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甘くない異世界 -お約束無しはきついです-  作者: 大泉正則
第二章 僕達と契約して魔法使いになってよ?
12/39

2-4 契約は?

「やぁっ、とぉっ。」

 私とマイルズは郊外の牧草地で剣の稽古をしていた。マイルズがどうしても真剣を嫌がるので練習用の木剣を用いているが、真剣であっても余裕でいなすことができるであろうほどの実力の差がある。

「そぉーーい、たぁーーー。」

 回り込むようにフェイントをかけてから二歩下がり、そこから突進しながらの上段斬り。やや変則気味の搦手を使っても、マイルズは難なく受け流す。

「なかなかいい突進ですが、実際の剣はもっと重いので腕だけで振るんじゃなく全身を使って剣の重さを乗せるように振るともっといい突進になりますよ。」

 一応はマイルズが護衛の冒険者を剣の修練に付き合わせている格好になっているが、実際のところは私が頼み込んで剣の稽古をつけてもらっているのだ。

「ふぅー、まだまだマイルズに当てられる気がしないな。さすが枢機卿をして剣の才能があると言わしめた腕だ。綺麗な正統の剣の型がベースになっているのに、搦手や少し汚い攻め方にも確実に対応する。マイルズは本当に強いな。」

「いえいえ、私などはまだまだです。稽古では同世代には負けなしですが、実戦の経験が足りませんので、既に騎士になられて戦場を経験している方には敵いません。やはり真剣を用いた同士の命がけの戦いを多く経験しませんと真の強者にはなれないのでしょう。」

 謙遜はしているが、これほどの腕とともにもう真剣を振るに十分なくらいの体は出来上がっており、実力不足で戦場に出していないというより秘蔵っ子として温存しているだけだろう。いざ、騎士の叙勲を受け戦場へと駆り出されれば、あっという間に経験を積み武勲を上げ英雄になっていくに違いない。

 私は一休みとばかりに牧草地の脇の草むらに腰掛け、水筒の水を飲む。


 魔術師ギルドで魔法を学び始めてから、一週間が経った。


 なのに、なぜ郊外で剣の稽古をしているか?といえば、ほぼ魔術師ギルドでやることがなくなったからである。そもそも、1時間もあれば二つの初級魔法が使えるようになるくらいである。魔術師ギルドが契約なしで教えてもいいと思う初級魔法などあっという間に尽きる。

 今日も魔術師ギルドに顔を出してきたが、もう教わるものなどないので魔力を高めるためと瞑想をさせられた。その瞑想の最中、ずっと横から契約の勧誘の言葉を続けられたのである。

 瞑想なんだから静かにしてくれよと2時間で我慢できなくなり、そこで蓄積されたストレスを発散するためにマイルズを連れて剣の稽古に来たのだ。


 ではなぜ、一週間もかけて魔術師ギルドに通っているのか?

 それは可能な限りの初級魔法をギルドから絞り出すためと可能な限り契約とやらの中身を洗い出すため。それらが明らかになっていくほど契約する気は失せてくるが…。


 結局のところ、初級魔法はどれもまったく使い物にならない。

 光や火もお粗末だったが、風魔法は柔らかい布位は切れるが革鎧だと引っかき傷程度しかつかない風の刃。水は水の入った革袋で殴った程度の衝撃を与えてさらに濡らすだけの水の塊。土が初級の中では最も威力があったが、拳より少し小さい石の礫をぶつける程度。あれなら手で石を拾って投げたほうが威力が高い。闇魔法も、光と同じ程度の衝撃の上で目に当たれば少しの間目くらましになるとのことだ。

 それらの残念な攻撃魔法以外に生活魔法や便利魔法がないかと探りを入れたが、支部であるアブラハム王国のギルドには伝わってないらしい。グドゥルフの本部にはいろいろとあるらしいが、あくまで本部の人間にしか教えないらしい。契約して中級魔法以上を身につけてから本部に行けば教えてもらえますよとのことだった。


