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ひあ、じんがいさん

 

聞くも語るのは蝙蝠の

森に佇む妖怪たち

まったくもってダメねって

ため息をひとつついてみる


話し相手でも探しながら

ふらふら迷う森の中

見渡す限りの鬱蒼さ

なんだかため息しかでないなあ


時代に遅れた者たちの

最後の行き先はどこだろうって

どうでもいいこと考える

居場所なんかどこにでもあるけどね


森奥で見つけた古びた社

誰もいない静かな場所だ

ここに憑いて神さまでもしてみようか

「出来るもんならしてみろよ」


後ろにいたのは祟り神

ついでにあいらしい式神さん

「相談事でもあるのかな?」

2人は笑ってみせた


警戒半分語りごと

2人はただ頷いた

そして祟り神さんがひとこといった

「だったら(うち)にいればいい」


時代に遅れた者の

最後の行き先はどこだろうって

どうでもいいこと考える

居場所なんかすぐに見つかった


けれども私がひとこと

「もう少しだけ独りきり」

狐に化けて町へ行こう

2人は待ってると笑ってた




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