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神継者〜カミヲツグモノ〜  作者: ひらたまひろ
後継騒動編
35/107

第34話『大罪人の末路』


 目が覚めた。


 起きるにはちょっと早いけど、二度寝するほどの時間はない。なんか損した気分になったけど、仕方がない。


 僕は少し早くから境内の掃除を始めた。


 早いもので、4997大変革から20日ほど経った。みんな新しい体制にも慣れたのか、だいぶ余裕のある生活を送れるようになってきた。


 現在、ここ磐田神社には、僕と大志、それと花菜が同居している。かつて花菜が住んでいた、境内の一角にある巫女館みこやかたこと豊田邸には、現職の巫女の御厨いちかさんと、巫女下の鎌田美有さんが住んでいる。これから、僕らが暮らしている磐田邸が臣館おみやかたとなり、臣と臣補佐が生活する場所になるらしい。そして巫女館は巫女と巫女下が生活する場所となるようだ。


 では、僕はなんなのかという話になる。


 神様曰く、僕は大志とセットで動くらしい。というのも、他に住まいがないからとのこと。国内のどこかに移動させることも考えたそうだが、一人暮らしさせたら絶対にどこかへ旅に出て二度と帰って来なさそうという理由で没になったらしい。すなわち、神様の監視下に置かれているというわけである。


 そのため、なんの役職にもついていないくせに神社の掃除をさせられる。


 たまに料理や洗濯担当も回ってくるので、いいように雑用に使われている感が拭えない。


 まったく酷い話である。


 そう思いつつ、ひたすらに掃除をしていると、巫女館の二階の一室の窓がガラリと空いた。


 そういえば、いつも空いているけど、今日は空いていなかったんだ。


「んんーー」


 その声に反応して僕がその窓を見ると、気持ちよさそうに伸びをしている美有さんの姿があった。


 寝起きで、髪もボサボサな状態。美有さんは僕より2歳年上で、とても清楚で大人しく、腰まであるさらさらな黒髪をいつもひとつに結っている。あんまり自分から話さない人で、花菜とも大志とも会話をしている様子は滅多に見ない。ただ、いちかさんとはかなり話している様子を見かける。


 僕も二、三度しか話したことはないが、声が少し小さくて聞き取りにくい印象を抱いた。


 僕がそんなことを振り返りながらボーッと彼女を見ていると、彼女と不意に目があった。


「!?」


 美有さんはかなり驚いたのか、それとも恥ずかしかったのか、瞬時に僕から見えない位置にまで消えていった。


 ……なんか、嫌われた気分だ。

 いや、もしかしたら既に嫌われている可能性もなくはない。


 ……なんにもしてないから、流石にそれはないと思うけど。


 と思っていると、今度は違う部屋の窓が開く。


「お?」


 そんな声が聞こえたが、今度は無視をする。おそらく、御厨いちかさんだ。でも振り向くとさっきみたいなことになりかねないので気付かないふり……


「おーい、大智くーん! 朝から早いねっ!」


 は、出来なさそうだ。


 声を掛けられてしまった。


「あ、おはようございます」


 僕は軽くそう挨拶を交わす。それだけに留めておこうと思ったのだが。


「よっと」


 なんと、いちかさんは2階の窓から庭に飛び降りてきた。


 既に巫女服姿なのを考えると、ちょっと前に起きていて着替えを済ませてあったようだ。


「あ、靴忘れた」


 そう言っていちかさんは玄関に戻っていく。


「……………」


 いや、飛び降りた意味。


「あ」


 しかし今度は、玄関に鍵が掛かっているようで中に入れない。ガチャガチャと戸を無理やり数回動かすが、やはり戸は開かない。


「みうー、あけてー」


 そしてついに助けを求めた。


 なんだろうな、この人、少し抜けてるんだよね……


 いちかさんは現在19歳で、僕と4歳差である。最初は不思議な人だなって思っていたが、関わっていくうちにとても明るく接しやすい人だということが分かった。ただ、何かが抜けているように感じる。まだ20日しか関わったことがないからいまいち分からないが、今みたいに後先考えずに行動することが多い気がする。


 会議の様子を大志や花菜から聞くと、いちかさんのする提案は結果を出すために近道をしようとする過程で、大事なところを省いてしまっていることが多いらしい。そのため、一見すると名案に思えるのだが、じっくり考えると穴だらけで使い物にならないようだ。


 今回はその最たる例じゃないだろうか。


 早く下に行きたいから飛び降りたけど、結局靴がないから玄関に行かなくてはならず、その玄関は鍵が掛かっていて開かない。全く後先を考えずに行動している。


 見る人が見たら、ただの愚者だと笑われるんじゃないか?


