第18話『濱竹議会 前編』
神紀■■■■年、夏至■8日。■■■国、某所。
「■さんもお人好しだな。いいのか?」
「えぇ、いいのよ。それに、こんなのでも使い道はいくらでもあるわ」
「おー、怖い怖い。一応■■■なのにこんなのって言っちゃうんだ」
「当たり前じゃない。■■を■■たのなら、■■■だろうが■■■だろうが、カスに違いないわ。■■に■■もしない、■■■同然なんだから」
「そ。じゃ、世話は■さんがやれよ」
「言われずとも、そのつもりよ。でもその代わり、この■をどうしようが私の自由ってことにしていい?」
「構わないよ」
「ありがとう。それじゃ、■■に■■■としますか」
「お手柔らかに、ね」
「あっはは、冗談うまいわね。当たり前じゃない。この■は今から私の■■■■なのよ? 向こう1000年、2000年……ううん、それ以上に渡って■い続ける■■なのよ? ■■にしないはずがないじゃない」
「どうだか。■さんただでさえ■持ち悪いのに……」
「うっさいわねー! あんたはさっさと協定国家をまとめてきなさい!」
「それなら既に恭之助がやってるよ」
「だったら手伝ってきなさい」
「言われずとも、そうするさ。じゃ、またね」
「はいはい、またね」
ーーーーー
ーーー
ー
神紀2842年、夏至前6日。
萌加の記憶はこの日から始まっている。
目を開けると、そこに映っていたのは見覚えのない人物、靜あおいだった。
優しい目をしていて、サラサラの長い銀髪がなんとも美しい祖神種。当時、複数の国家の間で国境の自由化を図った協定が結ばれ、実質上の大国となっていた靜をまとめる神の一人であった。
周囲からの評価は『冷酷』や『鬼畜』といったマイナスなものばかりであったが、少なくとも萌加にとっては世話を焼いてくれる優しいお姉さんだった。
萌加は、喪う以前の記憶は何一つとして覚えていない。言葉も、文字も、能力も、神種も、名前も、生い立ちも、家族も。
だからあおいは、言語を教え、能力の使い方を教え、家族の優しさや厳しさも教えた。自分を家族と慕ってもいいのだと言い、萌加という名を与えた。
当初から非常に強い炎属性の能力を有していたことから、永神種であることはわかっていた。しかし、いざ能力の使い方を教えて使わせてみると、その威力は皇神種を遥かに上回り、始神種、下手をしたら祖神種にまで届くかもしれないものだった。
あおいは正直、この力は危ないと感じていた。自分がこのようなものを所持していると他の神にバレた場合、没収を理由に戦争になる可能性もある。そうなると面倒なのは目に見えていた。
あおいは悩んだ。公には、記憶を喪った始神種を保護したと言っているが、実際の力量は始神種以上かもしれない。そんな兵器は手元においておくべきだが、不安も多かった。
この当時、協定大国となってから200年が経過しようとしていたのだが、不況による国民の不満や差別、小国の神による下克上を狙ったクーデター未遂など、様々な要素が絡まり合って内部崩壊寸前だった。
萌加を手元に置いておいて牽制をするのも一つの可能性だろうが、力でねじ伏せるのはその場しのぎにしかならない。いずれ、多大なる反発を受け、自身の身を滅ぼしかねない。
それが嫌なら、取る対応は一つだ。
萌加を手放す。それだけだ。
あおいは萌加を手放すことを決意した。ただし、ただ手放すのではない。外交手段として利用するのだ。未来永劫、靜を無視できないようにするために。すなわち、将来的に隷属させるために。
神紀3037年、冬至後37日。この日、靜の元に初めてやってくる神がいた。
その名は、兎山明。
明は、この年の冬至(元旦)に協定周知国から独立をした新国家『兎山国』を治める始神種だった。
新たに生まれた国であるため、周辺国に対して挨拶回りをしているとのことであった。
