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クズはゴミ箱へ  作者: 天方主
第三章 クズ共は特別任務へ
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クズ共は特別任務へ 第1話

 学園都市アンダー。


 街の至る所に設置された防犯カメラと住人が着用しなければならないテリスの存在、そして貢献ポイントという制度のおかげで犯罪は滅多に起こらない。


 この地下空間で暮らすほとんどの住人が善良の市民である。


 しかしこういった空間だからこそ、すべての住人が不満がないというわけではなく――。


「おい、てめえが売人か?」


 不気味さが感じられる、夜の公園。


 時間は零時をとうにまわっていた。


 そこでは怪しげな会話が繰り広げられようとしていた。


 ポケットに手を突っ込んでやたら舌打ちをする目つきの悪い男。


 そして、ブランコに座っている黒いフードを被った女。


「チッ!ブランコギコギコしてねえで、はやく例のものを寄こせ!」


 明らかにイラついた様子で男は黒いフードの女に迫ってきた。


 すると女は、ポケットの中からスッと一枚の紙を取り出して男に差し出した。


 男はそれを強引に奪うようにして取った。


「チッ!さっさと渡せってんだ!」


「その紙に書かれた通りに、テリスにアプリをインストールして。インストールが完了したらその紙を他の人に渡してこのアプリを布教するように――」


「チッ!わかってるよ!……おいテリス!」


「……………」


 男は黒いフードの女のことはお構いなしにその場でアプリのインストールを始めた。


『アプリのインストールが完了いたしました』


 暫くして、テリスの声が男の右耳から聞こえてきた。


「よっしゃ、終わった!これで俺は最強の男だぜ!」


「……………」


「とにかく、風紀委員以外のやつにこの紙を渡せばいいんだろ?」


「そう、それがルール」


「チッ!気味の悪い女だぜ……」


 そう言って、男は公園から出ていった。


 そして、黒いフードの女もブランコから立ち上がり、暗闇へと紛れていくのだった――。

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