 契約の内容自体も、残念な上に怪しいだけだった。

 中級魔法の契約で、習得は専用の施設に隔離された上で5年の修行を必要とし、そこからさらに5年は魔術師ギルドに所属してギルドからの依頼やギルドの斡旋した職場に従事しなければいけないらしい。上級魔法はさらにそこから5年ずつ上乗せ、つまり中級と上級を習得するのに10年、そこからギルドに10年所属しなければいけないらしい。

 私がいま32なので、上級まで習得すると42。ギルドから自由になるのまで考えると52。その年になってから冒険しようなどとは思えないし、強くなっていても何かをする前にもう引退を考えるころである。

 そもそも私は強力な魔法使いになりたいわけではない。強くなりたいだけであって、そのために魔法があればいいと思っただけである。魔法習得のためにすべてを犠牲にする気はない。


「マイルズ、習得期間の短縮について、新たに何か進展はあるか?」

「ありませんね。あなたの才能なら3年で中級魔法を習得することも夢ではありませんくらいで、実際に習得できたら短縮しますとは絶対に言いませんでした。」

 その点は私に対しても同じだった。5年より早く習得する可能性は示唆するものの、期間を短縮できると明言することを必死に避け、また実際に飛び級で上級魔法の習得を始めたという話もなかった。

「正直、見せてもらった中級魔法から考えても、必ず5年かかるとは思えない。とすると、中級魔法の習得じゃないことに5年かかるのさ。」


 つまり、洗脳するのに5年必要だということだ。


 それが魔術師ギルドに対する忠誠で5年、さらに後ろ盾であろうグドゥルフ王国への忠誠でさらに5年といったところか。そうして、上級魔法がけしてグドゥルフに向けて使われないようにするのだろう。


「それになんだがな、マイルズ。一ついいものを見せてやろう。」

「はい。」

 私はマイルズに見えるように右手を掲げると、そこに体の中にある魔力を集めていく。そして、炎のイメージをその魔力に重ね、なじませ、牧草地の脇の雑草に向けて放つ。


 ボンッ。


 小さな火の塊が手のひらから放たれ、雑草を焦がした。

 私は同じように水のイメージを魔力に重ねて放ち、焦げた雑草が火事にならないように水の塊をぶつけて鎮火した。その二つの魔法を放つのに、私は一言も詠唱を行わなかった。

「サトシ様…今のは…、詠唱を行いませんでしたよね?」

「あぁ。本当は魔法を使うのにあの詠唱は不要なんだ。」

 詠唱が必要ということは、発動までに時間がかかるとか言葉を封じられたら使えないなどのデメリットがあるということだ。何より他国の言語で厨二病的な恥ずかしいセリフを言う必要があるということだ。


 いろいろなものがなくて厳しいこの異世界、邪魔なだけの魔法の詠唱もついでにない方がいい。


「詠唱を用いない魔法はイメージが難しいが、それさえ慣れてしまえば素早く魔法を出せるし、大きさも変えることができる。もともと詠唱の言葉の意味を知らなくても初級魔法は発動するし、魔法を司る神々なんてものもイメージしていない。詠唱しなければどんな魔法も発動しないなんてことはないんだ。加えて、詠唱を行わない方が同じ威力でも消費する魔力の量が少ないんだよ。」

 詠唱を伴った魔法の発動をすると、なにかの存在が体から決まった量の魔力を抜き取り、その魔力からピンはねした上で残りの魔力にイメージを混ぜて形にし、魔法として飛ばす。

 魔法を使うのに魔法の神がいちいち補助するなら負担になるだろうとも思ったが、そこから毎回補助に必要になる魔力以上のものを抜いているとなれば話は違ってくる。他国の人間でも魔法を使えば使っただけバックマージンが稼げるなら、多少の手間さえ惜しまなければ損ではない。