 こんな人が巫女で大丈夫なのかと思うが、決まってしまったことを覆すことはできないので、あとはもう他の3人のフォローに期待するしかないだろう。


 特に、大志と花菜に期待しよう。兎山国の再建を目指す御厨家と鎌田家を止めることも視野に入れなくてはならないのだから。日渡の未来を考えると、兎山の独立を許すのはかなり痛い。なぜなら、彼女らの言う兎山の再建の到達目標は、かつての兎山の領土を取り返すこと、つまりは日渡と渡海の全土併合を意味しているからである。


 こんな危険思想、今止めておかないと手遅れになる。大志と花菜は毎日そう言っている。僕もそう思う。兎山の独立を許すということは、ほぼ十割の可能性で兎山と戦争をすることを意味しているのだから。


 日渡の滅亡すら掛かっているのだから、非常に可哀想ではあるものの、彼女らの抱く兎山再建という夢を砕かなくてはならない。


 そう思っていると、巫女館の玄関の鍵が開いた。どうやら美有さんが中から開けてくれたみたいだ。


「ごめんね、飛び降りたけど靴を履いてなかったのよ」


「……馬鹿じゃん」


 うん、ストレートだね。


 まぁ多分誰でも思うことだけど。


「なんで鍵を持っていかなかったのよ」


 いやそっちかーい。


 まぁたしかにそうかもしれないけどさ、飛び降りたことに関しての言及はないんですかね?


「鍵はきっと美有がかけてくるなって思って持っていかなかった」


「私がかけ忘れたらどうするのよ」


「あ、そっか。ごめーん」


 ……えっと、これは突っ込むべきかな?


 それを言うなら、「いちかさんが美有さんより早く帰ってきたらどうするのか」じゃないだろうか。


 いちかさんよりも館を後に出る美有さんが鍵を掛け忘れるってことは、巫女館は施錠されずに開きっぱなしというわけであって、いちかさんは何も困らないはずだ。


 もっと言うと、鍵を持っていなかったいちかさんが美有さんよりも先に帰ってきたとしても、施錠されていないわけだからそのまま入れる。何も困らない。


 そして極め付けは、美有さんが家を出るときにはいちかさんは既にいない。つまり、美有さんが掛け忘れたらそれは全て美有さんの責任である。いちかさんが鍵を持っていたら施錠されるなどという珍現象はまず起きるはずがない。


 うん、この二人って、実は結構抜けている……?


「あ、そうそう。あたしは大智くんに用事があるんだった。じゃあまた後でね」


「うん」


 僕がそう思っていると、いちかさんは美有さんとの話を終えて僕のところにやってきた。


「ねぇねぇ、大智くん」


「はい」


 話しかけられたので、僕はそう返事をする。


 するといちかさんは、突如僕にこう言い放ったのだ。


「あたしと付き合ってよ」




ーーーーー

ーーー




「うぇっ、明日!?」


「ええ、そうよ。場所は日渡の昇竜川河川敷、日竹大橋から上流に500mのところよ」


「そんなこと言われても……急すぎるよ。国民に告知もしなきゃだし、準備だって……」


「国民への告知は当日で十分じゃない。あなたの放つ火柱を見れば、野次馬精神で国民も集まってくるんじゃない?」


「それもう事後報告じゃん」


「いいじゃない。残酷な瞬間は何も見えない。平和的で、あなたに対する印象もキープできるわよ?」


「こっちは臣が殺されてるのよ? その犯人が処刑される瞬間は、国民だって見たいと思ってるよ」


「でもいいの? あなたの最大火力を見せつけて恐怖させる可能性もあるのよ?」


「ぐぬぬぅ……そうだけど、それでも、国民の意向は汲みたいよ」


「そう。じゃあ明後日にしましょうか。今日明日で国民に告知をして、明後日に執行。執行人はもちろんあなたね」


「う、うん。それならまぁ、いいよ」


「それじゃあよろしく頼むわね。あれは恭之助が届けるから楽しみにしててね」


「楽しみにって……。まぁ、うん。くれぐれも、こっちに着くまでに殺さないでね?」


「あははは。それは恭之助に言ってよ。大丈夫、かなり精神は逝っちゃってるみたいだけど、体は元気に生きてるから」


「今は、でしょ? わたしが心配してるのはそこじゃないんだよ」


「分かってるわよ。ま、恭之助もそこまではしないと思うわよ。ちゃんと生ける屍みたいな状態になって届くんじゃないかしら?」


「それもまた困るなぁ……」


「ま、とにかく頼んだわよ、萌加」


「分かったよ。……ありがとね、あおい。ここまで何もかもやってくれて。大貴の仇、しっかり取るから」


「気にしなくていいわよ。困った時は助け合いでしょ?」


「……うん」




ーーーーー

ーーー




 付き合って、という言葉に最初は理解が追いつかなかったけど、それは告白ではなく、単純に何かを一緒にやろうという誘い……もとい半ば強制的な協力の取り付けであったようだ。


