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設定資料:キャラクター紹介&設定(おまけ)

最終盤のネタバレを含みます。

第一部分より内部向けの設定資料という側面が強く、作者の為のプロット的な設定資料です。

本編読了後のおまけとしてお楽しみ下さい。


高梨碧衣(箆鹿)

…本作の裏主人公。箆鹿の由来は「森の王」。生徒会長選挙の演説で発した「学校は森である。」という例え話から転じて名付けられる。推論、解決法、目的遂行能力が高く賢いが別段成績は良くない。昔から身の回りで不可解なトラブルが起きやすい江戸川コナン体質のやべぇーやつ。貸し借りが苦手なので依頼という形で友人や知人を助けたり、助けなかったりする。生徒会長に就任してからは目安箱を通し、依頼をこなしていたりもした。また、秋刕の小銭稼ぎ用(動画投稿用)アカウント「blue」は彼が由来であるが秋刕は覚えていない。不憫。

四月

「キーパー」と呼ばれる知人のお姉さん(鈴木陽菜の姉)から、「借りを返せ。」と妹の学校生活を援助する依頼を受ける。

五月

小学校を同じくする馬喰田恵により、本校の強豪である弓道部と野球部の資金が各顧問らに横領されているという噂を耳にする。なおこの問題は3年前より続いているとされていた。それらをなんやかんや懲らしめたい恵は箆鹿に相談。色々有って箆鹿は恵に激甘なので依頼を受ける。

六月

生徒会長選挙では最有力候補であった一学年上の東雲千世凛(ちぜり)を下す。



東雲千世凛(副会長)

…全テ偏差値72。美人。元東京都知事、東雲龍太郎の孫娘その人であり、超凡庸公立である東雲高校をいずれ格式の高い場所にする為にわざわざ入学した。一年次には副会長を務め、二年次に生徒会長へ立候補したが、年下の何かやべぇーやつ高梨碧衣に生徒会選で敗北、未だちょっと根に持っている。なお、東雲高校は江東区東雲には無い。

{生徒会と電子競技部と新部長}

…最終章エピローグで、新聞部のプラカードを山田正義が電子競技部の物として流用しているシーンがある。これは箆鹿が生徒会規約を捻じ曲げ、来期における生徒会直属の部活動を新聞部→電子競技部にした為であり、これにより新聞部は独立したより自由なメディアとなると共に、電子競技部が生徒会傘下として少なくとも一年間の活動が保証される事となった。すなわち必然、本人としては不服であると思われるが、新学期からの電子競技部の部長は{東雲千世凛}なのである。

{箆鹿と千世凛}

…電子競技部創設により本性が見え始めた箆鹿であるが、結果的に千世凛の思わぬ形ではあるが、電子遊戯部は東雲高校の知名度を底上げするきっかけを生んだ。また高い行動力や自分を生徒会選で下し得た箆鹿の実力を目の当たりにしてきた千世凛は、自分勝手な後輩ではあるが箆鹿をだいぶ可愛がっており、最終的には秋刕と付き合ってすらいないのに「彼女が出来た。」と呆けたことをのたまった箆鹿を不純異性交遊者処罰規約に当てはまった者として即追放するスーパーメンヘラぶりを披露した。



小鳥遊秋刕

…解離性同一性障害。多重人格のプロゲーマー。高梨碧衣とは小学校が同じ、すなわち実は馬喰田恵とも出身校が同じなのである。

本編には登場しないが悩まされている人格のようなナニかにはそれぞれ季節に沿ったような特徴がある。

・ドSで冷たいナニか。教養や語学能力、学習した記憶を蓄積するのが得意な人格であり、中学に入るまでに義務教育の範囲を完遂。秋刕はこの人格が苦手な為に抑え込んでいるが、同時に幼い日の記憶の一部をも封じるキッカケとなっている。イメージは冬。

・熱意が有り優しいナニか。より秋刕の理想として好ましく思っている人格ではあるが、自分の意志とは反することもあるので怖いものは怖い。イメージは夏。

{番外編、ニート期の秋刕}

…夏と冬、背反する二つの人格とその間で苦悩する秋刕。彼女に存在し彼女が自覚を持つのは自分を含めたその三人格であるが、そのどれもが強く左右せずにある意味では強く秋刕の心情に作用していたナニかがある。それは人格というには余りにも自然で、本人が気づきにくいものではあったが、他の人格を抑え込んでいたという点に関して、このナニかは確かにオリジナル性と独立性を持っており、自分の意志に反して、確かに秋刕の中に強く存在した。特徴としては性欲が強く、ネットで女の子の裸体ばかりを漁り、頭の中は常々ピンクである。イメージは春。

