表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
143/660

ケテルの星

 

ガラスに映ったのはどんな世界?

壊れた光が水晶に差し込む

万華鏡のように割れた世界


崩れたガラクタを手に取って

何もいわずに涙を流す悪魔が独り

天使の欠片に語りかける

明くる朝は雨だった


やっとが遅すぎて

もう何もないこの光

反射して返す輝きさえ

割れて空へと消えていく


廃墟に佇む影は走る

どこまでも続く回廊を

やがて影は虚ろに去って

また静かに時が流れていく


光は何処に

まだ求める欠片は哭いた

記憶の糸は今なお続く


明ける夜に降り立つ一番星

欠片に語りかけては願いをひとつ

輝く天使の欠片から零れる光

止めどなく広がってひとつになった


目を覚ませばいつかの廃墟

継ぎはぎだらけの体が動く

物語の続きをまた紡ごう

歩き出した方向は朝だった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