 そして僕は、何に付き合えばいいのかというと。


「それはそっち。それでね、この木材は向こうだって」


「わ、分かりました……」


 昇竜川の河川敷で、大きな舞台の設置を手伝わされていた。


 その舞台を何に使うかは、聞いても教えてくれなかった。「今日のお昼くらいになれば分かるんじゃない?」といった感じではぐらかされ、いちかさんはずっとニコニコしていた。


 こんな大掛かりな物を作っても、これを使う場面が思い浮かばないけど……


 ちなみに、この舞台の設営を任されたのがいちかさんらしく、他の3人にもそれぞれ役があるらしい。だが、それが果たして何のための役割なのかは教えてくれない。


「まぁひとつ言っておくとね、萌加様が直接言いたいんだって。だから、あたしの口からはこの目的を言えないの」


 最終的にそう言われて、納得せざるを得なくなった。僕以外にも木材を切り出したり運んだり、設置したりしている下神種のみなさんがいるけど、彼らも目的を知っているわけではないらしく、「巫女様の命令だからやっている」らしい。それでも不満の声が出ないのは、それに見合った報酬が出るからだ。今回は白ネギ10本が給付される。美味しそう。


 ……僕には給付されないけど。


 だってただ付き合わされてるだけだし。


 給付されるなら、もっとやる気出るんだけどなぁ。


 チラッ


 そういう思いを込めていちかさんを見るが、彼女は何も言わない。


 おそらく、僕の視線には気付いている。それでも敢えて無視をしているのだ。


 ……ちくしょう、なんだよ。僕も白ネギ食べたいのに。




 そんなこんなで設営をしていたが、どうやらそれが遂に完成したようだ。


 大きな舞台とは言っても、足場は人ひとりが立てるかどうか。ただ、高さはすごく高い。500mくらい離れた場所にある日竹大橋の高さよりも高い位置に足場があって、おそらく高さは25mくらいだろう。河川敷に作ってあるけど、堤防からもその舞台を見上げることになる。


 なお、舞台は二段構造になっていて、その真下には一段低い足場も取り付けられている。その高さは10mくらいで、上の足場からは15mくらい離れている。


 これ、本当に何に使うんだろう。


 昇竜川の水嵩みずかさの測定かな?


 それにしてはかなり弱々しいけど。大雨が降って川が増水したら、おそらく流されてしまうだろう。


 ……何に使うか全く見当がつかない。


「皆さん、お疲れ様でした。作業はこれでおしまいになります。これから磐田神社にて、白ネギを給付します」


 いちかさんがその場を仕切って、全員に指示を促している。


 もちろん僕も従うけど、今はこの舞台が何に使われるのかが気になって仕方がない。


 ほんと、なんのために僕は働かされていたんだろう。


「大智くん、ありがとね。ずいぶん助かったよ」


 僕がそう考えていると、いちかさんにそう言われた。


「え、あ、はい。役に立てたなら何よりです」


 僕はそう返すと、いちかさんがにっこり笑った。


「堅苦しいなぁ。あたしには敬語じゃなくていいよ? あたし、そういう堅苦しいの苦手だし」


 あー、そうなの? 僕もだけど。


「まぁ、無理に今すぐ変えろとは言わないけど、歳の差もそんなある訳じゃないし、今後だんだん変えていってくれればいいよ」


「あ、ありがとう。そうしま……そうするよ」


 そうは言われたけど、僕は無理やり変えていくことにするよ。


 なにせ、堅苦しいのは嫌いだからね。


「あっはははは。無理やり変えなくていいって言ったじゃん」


「それでも変えていきたいんで……だよ。僕も堅苦しいのは嫌いだし」


 いちかさんに大笑いされたが、それでもいい。とにかくこれで、いちかさんには頑張って敬語を使う必要はなくなった。


 にしても、あの舞台。


 ほんとに何に使うんだろう……




 神社に帰ってくると、珍しいことに、庭に神様が立っていた。


「も、萌加様っ!」

「あぁ、神様よ……!」

「我らが始神よ!」

「愛おしき女神様よ……!」


 下神種の皆さんは、神様を見るや否や跪いて手を擦り合わせている。


 ……この鬼畜ロリ神に威厳もクソもあったもんじゃねぇけd……おっと、誰か来たようだ。


「もう完成したの?」


 出てきたのは美有さんだった。


「うん、みんながテキパキ働いてくれてね。あたしはほぼ何もしてないんだけど」


「そうなのね。暑いのに、皆さん本当にお疲れ様でした」


 いちかさんがそう答えると、美有さんは必死に働いていた下神種たちに向けて労いの言葉を掛ける。


 声を掛けられたら下神種の皆さんはペコペコとひたすらに頭を下げている。


「それで、いちか。ちょっと来て」


 美有さんがそういちかさんを呼ぶ。呼ばれたいちかさんは美有さんについて行って、本殿に消えていった。


「わたしからみんなに直接白ネギあげるね」


 残った神様は、そう言って白ネギを配る。


 ちなみに、なんで白ネギかというと、この日渡の特産品であるからだ。この世界には、人類が使っていた貨幣と呼ばれる物は存在しない。神類文明は、物々交換や労働と報酬で成り立つのだ。