とはいえ、兎山と靜は周辺国とは言えない。だが、祖神種の治める国家というものは小国にとっては無視できない存在であるため、挨拶をしに来たようである。
そんな兎山は、あおいにとって恰好の相手であった。靜は未来永劫の友情の証として、萌加を明に託した。
「この子、実は始神種なんだけどね、記憶を喪っているのよ。3年前に保護して育てたの。名前は『萌加』よ。本当にいい子だから、大切にしてあげてほしいな」
あおいの言葉に、明は頷いた。そうして萌加は兎山に引き取られ、新たな生活が幕を開けることになった。
ーーーーー
ーーー
ー
神紀4997年、夏至前14日、正午。
濱竹国、浜松神社、議事室にて。
「急な召集にも関わらず、皆よく集まってくれた。感謝する」
浜松ひくまの言葉に、議員席に座る全員が一礼する。
「今回の議会に於いて話し合う内容は、察しているとは思うが、昨日までの人類反乱についてである」
ひくまは厳かにそう言う。
「昨夜、濱竹歴史伝を読み返したが、それにこれほどの大反乱の記載はなかった。それが意味するのは、建国以来最大の反乱であったということだ。皆、鎮圧のためによく働いてくれた」
その言葉に、出席する一同が礼をする。
「ただし、まだ全てが終わったわけではない」
静かに、しかし重く、ひくまは告げた。
「今回の反乱は、ただの人類反乱ではなかった。文明の進み具合に見合わない武器、殺しても殺しても湧いてくるほどの数。あまりに不可解だ。なぜこのような現象が起こったのか。……実はその原因は既に分かっている。だが、そこで新たなる問題が生まれたのだ。今回の会議は、その情報の共有と、問題の対処についてを話し合いたい」
そう言い、ひくまは議長席から議員席を見渡す。全員の視線がひくまに集まっているため、見渡している時にほぼ全員の顔が見えた。
「起立っ!」
全員、真剣な表情で議会に出席していることを確認したひくまは、一拍間をおいてから出席者全員に指示を出した。その声で、全員が一斉に立ち上がる。
「頭、右っ!」
ひくまの号令で、全員が議事室の右前方の扉を見る。
同時に扉が開き、そこから2人の男女が現れる。
その2人とは、濱竹の神である濱竹安久斗と、巫女の三ヶ日おなである。
安久斗もおなも正装をしているが、おなが場違いな大きな樽を荷台に乗せてゴロゴロと押している。畏まった場であるが、全員の視線がおなの押す荷台へと集まった。
しかしその数秒後、安久斗が御席の、おなが事務総長席の横で立ち止まり、議員席を向いたため、全員気を引き締めた。
「開会宣言」
ひくまの声に、安久斗が堂々と言う。
「これより、濱竹議会を開会する」
その言葉に、議会に出席する全員が深々と礼をする。
「着席」
ひくまの号令で全員が席に着く。
「鎮圧後報告。巫女、三ヶ日おな」
「はい」
指名されたおなは事務総長席から立ち上がり、演壇に降りた。細い目でサッと議員席を見渡すと、面倒くさそうにひとつ溜息を吐いてから話し出す。
「今回の人類反乱は、単純なものではない。その証拠を見つけたわ。私は昨日の夕方、安久斗様と共に人類の本陣に乗り込んだ。そこで見つけたのが、あれ」
そう言って、事務総長席の横に放置されている樽を指さした。
「中身は後で見せるわ。というか、お楽しみだからとっておく。まずは報告から。昨日の夜に中田島軍総長より聞いたことによると、今回出兵した陸軍、白羽隊、浅田隊、倉松隊、鴨江隊、雄踏隊、庄和隊、気賀隊、金指隊、寸座隊、内野隊、中郡隊、中瀬隊の12隊、合計1200名中、死亡者14名、負傷者243名、うち重傷者56名。援軍の陸軍第八、第九機動大隊および、水軍第六機動大隊の3大隊、合計1500名中、死亡者0名、負傷者169名、うち重傷者27名。戦死者名の報告。白羽隊のミュラハ兵長、倉松隊のシャシャマル一等兵、コキュラ一等兵、鴨江隊のココルタ上等兵、キマワラ二等兵、ミミキ二等兵、雄踏隊のシソガ兵長、カラッキ一等兵、気賀隊のセセラ上等兵、コイズン二等兵、寸座隊のゴルバ一等兵、内野隊のギギラィ上等兵、ミャガラッチ二等兵、中郡隊のハビャル二等兵の合計14名」
