

水面に映る月が顔を見る


さすれば真か偽りか

綴った言葉が踊りだす

空へ舞い上がる烏たち

闇夜が口を開けて謳い出す




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