 例えば、本を一冊買いたければ、自分の家で取れた野菜や果物を持っていって渡したり、半日だけそのお店の手伝いをしたりする。これを代償と言い、全ての物は代償を支払って手に入れるのだ。


 その代償のことを、お金と呼ぶ者も少なくない。ただ、お金というのは物々交換のことのみを指すため、労働と報酬という関係は含まれない。そして、物々交換から生まれる好循環のことを経済と呼ぶ。経済を回さないと、国は発展していかない。何か物を買うために代償を支払い、代償を支払うために農業をやったり労働をしたりする。そして国はどんどん豊かになっていくというわけだ。だから、不作の年は代償を支払うことが困難になるため経済が回らず、国家存続の危機に晒されることもある。幸い、日渡は土壌に恵まれていて、そんじゃそこらの日照りや大雨じゃ不作に陥らない。だが、それでも危機的状況になった時には、濱竹という超大国に泣き縋るしかないのだ。その典型的な例が、濱傘連盟の設立なのだろう。


 そんな話は置いておき、今回の白ネギは労働と報酬に値する、日渡国が働いてくれた民に支払う代償ということになる。その代償をもらった下神種が、この白ネギをどうしようが構わない。自分たちの食料にするのも良し、お金として使うも良し。特に、日渡の特産品なので、外国で買い物をする場合にお金として使うとその価値はとても高くなる。逆に日渡国内での価値は結構低い。そりゃまぁありふれているから当たり前っちゃ当たり前だけど。


 そんな高価な物を10本も給付されると言われれば、あれだけの重労働をせっせとやるのも納得がいくだろう。


 そうこうしているうちに、神様が全員に白ネギを配り終えた。


「それで、みんなに作ってもらった舞台なんだけど、あれが何かを伝えるね」


 神様はそう言って、珍しく笑顔を消して真顔で告げる。


「あれは処刑台だよ」


 しょ、処刑、台……


「みんなも既に知っていることだと思うけど、先日、この国の臣だった磐田大貴が殺された。その犯人である小林かささぎには、連邦裁判で死刑が宣告されている。その処刑を、明日行うの」


 明日!?


 その突然の告知に、みんな混乱をしているみたいだけど、神様に対して国民が言った言葉は勢いがあった。


「臣様を殺した無礼者には死を!」

「死をもって償わせましょう!」

「やってしまいましょう!」

「うおぉぉぉおお!」


 臣を殺されたことに対する国民の怒りはかなり大きいようだ。国民の中には、濱竹に侵攻しましょうなどとほざいている輩もいるようで、臣殺しには国民もかなりの不快感、そして怒りを感じるらしい。兄が慕われていたのか、ただ臣という存在が尊いだけなのかは分からないが、それでも兄のことでこんなに熱狂的になってくれるのは弟としても嬉しい。だが、濱竹に侵攻するなんて真似は絶対にしないし、そうする気も更々起きない。おそらく捻り潰されて終わりなだけだ。だけど、濱竹に対して思うところがないわけじゃない。いつかまた、安久斗様と話す機会があったらいくらか物申したいこともある。そんな機会があるかは分からないけど。


 でも、そうか。明日、小林氏が処刑か。


 ……


 兄を殺した奴が死ぬんだ。だから嬉しい……


 なんてことはないんだよな。


 僕は小林氏と一度は仲良くなっている。話しやすさと優しさで、好感度は高かった。そんな相手が死ぬんだ。たしかに兄の仇ではあるものの、その踏み外した道だけで人間性を判断するのはどうなんだろうか。兄の仇、憎むべき存在、現に悍ましいほど憎い存在だけど、少しだけ悲しく思えてしまうのだ。


 あの人のことを全然知らなければ、こんな複雑な気分にならなかっただろうに。


 あの人のことを心から憎めただろうに。


 優しい部分を知っているから、こんな複雑になるんだろうに。


 そう思うと、僕は自分が哀れで醜くて、そして小林氏への失望と悲しみで、胸が締め付けられた。


 意図せずとも、涙が溢れ出す。


「大智?」


 神様が僕を見て心配そうに聞いた。


「大丈夫です」


 僕は泣きながら答えた。そして涙を拭うと、神様を真っ直ぐに見つめて言う。


「兄の仇、取りましょう」


 その声に、神様は力強く頷いた。


 その場にいた下神種も大きく盛り上がり、明日の処刑に対するやる気に満ちた熱血的な雰囲気が国中に漂うのだった。




ーーーーー

ーーー




 神紀4997年、夏至後38日、深夜2時。


 靜国の静岡神社の地下牢から、日渡臣殺し事件の犯人である小林かささぎが連れ出された。痩せ細り、見窄らしい格好で、先の濱竹国北濱行政区長とは思えないほどの有様だった。


