表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
117/660

キミカゲソウの追憶

 

あの日の音が鳴った

小屋の扉を開ける音

私は笑顔で抱きついた

あの人の中は温かい


まだやまない星の雨

穴の空いた天井から見えた空

あの頃に見た色彩と同じ

まだ覚えていたんだね


人形の上に積もる風

咲いた花を揺らしてる

それはまるで鈴の音

聞いてとまる小鳥たち


繰り返される夢の中に

見つけ出した私の居場所

どこまでも続く回廊は

人形の記憶を謳い紡ぐのか


四季の花が咲この町に

訪れたもう1人の人形

私にそっくりな人形は

何もいわずに私を抱いた


どうして泣いているの?

言葉のない声を人形は伝える

君に会えたから

もう1人の人形は言葉で伝えた


跡形もなく崩れていく

それでも人形は回廊を廻る

そこは終わることのない夢の中

人形はいつまでもそこにいる


廃墟に降ってきた星のカケラ

それはかつての人形への贈り物

もう1人の人形は呟いた

おやすみなさい



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