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知らず朽ちる愚痴

 

絵というものは誰にでも等しく

その意味を与えてくれる

時に難解ものあるだろうが

それは仕組まれた方程式にしか過ぎず

誰かが解いてしまえばその意味は説かれる


輪郭を作るというのは小説にも大事なことだろう

言葉という絵の具を使い分けてその世界を作り上げる

故にそこには無粋なものなどないものである

感情に付き従って書くものは

やがて理論となってその筆跡を残すのだ


歌というものも同じであろう

言葉に音を宿して世界へと放つ

海を越えて時代を越えて

それでなお美しく人々を魅了する

現代でもなおそれは続いている


根本的には全て

眼に

耳に

頭に

その意味を伝えてくる


それではこの詩はなんなのだろうか

何処へもその意味を伝えないともがく

虚勢の上にまた見栄をはって自己を傷付ける

なんたる愚か者だろうか

所詮は下賤なものが書く言葉の羅列


詩に意味を求めるなど意味のないことであろう

答えなどひとつではあるまい

意味を求めたところで分からないとしかいえない

詩人ゆえど意味など忘却してしまうのだ

それは積み上げた放り投げられた紙切れでしかない


周囲は嘲笑のだろう

それはそうだ

どう見れどそれは久遠に忘れ去られる断片

亡き後先駆者へとなった先人たちのように

それとも私は亡霊のまま消えるのだろう


美を求める形は様々だ

そこには純粋な探究心しかないはずだ

しかしそれは彼らの話である

理解できない不愉快など眼中にない

所詮はみんな理不尽の従者なのである

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