 手足を拘束され、宇治枝の神、宇治枝恭之助が引く荷台に乗せられて静岡神社を出発。朝の7時前に宇治枝国に到着し、第1回罪人投石会が実行された。


 罪人投石会とは、民が罪人に向かって石を投げつける行事だ。靜連邦設立時から、罪人の輸送時に必ず行われており、罪人の搬送路となる国家においては恒例行事と化している。ただし、なぜか知らないが靜と濱竹の二大統率国では行われない。


 第1回罪人投石会には、宇治枝国民約30人が集まった。そして1分間の投石時間があり、かささぎは額と右腕を負傷する怪我を負った。


 それが終わるとすぐに宇治枝を出発し、島谷国には9時過ぎに、銀谷国には10時半ごろ、崖川国には13時半前に到着し、その後も袋石国に15時過ぎに、そして目的地の日渡国には16時半に到着した。


 この時、磐田神社の前で第6回罪人投石会が行われた。6度に渡る投石会の末、かささぎは右目失明、頭蓋骨折、右肩甲骨骨折、その他多数のあざや傷ありという状態になっていた。


 既に廃人と化していて、正に生ける屍の状態であった。


 17時より、磐田神社にて最後の晩餐が開かれた。もちろん、出席者は彼ひとりだけである。臣殺しという大罪を犯すと、死ぬその瞬間まで外界から拒絶され、孤独を味わうこととなる。食事はそれなりに豪華なものではあるが、味付けはわざと質素にしてあり、素材そのものの味を楽しむものも多い。曰く、死にゆく者に貴重な調味料を使うことはできないとのこと。なお、今回の調理の担当は濱竹国が引き受けている。


 19時。最後の晩餐が終わったら、小林かささぎは処刑場である昇竜川河川敷、日竹大橋の上流500m地点まで運ばれた。


 そして、処刑台の一番上に括り付けられ、真下から日渡の神、日渡萌加の『大炎ノ柱(たいえんのはしら)』によって、処刑台ごと灰すら残らず処刑された。


 享年24。彼のその短き生涯は、この連邦に何を残したのだろう。




ーーーーー

ーーー




 僕らは処刑台にやって来た。


 現在、小林氏は最後の晩餐という儀式に臨んでいるようだ。


 投石会の時にチラッと見たが、様相はまるで別人のようになっていた。


「今日で、終わるわね」


 僕の横で花菜がそう呟く。


「そうだね」


 僕はそう返す。


「大貴さん、ちゃんと成仏してくれてるといいなぁ……」


 花菜の言葉に、僕は笑ってみせる。


「大丈夫だよ。明さんが御霊術で確認してくれたじゃん。魂は浄化されているって言ってたし。それに、いちかさんだって能力で確認してたでしょ?」


 そう、兄の魂がこの世に残っているかを、明さんの『御霊術』といちかさんの能力、『地属性』の『墓』に含まれる『不混霊魂アンチミックススピリット』という技で確認したところ、確認することはできなかったようだ。なお、『不混霊魂アンチミックススピリット』という技は、成仏できずに現世を漂い続けている魂の存在を確認する技らしい。御厨家の持つ能力はかなり特殊な技が多いみたいで、いちかさんも「ぜんぜん使い勝手よくないんだよねー」と言っていた。


「でも、なんか不思議な感じ」


 花菜が急にそんなことを言う。


「なんで?」


 僕が問うと、


「うーん、上手くは言えないんだけどさ、『犯人を殺したんだから、この件はこれで終わりね』っていうのって、本当に正しいのかなって思えちゃって。だって大貴さんを失ったことに対する心の傷は癒えないわけだし、犯人が死んだところで被害者が生き返るわけでもない。それじゃあ、犯人を殺す必要ってあるの? って思っちゃうんだよね。なんにも終わってないじゃない」


