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希望
底を照らす明かりを頼りに
霧の中を手探りで歩く
何かぶつかる
何かに遮られる
その度に道を変えて
そしてまた同じことを繰り返す
いつまでも辿り着くことなく
永遠に思えるような時が過ぎる
眠ることさえ惜しい
休むことさえ惜しい
その身を削りにながらもあがいて
進み続ける
そして繰り返す挫折
それでもめげずに前を見る
どれだけ進もうと霧は晴れない
見えない色彩だけがまだ続く
後ろに広がる暗闇が
口を広げて待ち構える
あきらめたくない
まだやれる
光はまだ輝いている
挫折することがあるだろう
あきらめることだってあるだろう
その度に暗闇を見つめる
それでも明かりを求めて進み続ける
霧はまだ晴れない
それでもまだ光が照らしてくれる




