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神継者〜カミヲツグモノ〜  作者: ひらたまひろ
後継騒動編
34/107

第33話『逆元旦の祝賀祭』


「かんぱーい!」


 時系列は少しだけ遡る。


 神紀4997年、逆元旦。靜国静岡神社本殿にて、第265回靜連邦逆元旦祝賀祭が行われた。この行事は、靜連邦が成立した神紀4733年から絶えず行われており、伝統的な靜連邦の年中行事のひとつとなっている。神類にとって1年の中のひとつの節目となる夏至は、重要な意味を持っている。1年の中で夏至というのは最も日照時間が長い。そのため神類文明では、古くから『繁栄の象徴の日』とされてきた。逆に日照時間の最も短い冬至を1年の始めとすることで『繁栄のはじまり』を表した。このように、冬至と夏至は神類文明にとっては欠かせない重要な日なのである。


 そんな繁栄の象徴の日だからこそ、靜連邦の統率神である靜と濱竹は、この逆元旦に盛大な式典を行うことを決めたのだった。


 ここまでの繁栄を讃えて。そして、これからの繁栄を願って。


 そんな意味を込めた逆元旦の祝賀祭が幕を開けた。


 基本、これだけ盛大な式典には連邦の全加盟国の神、臣、巫女が参加しなくてはならないが、今年は4ヵ国ほど出席をしていない。


 それは、関東統一連邦の南四連邦と睨み合いを続けている大山国、伊月場国、熱山国と、臣殺しが発生し後継騒動を抱えた日渡国の4ヵ国だ。


 そのため、今回の式典は24ヵ国の出席で行われた。


 まず最初に、連邦諸国で採れた食物を讃える儀式が行われる。各国の特産物が並べられ、それに向かって靜するがが濁酒にごりざけをかけていく。一見、食物を無駄にしているように見えるこの儀式だが、食物にお酒を与えて感謝の意を示しているのである。


 そして次に、加盟している一国一国を讃えて各国の神から一言を言ってもらう、通称『祝辞のがく』と呼ばれる儀式を行う。


 祝辞の楽では、一言を話している神に向かって臣と巫女が酒をぶっかけるということが行われる。これは非常に無礼な行為であるものの、その神を讃えて感謝を示す意味を持っている。そのため、この儀式が終わった時、神々は非常に酒臭いのである。替えの正装がもちろん必要となり、逆元旦の祝賀祭は神々にとって手間がかかる式典なのである。


 そして最後に行われるのが、湾花火うみはなびである。


 この湾花火は、靜しみずしか打ち上げることができない。そのため、しみず以外はただの観客と化してしまうのだが、湾花火を打ち上げる意味は神類文明に於いて非常に大事なのである。


 湾花火を打ち上げる意味は大きく二つ存在する。一つ目は、『人類文明の滅亡を祝う意味』である。そして二つ目は、『人類に対する神類の強さの見せしめ』である。


 ではなぜ、この湾花火に人類が関わってくるかというと、花火の火薬の代わりに打ち上げているのが人類そのものであるからだ。


 湾花火は、基本的に全て真っ赤である。真っ赤な花が、湾の上空に打ち上がる。しかしそれは、靜しみずが生み出した『膨張雷幻華ぼうちょうらいげんか』という技によって、人類が上空で弾けることによって作られるものである。つまり、打ち上げられた真っ赤で綺麗な花は、人類の血肉なのである。こうして、神類には希望と感動を与え、人類には悲劇と絶望を与えているのである。


 なお、打ち上げられる花火の数は実に200を超える。すなわち、しみずはこの日1日で200人以上の人類を殺しているのである。今年は濱竹で起きた人類反乱によって、濱竹で殺処分を待っていた捕虜を靜が少し買い取り、それを人類専用の牢獄で飼育してこの日を迎えていた。なお湾花火の数発は、湾の中心に近い部分で打ち上げるため、猪頭半島や古田崎国などの湾を取り囲む沿岸国からも見ることができ、連邦の広範囲に潜んでいる人類に対し一斉に恐怖心を植え付けることが可能なのである。この逆元旦の祝賀祭での最大の目玉ともいえる儀式である。


 これでひとまず午前の部が終了する。


 午後は基本的にフリーとなるが、国によっては神、臣、巫女での会談を行うところもある。特に、こういった大きな行事でないとなかなか集まれない距離の離れた中小国同士の会談が行われることが多く、今年は西部地区の周知国と猪頭地区の降田国の会談や、西部地区の袋石国と中部地区の富田国の会談などが予定されている。


 連邦国内での加盟国同士の協力体制は、靜と濱竹を介することで強い結びつきを得ているのだが、一国一国同士では大して協力できていないのが現状だ。言うなれば、友達の友達という感覚で付き合っている状態の国が多いということだ。それでも同じ連邦に加盟して、物流がある以上、距離が離れていて疎遠の国でも関わりは自然と発生する。経済効果や良好関係構築に繋がる場合もあれば、摩擦や軋轢も生じる場合もあり、そういった問題を解決する場にもってこいなのがこの式典なのである。


