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クズはゴミ箱へ  作者: 天方主
第ニ章 クズは学校へ
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クズは学校へ 第12話

 ゴミ箱集会と朝の掃除を終え、クラスメイトに避けられる雰囲気を感じつつ昼休みになった。


 もちろん、今日も黒水のための昼飯は用意されていない。


 黒水は一昨日の夜から何も食べていないことを思い出す。


 昨日はお腹空きっぱなしだったが、今はもはや空いていない。


「とりあえず水でも飲むか……」


 黒水はおぼつかない足取りで教室を出た。


 廊下には冷水器が設置されている。


 ペダルを足で踏み、飛び出てくる水をガバガバ飲んでいると――。


「ぐわっ――」


 後ろから蹴られ、黒水は顔が濡れてしまう。


 ――例のヤンキー三人組である。


「ぐわですってこいつ!ダサいですね兄貴ぃ!」


「こいつ顔がビショビショですよ!きもいですね兄貴ぃ!」


 うるさい取り巻きに対して、黒水を無言で睨む兄貴と呼ばれた中心にいる男。


「おい、お前今日も屋上こいよ」


「しっかり遊んでやるからよぉ!」


「俺たちのおもちゃとしてちゃんと機能しろよぉ!」


 黒水は昨日と同様に首根っこを掴まれかけたが――。


「黒水くん、先生が呼んでたよ!いますぐ職員室来てだって!」


 1年E組のクラス委員長、瑠璃川茉奈の声だった。


 ヤンキー三人組は彼女のほうを振り返った。


「お前、俺たちの邪魔する気か?」


「そうだぞ!このあま!」


「俺たちの邪魔するなあ!」


「え!?私に暴力振るう気なの?大丈夫?」


「「「……………」」」


 ヤンキー三人組は茉奈の言葉に押し黙った。


「チッ!お前ら行くぞ」


 ヤンキーのリーダー格は一頻り睨んだ後、不機嫌そうに取り巻きを連れて去っていった。


「黒水くん、大丈夫だった?昨日も絡まれていたよね?」


「いや、大丈夫だよ。それより先生って――」


「ああ、嘘だよ」


「え?」


「それより顔の痣大丈夫?まだ消えてないね」


 茉奈は黒水の顔を手の甲で優しく触れた。


 嘘、ということはあのヤンキー三人組から助けるために声をかけてくれたのだろうか?


「まなたんマジ天使……」


「え?なんか言った?」


「いや、なんでもない……」


「あ、そういえば昨日の昼も何も食べてなかったよね?サンドイッチ作ったんだけど食べる?」


「まなたんマジ天使……」


「あ、ごめん!また聞き取れなかった!なんて言ったの?」


「なんでもない!サンドイッチはいただきます!」

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