歪な日常は僕の日常
小学校のときの妄想小説を発見して恥ずかしくなったけど続きを書いてみようと思いました
文章は初心者が書いておりますので、下手です
初めて出会ったのは小学校四年生の初夏
家に帰る気力さえも溶かしてしまいそうな程ギラギラと燃え盛る太陽が僕を照らしていた、青い空が早く暗闇になる前に帰らなければならない、でもこの暑さ、昇降口まで来てもう少し茜色になるまで待とうか、ミンミンと五月蝿くなく蝉の声が右から左に流れていくのを感じながら考える
「早瀬君、早く帰りなさい
とっくに下校時間過ぎているでしょう?」
僕の葛藤の時間は無駄だったらしい、保健室の先生、一華先生に見つかった、赤い眼鏡の冷たいが少し甘い視線が僕に向けられる
「はい」
この様にこの学校の先生は哀れな、そして可哀想な子と一枚の青いフィルターをかけて僕を見るのだ
高身長で眼鏡イケメンと小学校のマセた女子達に人気のある一華先生はあまり言葉を口に出さない、「カワイソウナコドモ」の僕にはよく話しかけてくれるけど、やっぱ女子は鬱陶しいのかな…、少女漫画脳の女子達はそこにも魅力を感じているのかもしれない
少女漫画なんて読んだこともない僕には別世界の話だけど
僕は下駄箱から靴を出し、「はぁ」とひとつため息をついて帰路についた
*
家に帰る途中、声が聞こえた
僕が住んでいるのは東京と言っても住宅街の中で皆んな家に帰ったこの時間聞こえる声は泣き叫ぶ赤子の声ぐらいだろう、だが今の声は明らかに普通の男性の声だ、こう考えるうちにもまた声がする
「れーん」
何度も聞き取れない声が聞こえた後やっと聞き取れる声が聞こえた、それと同時に僕は腰を抜かした
「れーんくん、無視しないでよ」
レン、それは僕の名前だ、ガタガタと震えながら振り返る、すると普通の住宅街には不釣り合いの多分高級ブランドの高そうなシャツに高そうなジャケットに高そうなスーツパンツ、高そうな靴、身長は優に180㎝は超えてるであろう、一華先生より背がたかい、おまけに顔も整っている、明らかに住む世界の違うそんな男が立っていた
「そんな怖がらないで、俺の名前は___」
後半、声は聞こえず、でも口をパクパクさせ終わると笑顔で手を振って風の様に消えていった
*
疲れているのか、はたまた病気か、僕の気持ち悪い妄想か…
住宅街の一角周りの家より少し大きい西洋風の家、外観は白で統一されており、玄関の戸を開くと長い廊下が続いておりリビングに出ると程よく日光照らされる
そんなリビングの床にランドセルを投げ大きい黒い革のソファにねっ転がり思考を巡らせた