 たしかに、言いたいことはよく分かる。でもそれは……


「それはね、きっと『落とし前をつける』ってことに必要なのよ」


 僕が口を開こうとしたら、僕らの会話に割り込んできた声があった。振り返ると、そこにいちかさんがいた。


「落とし前、ですか?」


 花菜が尋ねると、いちかさんは「そう」と言って話し出す。


「生きている限り、あたしたちは何かしらの失敗をする。その度に、あたしたちは落とし前をつけている。その落とし前は、失敗の大きさによってもちろん異なるよね。犯罪もまた、ひとつの失敗だと見た時に、その落とし前は犯した罪の大きさによって変わってくると思うの。今回かささぎさんは臣殺しという最悪の失敗を犯したから、その落とし前として命を捨てるのよ。でもその前に、裁判で富と地位と信頼を失い、牢屋で能力と清潔感を失い、投石会で名誉と希望と人格を失う。つまり、命だけでなく、文字通り今まで手にしていた全ての物を失うということ。それが、臣殺しという失敗に対する落とし前なんじゃないのかな?」


 失敗に対する落とし前、か。そういう考え方もできるのか。


「あたしはさ、殺された先代の臣については何も知らないし、どうしても他人事になっちゃうからあんまり意見したくないけど」


 いちかさんの話はまだ続いていた。


「小林かささぎがしっかり落とし前を付けるんだから、彼が死んだらそれで終わりにしてもいいんじゃないかなって思うんだよね。落とし前をつけた後でもその件を出してネチネチ言う人は、なんか好きになれないの」


「他人事だよ、ほんとに」


 そう言ったのは花菜だった。


「何も知らないんだったら黙っててよ。大智と大志は家族を殺された。私も慕ってたお兄ちゃんを殺された。この苦しみを、あんな奴の全てで補えるとでも言いたいの? 私はそう思えない。あんな奴の命と、大貴さんの命を一緒の価値で考えないで! 私は許さないわ、あんな奴! 絶対に許さないわ! 私たちから大事な人を奪って、私たちの安定した国を乱して! でももしかしたら、あんたはかささぎに感謝してるのかしら? あの男が大貴さんを殺したおかげで、あんたたちみたいな不穏分子が神治に参加できるようになったんだからさぁ!」


 花菜は途中から泣き叫びながらいちかさんに告げた。


 でも、告げなくてもいいことまで言っている。


 完全に落ち着きを失っている。普段の花菜だったら、そんな発言はしない。


「おい花菜っ! 落ち着けよ!」


 僕は必死に花菜を止める。大勢の群衆が、僕らの騒動を聞いて駆けつけてくる。だが、みんな止めるわけではなく、ただの野次馬である。


「大智っ! あんたもそう思わないの? 大貴さんの命とあんな男の命は同じ価値じゃないわよ? それに、あいつがいたから日渡が分裂しかかってるじゃない! あいつが余計なことしたから、不穏分子が神治に入り込んだんじゃない!」


「一回落ち着けよ、この……」


 パチンッ!


 僕が花菜を説得しようとした瞬間、花菜の頬を思いっきりいちかさんが叩いた。


 その目からは涙が溢れていた。


「あたしたちを不穏分子って言うの? 信じらんない! いつも笑っておきながら、心ではそんなこと思ってたんだね。見損なったわよ! やっぱり日渡派となんてやってらんないわよ! あんたたちの方がよっぽど不穏分子じゃない! 伝統ある兎山を滅亡させてまで新しい国家を築いたと思ったらすぐに濱竹に媚び売って! 日渡派は明様の行いを全て無駄にした売国者どもじゃない! その末裔と言うだけあって、あんたたちも信じられないくらい愚かでずぼらでクズじゃない! やっぱりあんたらに神治は任せらんないわね。日渡萌加もほんと人選センスなさすぎ……」


 あ゛? 今こいつ、神様を悪く言ったな?


 それは許されないな。この国の上神種が、この国の神を悪く言っていいはずがないだろ。


 ……なんか、すごく許せないな。


 思わず手が出そうになってしまう。だがここはグッと我慢して……


 シュルルルルル……!


「うぐっ!?」


 と、僕は我慢できたが、横に現在進行形で暴走中のモンスターがいたことを忘れていた。


 花菜は、群衆の集まる中で危険とも取れる能力の解放を行い、いちかさんをぐるぐる巻に縛り上げる。


「……今、萌加様を悪く言ったよね?」


「うぐぐぐ」


 そう訊かれたいちかさんだが、彼女は今、花菜の生み出した蔦によって首を締め付けられているため声が出せない。


「萌加様を悪く言うなんて、不穏分子確定じゃない! 兎山派なんてこの国にいらないわ! 滅んじゃえばいいのよ!」


 そう言って、花菜は思いっきり蔦でいちかさんを地面に叩きつける。


「うっ!?」


 叩きつけられたいちかさんは、数秒間失神していた。


「このっ!」


 花菜は地面に倒れるいちかさんを蹴りつけようとするが、それは流石にアウトだ。


 ……というか、既にアウトだけど。


「ダメだ! 落ち着けよ! 僕らが争ってもなんにもなんないだろうが!」


 だから僕が全力で阻止に入る。


 花菜を無理やり押し倒して、地面に押さえつける。


「離して! ねぇ、離してっ!」


 花菜はそう言って抵抗する。さらに僕に向けて蔦を伸ばし、僕を一瞬で縛り上げた。


 が、僕が止めなきゃこの戦いは収集がつかなくなってしまう。だから僕は、やむを得ず能力を解放し、蔦を焼き払う。そして、いちかさんを今にも蹴ろうとしている花菜に対して殴りかかる。