戦死者の中には、幹部にも名が知れ渡っているほどの強者もいて、一瞬だけ会場が湧く。
「静かに」
騒がしくなりかけた瞬間にひくまが注意をした。その声で途端に室内が静まった。
静まってから、おなが冷たく言う。
「ゴミ虫の反乱としては大損害。とてもじゃないけど、好成績とは言えない。ミュラハ兵長やシソガ兵長のような、人類反乱のエキスパートとも言える兵士を失ったのも大きい。敗戦と言っても過言ではないわ」
おなの冷酷な声に室内が凍りついた。
「安久斗様、これより責任追求に移りたいのですが、許可を」
おなは、この反乱鎮圧に納得がいっていない。今回の犠牲者の数は、一般的な人類反乱における犠牲者の7倍に及んでいる。そのため、責任追求は必要だと感じているのである。
「ふむ、いいだろう。三ヶ日おな、責任の追求を許可する。ひくま、処罰はお前が決めろ」
安久斗はおなとひくまにそう指示を出した。
「ありがとうございます」
「……了解しました」
安久斗の言葉に、満足そうなおなと不安そうなひくまの声が返事した。
しかし、ひくまは不安そうではあったものの、神の指示とあれば実行をする。ひとつ溜息を吐いて気持ちを入れ替えると、
「では、これより責任追求に移る」
と言っておなを見た。おなは軽く頷き、議員席に向かって口を開く。
「責任追求。今回の責任追求で責任を問うのは、鎮圧部隊を率いた、笠井綴陸軍長官、中田島砂太郎軍総長、小林かささぎ北濱行政区長、そして、小松喜々音陸軍参謀総長の4人とする。その4人、起立せよ」
その指示で、4人が起立した。
「まず最初に、陸軍長官の笠井綴。今回の反乱、どう感じている?」
「はっ」
おなが綴に質問をする。綴は真っ直ぐに顔を上げてはっきりとした声で言う。
「名だたる功績者を失い、我ら陸軍の士気も著しく低下しております。人類の反乱にこれほどにまで時間を割いたこと、また、これほどにまで犠牲を出したこと。これらの失態は全て私に責任があり、非常に重く受け止めております。処罰はなんなりと」
「そうか。……よろしい、着席せよ。さて、次に問おう。軍総長の中田島砂太郎。お前はどうだ?」
「はっ」
綴を座らせたおなは、次に砂太郎を指名した。砂太郎も綴と同様にはっきりとした声で言う。
「濱竹軍を統べる者として、軍人の尊い命を失ったことは誠に遺憾に思います。また、笠井長官の申した通り、この件で陸軍の士気の低下は顕著に表れております。今回の失態の責任は長官のみでなく私にもあります。どんな処罰も、受け入れる覚悟であります」
「ふぅん、そう。……よろしい、着席せよ。次、北濱行政区長の小林かささぎ、お前は?」
「はっ」
かささぎはおなを真っ直ぐ見て、声を張って答える。
「安久斗様の治める神聖なるこの濱竹の一部、北濱行政区において、穢らわしき人類の蹂躙を許してしまったこと。行政区長としての守護たる職務放棄も甚だしく感じております。この責任に関しまして、如何なる処罰でも受け入れる心構えは出来ております。なんなりと、お申し付けくださいませ」
「ん。よろしい、着席せよ。次、陸軍参謀総長の小松喜々音、お前はどうだ?」
「はっ」
おなからそう問われた喜々音は、いつもの無表情を浮かべながら、いつもより少しだけ大きな声で答える。
「今回の作戦を立案し、実行するよう長官に伝えたのは私です。この作戦で14名もの兵士が亡くなったと言うのなら、それは全て、私の責任なのでしょう。これだけ反乱が長引いたのも、反乱の規模に見合った作戦を立案できなかった私の力不足です。だとしたら、責任は全て私が負うべきなのでしょう。覚悟はできています」
「そう。……よろしい、着席せよ」
