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クローバー




「あ、あの! これ、落としましたよ」


 後ろから声をかけられ振り向くと差し出されるハンカチ。


 薄いピンク色で、角には小さなクローバーが刺繍されたタオルハンカチ。確かに、これは私のもの。


 けれど、これは半年も前に失くしたものだ。


 あたかも今拾ったかのように手渡してくる彼は目を泳がせ顔は照れたように赤らんでいる。


 そんな彼にいつ拾ったのですか、なんて聞くことはしない。


「どうも、ありがとうございます」


 私はお礼だけ伝えるとハンカチを受け取りその場を後にした。


 ハンカチを鞄に仕舞おうとした時、カサッという音がする。

 ハンカチを広げるとそこにはクローバーの可愛いメモ用紙が挟まれていた。


      『僕を思い出して』

 



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