切符を買うまで
青春18切符の存在は知っていた。おそらく物心ついた時から知っていた。でも、実態が何かどんなものであるのか興味を抱いたのが今年の夏である。いつものようにニュースサイトでニュースを読んでいたら目に止まった青春18切符の旅。とりあえずネットの情報だけではたくさんの事を知るのが難しいだろうと思い、本屋に駆け込んだ。購入した本は青春18切符のモデルコースが写真付きで、でーーーーんと書かれた本と、日本全国の電車の時刻表である。そのまま、その2冊を手に、旅の始りの予感に胸を弾ませながら、今自分が新しくチャレンジしたい石包丁を作る為の石を探しに山梨県の川へと向かう。途中で武蔵五日市駅に立ち寄り、青春18切符を買おうとするが、当駅では売ってないと言われて、そのまま川に到着はしてみたものの、バケツをひっくり返したかのような大雨と雷にお見舞いされた。仕方がないので山梨から引き返し、八王子駅のみどりの窓口へと駆け込み、青春18切符を購入。まだ旅のルートは決めていない。でも、買ってしまった。日本は47都道府県全部行ってしまったから、新たなる電車旅という環境に身をおけば何か新しい世界への扉を開くきっかけになるかもしれない。しかし、いくら旅慣れしている私でさえ、苦手なものはある。それは電車だ。兎にも角にも東京の電車での1時間の移動ですら嫌で嫌でたまらないという性分なのだ。それが電車で日本を旅する等という試練を自分に課してまで遠くまで行くべきなのだろうか?
旅に出る前から全日空の飛行機の株主優待券をお守りに財布にしまった。いざとなれば、飛行機や新幹線があるよね?・・・あはは