 そうしたフリータイムを終えて、午後の部が始まる。


 午後の部は、基本的に宴会である。しかし、その中で各国の情報を共有したり問題に対する解決策を話し合ったりすることもあるので、『連邦諸国永神種及び上級上神種による最高位議会』(連邦最高議会)と大して変わらない。なお、連邦最高議会の正式名称は長すぎるため年々使われなくなっていき、現在では使われることはまずなくなり、今となってはほとんどの国の臣と巫女は知らない状況にまでなっている。


 ちなみにだが、上級上神種とは何かというと、現役で臣と巫女の役職に付いている上神種、及びその上神種家のことを言う。それ以外の上神種は下級上神種と呼ばれている。


 余談はさておき、今年も午後の部が幕を開けた。


 ここまで、今年は連邦諸国の間で特に大きな話題もなく、強いて言うなら南四連邦と睨み合いになっている状況が少し心配である程度の問題しかなかった。


 しかし、この宴会にて、靜連邦加盟国に大きな衝撃を与える情報が飛び出た。


「小林かささぎの処刑はどうなったの?」


 それは、崖川の神、崖川あさひが靜あおいにした質問がきっかけだった。


「ん? 日渡の臣が決まって向こうの国内情勢が安定したらやるつもり。場所は決めてないけど、今のところ日渡のどこかでやりたいなとは思ってる」


 そしてあおいは、ふと思い出してこう付け足した。


「あぁ、そうそう。話は変わっちゃうんだけどね、萌加はかなり思い切った行動に出たわ。次の臣を決めるために、兎山国時代の下級上神種の2家を巻き込んで家庭内代表制で決めることにしたみたいよ」


 それを聞いたあさひは驚き、手に持っていたガラスのコップを落としてしまった。


 その音に、全員が反応をする。周囲が静まり返った中で、あさひがあおいに確認する。


「そ、それってつまり、も、萌加は分散神治制を取り入れるってことなの?」


 会場が静まり返っていたため、そのあさひの声は全加盟国の神々に聞こえていた。


「ええ。萌加はそのつもりみたいよ」


 その事実に対する衝撃は大きかった。


「日渡が!?」

「分散神治……だと!?」

「へぇ、面白いことするねぇ……」

「あの小国に分散神治制なんて必要ないだろうに」

「完全に考えがイカれてんな」

「小国による分散神治とは新しいな」

「分散神治をしなきゃいかんほど国が乱れてて統治できてねぇってことか?」


 ほとんどのが否定的な見解だったが、中には面白いと感じる神々もいたようで、日渡の分散神治制導入というニュースはこの年の式典における最大の注目情報となった。


「ま、日渡がどうしようが、俺ら他国の者は口出しできない。あくまでそれは日渡の内政的な問題であり、他国による内政不干渉の条約が規定されているから、俺らが口を挟むことはできねぇってことだ。どれだけ不満があろうが、言いたいことがあろうが、萌加がやるって言うならそれまでだ。俺も靜も許可を出したし、好きにやればいいと言った。だからきっと、あいつはやるぜ? 分散神治」


 安久斗がそう言ったことで、全員押し黙った。


 濱竹も靜も、日渡の分散神治制の導入に肯定的な姿勢を見せていることを知ったからだ。


 これによって、この場で日渡の行いを愚行だと嘲笑うことは不可能になった。


 それは一歩間違えれば、二大統率国を敵に回す可能性があるからだ。


「小国でも分散神治制の導入が可能なら、俺もやってみようかな」


 そう言ったのは、猪頭地区の流水ながれ国の神、流水(むすび)であった。


「流水は無理じゃない? 下級上神種いるの?」


 それに突っ込む河頭国の神、河頭咲良だ。


「まぁでもボクは、小国に分散神治制の導入はおすすめしないよ。日渡は今、危機的状況に直面してるからこそ踏み切れる決断だと思うよ。普通の状況にある小国じゃあ取り入れる利点が何もないよ。神治を複雑にするだけで、逆に混乱を招くだろうしね」