「いい加減に、しろよっ!」


「いっ……!」


 花菜は野次馬の足元にまで転がっていく。


「なにすんのよっ!」


 そして立ち上がると、僕に向かって蔦を伸ばす。しかし、僕も瞬時に『炎の剣(フレイムソード)』を作って迫り来る蔦を切り裂く。


「僕らが戦っても意味ないだろ! いい加減に落ち着けよ!」


「なによ、偉そうに! じゃあ大智はこのまま不穏分子に国を乗っ取られてもいいの?」


「その話を辞めろってんだよ! そんなの今話し合っても意味ねぇよ! まずは小林氏の処刑があるだろーが!」


「あぁ、そうなのね。つまり大智も、不穏分子ってことなのね。だったらここで殺すわよ!」


 あー、もうめんどくさい奴だな!


 なんでそうなるんだよ!


 お前の思考回路は宇宙にでも繋がってるんのかよ?


 そう思うものの、そんなことも考えられないくらいの量の蔦が四方八方から迫る。


 蔦を切るのめんどくさいから、もういっそ、思いっきり焼き払おうかな……


「一旦気絶でもしてろよっ!」


 そう言って、僕が花菜に向けて火柱を放とうとした瞬間だった。


「……『石棺閉鎖クローズ・ザ・サーカフェス』!」


 霞んだ声が背後から聞こえる。そして次の瞬間、僕の真後ろに急に大きな四角い石が地面から現れる。そしてそれが、高速で僕と花菜に迫る。


 いや、それは危険だよ!


 僕ら殺す気なのか!? 間一髪で避けられたからよかったけどさぁ!


 ……いやまぁそうか、この二人は今、殺り合ってる……てか僕を巻き込まないでよ!


「まだ生きてたのね? ま、全然余裕で避けられるけど」


 あー、花菜はとりあえず煽るなよ!


「はは、走馬灯まで、はっきりと見えちゃったけどね……」


 だったら安静にしててよ!


「そのまま大人しく死んでくれればよかったのに」


「生憎と、兎山を再建するまでは、死にたくないのよ……」


 もうやめていい? もう僕、止めなくていい? 自由にやらせとけばいいのかな?


「……なにしてるの?」


 と、そう思っていたら。


 僕らに話しかけてくる声があった。


 日渡国、巫女下、鎌田美有さんだ。


 だが、今の花菜に美有さんを関わらせてはいけない気がする。間違いなく、飛び火する。


「この二人の大喧嘩で国家分裂の危機です。さっきから必死に止めてるんですけど、全然止められなくて……」


「どういう状況? もっと詳しく、丁寧に、簡潔に教えて」


 いや難しいって! なにその無理難題じみた要求!


 あーでも、簡潔に言うと……


「兎山派、日渡派の対立が始まりかけてます!」


 だな。


「……それは困ったわね」


 うん。困ってなかったら僕こんなに焦ってないよ?


「とにかく、わたしはいちかから状況聞いてくる。あなたは花菜ちゃんを押さえてて」


「お願いします」


 そういうことで、僕らは二人を止めに行くのだった。


 結局、美有さんがいちかさんから状況を聞いている間、僕は花菜に火柱を放ち、気絶させることに成功。直後に騒ぎの報告が神社に行っていたらしく、大志と神様と明さんも合流をしたことでひとまず収束。いちかさんも美有さんが説得してなんとか落ち着きを取り戻してくれた。僕にも謝罪してくれて、あとは花菜を叱って謝らせるだけで、事態は丸く収まりそうだ。




 そして日が西に傾き、昇竜川の対岸の濱竹の街に太陽が沈んでいく頃、恭之助様によって小林氏が運ばれて来た。


 本当に、醜くて酷い有様だ。


 少し前に話した小林氏とはまるで別人。


 彼はロープに括られて処刑台の最上部に運ばれる。そこで無理やり立たされて、縛り付けられる。


 縛り付けられた彼の目はとてもうつろで、感情があるかすらも怪しいほどの、人形同然の表情で突っ立っていた。


 処刑台の下の段には、神様が登る。なるほど、真下から処刑を行うということか。


 辺りを見ると、処刑台がよく見える堤防の上には、安久斗様とひくま様、中田島将軍、綴さんらしき人影が見える。その周りにかなりの人が集まっているため、あれは濱竹幹部集団なのだろう。しかし、一通り見渡した中には喜々音さんとくれはさんの姿は見えなかった。