{秋刕とナキリ}

…ゲームという一つの目標達成を前にして、解離性同一性障害は強く秋刕の背中を押した。ある意味、全ての人格が協力をしナキリとして電脳世界に降り立っていた冒頭の瞬間こそが、最も彼女を彼女たらしめていた最強の瞬間であった。また普段の秋刕の少し癖のある喋り方については、自己を確保するためのアイデンティティ作りである。

{高梨と小鳥遊}

…終盤に箆鹿が言った「貴女の恋人だった。」という発言は、秋刕の記憶を刺激するためのブラフ、文字通り滅茶苦茶に嘘である。真実は"滅茶苦茶に"というほどではないが恋人関係では無く、しかし秀才で記憶能力とIQの卓越したドSの秋刕が、小学生時代の箆鹿へかなりアプローチを掛けていた。また終盤の可哀想だからという秋刕の言葉も割と真意であり、ドSの人格も含め7:3でレズなので、言ってしまった手前恥ずかしさは有ったが、ほぼ全員箆鹿に気は無い。割合としては夏が10レズ、春が10レズ、秋が8:2、冬が6:4。しかし箆鹿は普通に秋刕が好きであり、秋刕の方も全人格ともに箆鹿とは気が合っていたので、二人の仲はとても良かった。ドSの奴以外は。



四季 那由多 (キーパー)

…箆鹿の師匠、その狡猾さや先見性、推論能力は彼女から受け継いでいる。鈴木性を名乗らず死亡した母型の苗字『四季』を名乗る。キーパーの由来はハウスキーパーから。つまり前半部の味噌汁は那由多のレシピを箆鹿が真似したものであり、秋刕にとっては懐かしい家庭の味であった。陽菜がバイトを挟みながらに、東雲高校を受ることのできた学力の貯金は那由多の裁量が大きい。また主人である秋刕にFPSでのコツを聞かれたことを契機に、妹である陽菜を実験台として同じFPSをさせていた。すなわち陽菜と秋刕の出身ゲームは同じであり、そのスタイルも秋刕を模倣している。またドイツの大学で何をしているかは不明と謎が多い人物。陽菜の援助依頼について箆鹿に定時報告を迫るなどシスコンではある。









 本文はおまけを含めて以上です。改めまして読了に感謝申し上げます。


 さて、本作に登場するメインのFPSゲーム「クロニクル」は、OW APEX VALORANT FORTNIGHTを複合したようなゲームをイメージして構想が練られていました。BotWと原神、ファイナルソードしかり、PUBGと荒野行動しかり、APEXと各種バトロワゲー然り、CSGOとVALORANTしかり、どのゲームも何かしらをフューチャーして作られている点は「クロニクル」にも通じるところがあります。また、本作品の構想段階ではPUBG、APEXなど競技人口の多いゲームでもまだまだプロシーンに目を向けられることは少なく「プロゲーマー?(笑)」とまさに火種の燻る黎明期といった具合で、この小説はタイムリーな作品になると考えていました。が、その後なんと、日本でのEスポーツ観戦に爆発的な勢いをつけたVALORANTというコミュニティ登場しましたね。本作品ではまだまだ、プロゲーマーの悪戦苦闘について触れている箇所は足りませんが、ある意味では現実世界の「クロニクル」の立ち位置は、LOLと同じくらい競技人口の多い「VALORANT」ということになるんだと思います。時間の流れは凄いですね。しかしながら、ゲームそのものや電脳世界では無くて、Eスポーツを主題に物語を作るという試みが、私の中で一区切りに出来た事には強く達成感を感じています。まだまだ彼らの世界を伝えきれていないと煮え切らない思いも有りますが、桜も食事も八分くらいが適度。本作品もここまでとさせて頂きます。また小説家になろう、カクヨムでは西井シノの他作品も掲載ありますので、よろしければ他の作品も御贔屓にお願い致します。


――2023/2/22 西井 シノ


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