「マイルズも詠唱なしで魔法が使えるはずだ。要は魔力の操作とイメージが少し難しいだけ。練習すればあっという間に自由自在に魔法が撃てるようになる。ちょっとやってみないか?」

「はぁ…、サトシ様がそうおっしゃるなら…」

 マイルズは右手を掲げそこに魔力を集めてイメージをしようと、ぐぬぬと眉間にシワを寄せる。やがてその魔力に風のイメージが重なり、刃となって雑草を数本断ち切った。

「出来ましたね。ただ今のだと魔力を集めてイメージするのに時間がかかってしまって、普通に詠唱するよりも遅いですが。」

「そこは練習あるのみさ。初級魔法くらいすぐに素早く発動させられるようになる。それが役に立つかどうかはともかくな。」

 マイルズは今度は土の魔法をだそうとイメージを固め始める…。


「恐らくだが、中級魔法も十分な魔力がありしっかりとした制御とイメージの構築ができれば、詠唱や契約がなくても発動させることができる。だが、けして発動させようと訓練してはならない。」

「…それはなぜでしょう?」

 マイルズは集めかけていた魔力を解き、疑問を返す。

「今の光景は、単純に初級魔法の訓練をしてるだけで詠唱してるかどうかは遠目にはわからない。だが、もし仮に中級魔法が発動してしまったら、それは遠くからでも区別できるだろう。教会の従者たちが周囲を警戒しているとはいえ、魔術師ギルドの間者が絶対にいないとは断言できない。例え詠唱していたとしても、契約していないものが中級魔法を発動させたということは大問題なんだ。もしそれを魔術師ギルドのものが目撃したらどうすると思う?」

「中級魔法習得の勧誘ができなくなるということですか? 素直に諦めるだけなんじゃないですか?」

「もし私が魔術師ギルドの人間で、契約なしで中級魔法を使う人間を見つけたら、即刻暗殺を命じる。契約なしで中級魔法が使えるということは、魔術師ギルドのアブラハム王国支部の存在を根底から否定することなんだ。契約しなければ中級魔法が使えるようにはならないという前提があって初めて、支部の存在意義があり、初級魔法を手広く教えても問題ないということなんだ。」

「…わかりました。けして中級魔法を練習しようとは致しません。」

 マイルズは迫る暗殺者の幻影が見える気がして青くなった。

「これは未来永劫やるなということではなく、少なくとも魔術師ギルドとの関係を完全に断ち切った上で、魔術師ギルドの手のものが見てる可能性がない場所で練習しろということだ。いまは、王都ではどんなに安全だと思える場所で練習してもアウトだがな。」


「さて、そろそろ戻るとしようか。」

 私は傍らで雑草を食んでいた馬へと手を伸ばした。

 この馬は私が乗馬の練習もしておきたいと宿屋の部屋の中でつぶやいたら、翌朝に宿屋の厩舎にいつの間にか用意されていたものだ。マイルズの分も含めて二頭用意された馬を見てこんな立派な馬は訓練では見たことがないとマイルズが目を輝かせていたが、私には馬の良し悪しはよくわからない。騎士見習いは練習用の馬を借りて乗馬の訓練も行っているらしいが、数が足りないので練習できても週一回程度、それも散々乗り回されてボロボロになった貧相な馬が出てくるらしい。

 馬のことはよくわからないが、確かに綺麗な毛並みと立派な体躯で、美しい生き物だ。おそらく足も速くスタミナもあるのだろうが、まだ慣れていないので王都の周りを並足で走らせるのがやっとだ。正直、練習にはもったいないなというのを感じる。