喜々音が席に着くと同時に、おなが次の話題を切り出す。
「では次に、処罰内容の候補を挙げよう。意見のある者、起立」
おなの声で、6名の者が立ち上がる。
「んじゃ、そっちから順番に意見を言え」
おなは、おなから見て右奥を指差して、その指をゆっくりと左に向けて動かした。
「はっ」
起立した者が一斉に返事をした。
「あぁ、あと、最初に名乗るように」
おなはそう付け足し、意見を述べるように顎で促した。
「西行政区長、佐鳴台みみ。僭越ながら申し上げます。処分といたしましては、1ヶ月間の2割減給、3ヶ月間の2割減給、1ヶ月間の5割減給、3ヶ月間の5割減給のいずれかではいかがでしょうか。理由といたしましては、此度の罪はその4人のうちの誰かが極めて悪いというわけではないと考えるからです。正直、此度の人類反乱を誰が予想できたでしょう。誰がこのような現状を予想できたでしょう。その点で言えば、今回責任を追求されていない我々にも、安易な考えをして北濱の現状を楽観視していたという罪があるように思えます。4人が特別悪い、ましては4人のうちの誰かが特別悪いなんてことはないと思うのです。このことから、重刑以外で対応すべきと存じます」
「意義あり!」
佐鳴台みみが意見を終えると、直後に次の意見者がそう叫ぶ。
「中央行政区長、四ツ池官平。無礼承知で申し上げます。此度の反乱で、これほどの被害を生み出した4人の処罰となると、みみ殿の提案では生温いと考えます。ここはやはり、3ヶ月以上の謹慎処分、もしくは強制解雇に処すべきかと存じます。理由は簡単。『失敗した者には厳罰を』。それこそが全てです。世の中は○か×しかない。△などという、生温く曖昧な、例外じみたものは作るべきではないと考えるからです」
「水軍長官、舞阪幾季。わたしも官平殿と同意見です。ここで手ぬるい処分を下しては、今後も有事の際に抜け道として使われかねません。例外を作ってはならないのです。厳罰を下すべきと存じ上げます。また、小松喜々音陸軍参謀総長の処分につきましては、強制解雇をご検討になられるべきかと存じ上げます。彼女は経験が無さすぎます。ただ頭脳があっても、それを臨機応変に作戦に組み込めるだけの経験がないのでは意味がありません。陸軍に援軍として水軍機動大隊を貸す日が来るとは思っていませんでした。それほどにまで追い詰められた状況を生み出す愚策を立てたのも、経験不足に伴うものでしょう。一度解雇し、下で経験を積ませるべきと提案させていただきます」
「いいえ、幾季。それは違います。水軍参謀総長、東陽ころん。失礼を承知の上で、わたくしの見解を申し上げます。此度の人類反乱における、最適な立案解は『なし』……正確に言えば、『立てようがない』というのが事実でしょう。いかんせん、事前に与えられていた情報が少なすぎたのですから。そんな圧倒的情報不足の中で作戦を立て、実行し、敵の実態を知ってからの早急な作戦変更。無駄のない殲滅作業の指示に速やかな援軍要請。これらは経験を積んでいないからこそできたことと言っても過言ではありません。もし経験を積んだ者が今回の反乱の作戦立案を任されたとしたら、もっと犠牲者が出ていたでしょう。なぜなら、経験したことのない事態では経験は意味をなさないからです。今回は正しくそれに当たります。そうなればパニックに陥り、判断力が鈍り、今回のような速やかな作戦変更と殲滅作業は行われていないでしょう。ですから、今回の犠牲者は決して少なくはありませんが、それでも最小限ではないかとわたくしは考えております。……ですが、処分の意見としては重罰を下すべきと存じ上げます。強制解雇までする必要はないと考えますが、数ヶ月の謹慎処分あたりが妥当ではないかと提案いたします。理由は、前2人と同様で『例外を認めない』からです」