「萌加ちゃん、やっていいよ!」


 恭之助様がそう言うと、神様はコクリとひとつ頷く。


 そして、目を閉じて集中する。


 神様の手に、炎が宿る。火の粉が辺りにばら撒かれた。


「あ……」


 そう言ったのは小林氏だった。


 光の灯らない目で火の粉を追いかけ、手を伸ばしている。


「あ、あぁ、あはは、あははは」


 そして光の灯らない目のまま、頬を緩めて笑い出す。


「くれ、くれは、くれはぁ、ははははははは」


 そして手をひらひらさせて、火の粉を触る。


「くれはぁぁ」


 ……もう、ダメだ。僕が知っている小林氏は、既にこの世にいないみたいだ。


 あれは、小林氏の形をした別のなにかだ。


「かささぎぃぃぃ! くれははここには来てないぞぉぉぉおお!」


「目を覚ませよ! 最後の言葉がそんなんでいいのかよ!」


 堤防の上にいる濱竹幹部たちが、泣き声混じりにそう叫ぶ。


「あはは、あははは、あははははは、くれは、くれはぁぁぁ!」


 だが、小林氏は帰ってこない。


 もう、小林かささぎはここにはいない。誰もがそれを、思い知った。


「かささぎぃぃぃ! 小林かささぎぃぃぃ!」


「北濱行政区長の、小林かささぎぃぃぃ!」


「北濱の為政者、小林かささぎぃぃぃ!」


「戻ってこいよぉ、小林かささぎぃぃぃ!」


 それでも、濱竹幹部は諦めない。そうやってひたすらに叫んで、叫んで、叫びまくっている。


 ……僕ももう、見ていられなかった。


「優しくて頼れる、小林かささぎさーん!」


 僕はそう叫んだ。精一杯に、叫んだ。


 兄を殺した相手だろうが関係ない。あんな廃人、僕は知らない。あんなのは、僕が知ってる小林かささぎじゃない。


 最後の最後、死ぬ瞬間まで、小林かささぎは小林かささぎであってほしい。


 たとえ兄の仇でも、たとえ恨んでいようとも。


 あんな廃人に、兄が殺されたなんて思いたくない。


 それに続いて、見るに耐えきれなくなったのか、その場にいたみんなが小林氏に向けて名前を呼ぶ。


 きっとみんな思っていることは同じで、あんな廃人にこの国の臣を殺されたなんて思いたくないのだろう。中には小林氏に向けて罵声を浴びせる者もいたが、かえってその罵声すら届かない悲しさをみんなに知らしめ、廃人になった虚しさを強調させた。


「くれはぁ、くれはぁ!」


 だが、それでも彼は戻ってこなかった。


 そしてついに、時間切れとなった。


「『大炎ノ柱(たいえんのはしら)』!」


 神様の準備が整い、真上にいる小林氏に向けて超巨大な火柱が昇る。


 その火柱は、空高く聳え立った。


 日が沈み、薄暗くなったこの国を、一瞬にして昼間以上の明るさに照らした。


 予想以上の熱風に耐えられず、僕らは10mくらい吹き飛ばされた。


 熱さに耐えられず、昇竜川に飛び込む者も出た。


 そして、その火柱は20秒ほどで消えていく。


 処刑台は、萌加様のいるところから上が全部跡形もなく消滅し、灰すらも残っていない。


 もちろん、その上にいた小林氏も同様で、灰すら残らずに消え去った。


 ……これで、終わったんだ。


 一連の騒動は、これで……


 どうしてだろう、なんにも言葉が出てこないや。


 でも、胸に込み上げてきた感情が何かははっきり分かった。


 悲しみだ。


 なんでだろう、なんか、すごく悲しい。


 兄の仇なはずなのに、すごく悲しい。


 それに、最後の姿。あんなの、惨めすぎるだろ……


 なんか、思ってたのと違う。ぜんっぜん違う。


 もっとスッキリすると思っていたけど、心に込み上げてくる感情は、どれもこれもモヤモヤしている。


 兄に対する気持ちが晴れないまま、小林氏に対する気持ちが複雑さを増した。


 そんな複雑な感情だけど、これだけは分かる。


 これで、この件に関しては終わりだと。


 もう、何かを言うつもりもない。気力すらない。


 だって、こんなに辛いんだから、考えない方が幸せなんだよ。


 だから僕は、もうこの件は終わりにする。


 大罪人の末路は、思い出すだけ惨めで悲哀に溺れちゃいそうだから……


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― 新着の感想 ―
やはりなんとも言えない感情だなぁ。真犯人を見つけてどうこうしても、それはきっと今回の大智と同じでスッキリしないんだろうな。砂太郎あたりの濱竹組が小林氏の敵討ちを果たしてくれることを願って…
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