表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/660

絶望

 

暗い底に手は届かず

ただ空に浮いて手をおろす


先に見える光は近いのに

どれだけ手を伸ばしても

光はあたらない


叫ぶことも

泣くことも

疲れ果てた

今はもうただ流れに身をまかせて

暗闇の中を漂うだけ


雫が落ちる音が聞こえる

風が堕ちる音が聞こえる

あらゆるものが落ちていく


下へ下へ

吸い込まれるように

ゆっくり落ちる

ぼやける視界に差し込む明かりは

蒼く赤く黒く白い

色相が万華鏡のように輝いて

はじけて淡く薄れていく


どこまでも広く

暗闇は温か

やが手をおろして

目をつむる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