 その会話とは関係なく、しみずが日渡に対する見解を述べた。それを耳にした掬がいきなりピシッとしてしみずに敬礼する。


「はいっ、しみずたんのおっしゃる通りです! わたくし流水掬は、小国の分散神治制導入に反対でありますっ!」


「あっそ」


 それに対するしみずは冷たい。


 流水掬は、靜しみずファンクラブなる謎の組織を立ち上げ、理事長と会長、会員を全て兼任している。なお、会員は彼1名の模様。


「ほんとあんたキモいわね」


 咲良は掬に対し軽蔑の視線を送って言う。


「いやぁ、それほどでもないさ」


 掬は照れながら頭をポリポリと掻いた。


「……はぁ」


 咲良はそんな彼にため息だけを残してその場を去った。


「にしても、旧兎山国の臣家と巫女家を神治に取り入れるとはね。萌加は状況を甘く見過ぎじゃないか?」


 一方、日渡と距離が近い西部諸国の神々は1箇所にまとまって話をする。


 まずそう発言をしたのは周知小國だ。


 周知国は、かつては協定大国を形成するほどの西部諸国の中心地でリーダー的存在を務めていた。その支配範囲は、現在の武豊、日渡、渡海、袋石をすっぽりと飲み込むほどの大きさであった。しかし、協定大国時代の末期に発生した内部のクーデターによって当時の周知国の神は殺され、協定周知国は崩壊を始めてしまった。協定周知国を運営していた神は、殺された周知正敏(まさとし)を筆頭に、兎山明、袋石夜鳥、渡海勇、武豊耐久の5人であった。正敏が殺されたことにより、他の4人はクーデターの首謀者の鎮圧をしようとしたものの、首謀者を倒すことはできなかった。結果として、協定周知国を解体し、南東部を袋石夜鳥が袋石国に、南西部を兎山明と渡海勇が兎山国に、北西部を武豊耐久が武豊国にして独立し、そして北東部はクーデター首謀者に占領されていて新製周知国になった。


 その後、オグニという皇神種を名乗る謎の若者が新製周知国内でクーデターを発生させ、正敏を殺した国のトップをその座から引き摺り下ろし、統治を成功させた。そのため、かつて西部諸国を牛耳った大国、周知国は現在存在せず、その名前だけが残った全く別の国が今の周知国なのである。


 なお、今更なのだが、協定大国とは一体なにかというと、複数の国家が共栄のために協定を結び、国境をなくし、ひとつの大国を形成して、その運営を複数の永神種で行おうとした状態のことである。世界的にその体制が流行し、神紀2500年ごろから約300年間続き、その時代を協定大国時代と呼ぶ。


 さて、話は再び会話に戻るのだが、小國は国を統治した後で兎山国にとても接近している。そのため、当時の兎山国の情勢や神治の様子などに関しては誰よりも詳しいのである。それは西部諸国の神々なら誰もが知っている話であり、だからこそ彼の発言に疑問を感じるのだ。


「甘く見ているって、どういうこと?」


 夜鳥がそう訊くと、小國は右手の人差し指を立てながら語る。


「明姉さんが萌加に国を譲る時、兎山の臣家と巫女家は大反対をしたんだ。その結果、萌加の率いる上神種家と対立して、内戦寸前まで発展したんだ。結局明姉さんがそれを叱って、萌加に国が譲られたんだけど、兎山の臣家と巫女家は日渡建国後は神治に参加することが許されず、今や人々の記憶から存在すら消えかけている。そんな彼らは、常に反日渡、兎山の再興を掲げている。そんな奴らを神治に取り込むことの危険性を、萌加は分かっていない気がするんだ」


 その言葉に、崖川あさひが尋ねる。


「つまり、自分の立場を侵す可能性がある奴らを神治に取り込んじゃったってこと?」


「そういうことだよ」


 小國はそう答えてから、真剣な顔で言う。


「明姉さんが神に戻ることはまずないと思うけど、もしそうなった場合、兎山国と日渡国の戦争は不可避だと思う。あの御厨家と鎌田家が、自分たちを排斥した磐田家と豊田家を許すなんてことは有り得ないって思うよ」


「同感だな。特に御厨家は異常なまでに執念深い。家を根絶やしにするまで、徹底的に叩き潰すだろうな」


 小國の言葉を勇が全面的に肯定した。勇はかつて兎山国で明とともに神治をしていた経験があるため、御厨家と鎌田家についてはよく理解している。そんな彼だからこそ、その説得力は大きい。


「じゃあ、日渡って今……」


 根々川千鶴がそう言うと、小國が被せて言う。


「あぁ、そうだな。例えるならあそこは……」


 そして一拍、間を置いてからはっきり告げた。


「火薬庫だ」




「火薬庫に手を触れるなんてできないな」


 そう言ったのは武豊耐久だった。


「でも、兎山が復活して日渡が滅ぶのは危ないわ。萌加の背後には靜がいるでしょう? それに、安久斗と萌加の仲はいいけど、明と安久斗は正直あんまり仲良くないし……」


 夜鳥がそう言う。


「そうなの? 明って安久斗と仲良くないの?」


 すると堀之内弥凪がそう尋ねる。


「うん。昔から昇竜川の東岸を領地にしていた明と西岸から東岸への進出を狙っていた安久斗だからね。そりゃ何回も対立してるし、戦争もそこそこやってるよ。お世辞にも、仲が良いとは言えないよ」


