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びぎん、おつきさん
夜をさまよえば
朝は社で丸くなる
猫みたいに日向ぼっこ
なんとなく続くそんな日々
自由気ままに生きる一日を
何より大事にしていこう
人でもない狭間の私は
あくびをして同じく過ごす
語りかけてくれる社のみんな
いつの間にか家族のように
思い出した昔の私
お母さんがいてくれた
お手伝いしましょうかって
社の巫女によっていく
何をやってるんだかって
自分でもそう思う
足をふらふら昼下がり
縁側でみんなと一緒にお茶
わいわいとにぎやかなこの景色
笑顔でみんなとおしゃべりを
語りかけてくれる社のみんな
いつの間にか家族のように
思い出した昔の私
お母さんがいてくれた
夕焼け小焼けでまた明日来るからね
帰ろうと鳥居の先に神主さん
そっと手を出してくれた
私は握って「帰りましょう」