「意義を申し立てます! 神務局長、森田可美。無礼を承知の上で、重罰を下す必要はないと意見させていただきます。みみ殿の仰った通り、第一次反乱の鎮圧で気を緩めていた私たちにも責任があることや、4人が特別悪いというわけでないこと。あの規模、あの文明力の反乱での死者数としては少ない方ではないかという見解を、理由とさせていただきます」
「その見解はどこから?」
「どんな情報で物を言っているんだ!」
「根拠を提示しろ、根拠を!」
可美の意見がきっかけとなり、議会は紛糾した。
「静かにしろよ、クズが」
冷酷な声が議事室を襲った。もちろん、おなの声である。
誰もが瞬時に黙る。
「今は意見を出す時間だ。質問する時間だと言った覚えはないけど?」
おながヤジを飛ばした数名を睨みつける。
睨まれた者はガタガタ震えて、酷く怯えた。
「まぁいい。神務局長、意見は済んだか?」
「はい」
「では、次の者。意見せよ」
「はっ」
そしてその者はニヤッと怪しげに笑う。
「行政総長、二俣梧。僭越ながら申し上げます。此度の処罰は、来年の家庭内試験の不合格とするのはどうでしょう? つまるところ、来年の神治参加停止です。これは重刑に値します」
行政総長。それは、7つの行政区長を統括する、軍総長、神務卿と並ぶ臣と巫女の直下の地位。序列で言うと、同格4位である。その職に就いているのは、二俣梧。今回の第一次反乱で、必殺技『元素変動』を用いて人類にとどめを刺した者である。
梧は非常に頭のキレが速い。数年前は水軍参謀総長の座に就いていて、その頭脳を活かして作戦を立案していた。
性格は温厚で、基本的に何事も許すようなタイプだ。部下の失態は上司の失態と言って、部下の尻拭いをすることも多々ある。そんな彼からこのような重刑を望む声が上がるとは誰もが予想していなかった。そのため、今この議事室の空気は意外さによって包まれていた。
「ですが、それなら官平殿や幾季殿、ころん殿が言う通り今すぐ罷免する方が効率が良いでしょう。しかしながら、僕が提案したいのは来年の神治参加停止です。それはなぜか? 簡単な話です。今年は働いてもらいたいからです。そして働き、その働きが安久斗様やひくま様、おな様の満足のいく物であった場合、この失態はなかったことにすれば良いのではないでしょうか? 主観だけでなく公平さを求めるならば、仕事の功績を点数化して合格点を設け、その点数に達したら処分なしという風にすれば良いと考えます。簡単に言えば、執行猶予を与えるのです」
梧は真顔でそう言い、
「以上です」
という言葉で意見を終わらせた。
梧が意見を述べるために立ち上がった最後の意見者であるため、これ以上意見が出ることはない。
「よろしい、着席せよ」
おなはそう指示を出し、意見を述べた6人を座らせた。
「では、4人への処罰は、今出た意見の中からひくまが相応しい物を選んで罰することとする。午後に個人に言い渡すから、そのつもりでいろ」
そう告げたのは安久斗だった。
安久斗がひくまに決断を任せる理由はただ一つ。おなでは不安しかないからだ。彼女が決断を下すと、全員死刑になりかねない。そのため、決断は常識的な判断のできるひくまに任せるのだ。
「はっ」
4人は返事をし、安久斗とおな、ひくまに対して一礼した。
佐鳴台みみ:年齢35歳 身長163cm
四ツ池官平:年齢41歳 身長182cm
舞阪幾季:年齢25歳 身長160cm
東陽ころん:年齢25歳 身長158cm
森田可美:年齢21歳 身長155cm
二俣梧:年齢38歳 身長173cm
ーーーーーーーーーー
追記
萌加の記憶に関する年月日を変更しました。(2025年6月30日)
理由:矛盾が生じていたため。
変更前
記憶の始まり:2507年夏至前6日
兎山への譲渡:2510年冬至後37日
変更後
記憶の始まり:2842年夏至後6日
兎山への譲渡:3037年冬至後37日




