クズは牢獄へ 第13話
奏の号令に、黒水を含めた『クズ』三人は朝礼台の前に集合した。
「見ての通り、今年度は三人ものクズがゴミ箱に収監されることになったわ。しかも今年は入学式に二人も捕まるという異例の事態……。風紀委員長として私から一言言っておくわ。あんたたちは人間に非ず、この世界のゴミよ!ここにいさせてもらえるだけ感謝しなさい!まあせいぜいここから出られるようにクズなりにいい子ちゃんぶることね。オーホッホッホ!以上!」
奏は黒水たちを見て満面な笑みを浮かべた。
いや、言葉からして明らかにこいつもクズだろ……。
というか、入学式に二人捕まったって……。あのポニーテールの女も今日捕まったってことだろうか?
「風紀委員長、ありがとうございました!続いては校長先生からお言葉をいただきます」
朝礼台の横にいた風紀委員の女が司会をする。
やたら小さいおじいちゃんが朝礼台の上によろよろと現れた。
「えー、はい。皆さん初めまして、校長です。まず、お前らみたいなクズ共に話すことはないので以上です」
「……え?」
校長先生の話って長いのが定石じゃないの?史上最速で終わったんだが……。
歳の割に口が悪いわ、『まず』の使い方間違ってるわ、ツッコミどころ満載だ。
「――あ、あと……」
朝礼台を降りようとした校長が踵を返す。
「風紀委員長の言葉を訂正すると、今年度のゴミ箱の住人は四人です」
「えっ?いや、校長。風紀委員長である私が人数を間違えるわけないですわ。見ての通り、クズは三人です」
「いやあ、わしにはクズが四人に見えますが……」
「一体どういう――」
「昨日行われた教師による緊急会議の結果、風紀委員長、降魔奏をゴミ箱に収監することが決定しました」
「……………へっ?」