 夜鳥がそう答えると、勇が付け足す。


「御厨神社が兎山と袋石の国境付近にあるのも、安久斗が侵攻してくることを想定して、濱竹から出来るだけ遠くに拠点を置きたかったって意味合いが強いみたいだしな。あとは御霊がなんたらって言ってたが」


「ま、その考えは東岸諸国なら常に持ち合わせているよな。俺ら武豊も、兎山も渡海も、拠点の神社は全部濱竹から距離を取っているからな」


 耐久がそう言う。昇竜川東岸諸国は、常に濱竹の侵略に備えて動いていた。そのため、基本的に濱竹が攻めてきてもそう簡単に拠点を陥させない場所に神社を建てている。


「まぁとにかく、兎山が独立することを阻止することが一番だよ。藪蛇になりそうで火薬庫にはあんまり触れたくないけど、触れないでおいた結果兎山が独立して連邦規模で面倒なことになるのも望ましくない。できる限り上手く、自然に……」


「なに面白そうなこと話してんだよ?」


 小國が兎山の独立阻止計画を話していたとき、一人の男が西部諸国の神々に割って入った。


井谷いや!?」


 そう、そこにやってきたのは、連邦第3位の面積と第2位の軍事力を持つ、靜連邦北部の山岳大国、井谷国の神、井谷いや俣治またはるであった。


「侵攻だの独立阻止だの言ってたからな、面白そうじゃねーかって思って。お前ら西部の小国ごときにはなんもできなさそうだから来てやった」


 井谷は、靜連邦の神々の中で問題児扱いされている。中小国を見下し、靜や濱竹にも大きな態度を取り、時には国境近くで軍事演習を行うなどの挑発行為も繰り広げている。


「そんな面白い話じゃないさ。日渡の分散神治制の導入で、もしかしたら日渡が分裂するかもしれないってだけ」


 小國が軽くそう返すと、


「お前らは分裂を阻止してぇのか?」


 と俣治が返す。


「まぁね。独立を騒ぎ立てそうなのは少し面倒な上神種家なんだよ。だから、それを阻止したいなって考え」


 小國がそう言うと、


「さっき言ってた『御厨家』ってやつか?」


 と俣治が訊く。小國は驚いたように俣治を見る。


「聞いてたのか?」


「まぁな。それに、そんな伝説級の家名、忘れると思うか?」


 俣治はニヤリと笑った。しかし小國はため息をひとつ吐く。


「あのね、きっと協定周知の秘密兵器『御厨あかり』のことを言ってるんでしょうけど、そいつとあの家は関係ないぞ? 御厨家は、明姉さんがその兵器にあやかって付けた兎山の臣家の名称だよ。秘密兵器の方が先にあるから、秘密兵器があの家柄出身ってわけじゃないぜ?」


「そうか。まぁいい。とにかくその面白そうな兎山の独立阻止の計画に俺も混ぜろ」


 俣治はそう言って、西部諸国の神々に迫った。


「別にいいけど、なにも起きなければなにもしないぞ? それに何回も言うようだが、大して面白くないぞ?」


「別にいい。とにかく混ぜろ」


 小國がそう言っても、俣治は引き下がらない。


 小國は西部諸国の神々の顔を見渡す。全員、好きにすればいいじゃんというような感じだ。それもそのはずで、小國の言う通り、なにも起きなければなにもしない、起きれば裏で動いて阻止に努めるという、とても地味なものだからだ。


 井谷がいてもいなくても、なにも影響してこない。だったら断るだけ面倒、好きにさせればいいという考えである。


「ま、好きにすればいいじゃないか。ただ、独立阻止って言って堂々と戦争ふっかけんなよ? 西部地区を戦場にしたら許さないからな」


「んなことしねーよ。日渡みてーな雑魚には微塵も興味ねーよ」


 俣治はそう言って、その場を去っていった。


「……火薬庫に、着火剤が届いたな」


 耐久がボソッと呟いた。


「井谷の参加が吉と出るか凶と出るか」


 勇が複雑な表情で言った。


「ま、どうせ井谷のことだから、山に篭ってるのが飽きたから娯楽でも求めてんじゃないの? どうせすぐつまんなくなって飽きるよ」


 千鶴が呆れながらそう言った。


「ま、私たちに混ざって日渡に介入する意味がないから、娯楽を求めている説は濃厚ね」


 あさひが冷静に言う。


「てか娯楽であって欲しいけどな」


 弥凪がそう言ってお茶を飲む。


「まぁとにかく、日渡がすごく不安定であることは変わりないから、今後みんなで気にかけていこっか」


 小國の声に、全員が頷くのだった。


 そうして逆元旦の祝賀式は、日渡勢のいない中で日渡を取り巻く情勢が大きく変化を遂げて終わった。


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