「そろそろ魔術師ギルドのほうに、一度お暇して魔法を見せに行くと伝えようかと思うんだが…」

「やっとですか? 正直、そろそろ勧誘にうんざりしていたところなんです。」

 もしも馬が暴れた時に対処できるように慎重に距離を合わせて馬を歩かせていたマイルズが、目を輝かせて振り返る。私もうんざりしていたので、その気持ちはわかる。

「だが、そのためには一度王都を出てしばらく潜伏する必要がある。」

「やはり、そうなりますよね。」

 マイルズも少し残念そうではあるがわかっているようだ。


 魔術師ギルドは私たちが訪れた初日からずっと、我々に尾行をつけていた。

 我々にそれなりの適性があったのは確かだが、ここまで露骨に逃がさないという態度をされると困ってしまう。挙句の果てにギルドの外でも頻繁に勧誘をかけてくるので控えるようにお願いしたが、結局外での勧誘はなくならなかった。

 これほどしつこいのだ。中級への勧誘を断って王都で潜伏しても、しつこく探し回るだろう。そうなると私の活動ももちろん不都合があるが、聖堂騎士見習いであるマイルズが見つかるのは避けられない。


 宿屋に馬と練習用の木剣を預けると、私たちは市場のある通りに向けて歩き出した。

 まだまだ日は高く、通りには活気がある。

「一度、プレイアデス猊下にお会いする必要があります。諜報のものに繋ぎを頼めますか?」

「はっ!」

 マイルズがまたなにがしかのハンドサインを送る。王都を南に向けて、人が多すぎずも少なすぎずもしない通りを歩いていると、すぅーっと滑るように一人の男が近づいてきた。見事な動きで、自然に同じ方向に歩いているだけのようにしか見えない。

「お伺いします。」

 私にしか聞こえないような小さな低い声で、当然私のほうを見ようとはしない。

「プレイアデス猊下にお会いする必要があります。できれば、これから夕刻までに。都合が悪ければまた出直すので、途中で連絡を。また、教会に行く前に尾行を撒く必要があります。その支援を。よろしくお願いします。」

「承りました。」

 男は礼もせず、またすぅーと滑るように離れていく。

「見事な動きだな。今日日の騎士団は諜報の者も一流なのだな。」

「今時の騎士団は武力だけではやっていけません。あのようなものたちも必要ですし、私たちもそれなりの技量を身につけねばいけません。」

「もっとも誰にでも身につけられる訳ではないだろうがな。」

「もちろん、騎士団の中でも向き不向きはあります。馬鹿に任せる諜報はないのです。」

 にやりと笑うマイルズの顔は、少しだけ熟練の盗賊のように見えた。



 昼を少し過ぎたというのに市場の屋台は賑わっており、露店からも客引きの声が聞こえてくる。王都は物資が豊富で、さまざまな商品が店に並んでいる。

 その中でも気になってしまうのは、転生者がもたらしたであろう特殊な品々。

 食べ物では、マヨネーズやタルタルソース、ウスターソースのようなものもあり、調理法も揚げ物や蒸し物など様々、高級店ではフランス料理のようなコース料理もある。

 食べ物以外でも、メガネや望遠鏡、特殊なパズルなど、転生者が持ち込んだのでなければ少し技術的に考えられないものが商品として並んでいる。

 ただし、それらはどれも飛び抜けて高く、また流通している量もごく小数だった。

 恐らく転生者がもたらしたそれらを誰かが生産と流通を管理し、利権をしっかり守っているのであろう。それらと同等のものを製造して市場に流そうとしても、妨害が入り潰されてしまうに違いない。

 元より私は商売人ではない。

 このように既にいくつかの商品が出回っているところに突撃して、そこで成功して大金を稼ぐなど出来そうもない。


 市場を脇目で見ながら歩いているとマイルズがすっと身を寄せてくる。

 私は動きを合わせ、露店の横の脇道へと入った。そこには一人の子男がいて、私たちを先導してさっと走り出した。すっすっといくつかの角を曲がっていく。後ろの方で誰かがぶつかったと騒ぎ怒鳴り合う声が聞こえた。

 私たちは、いくつもの角を曲がり、脇道を通り、扉に入り、倉庫のようなところを抜け、また角を曲がっていく。私はあっという間に自分の現在位置がわからなくなったが、先導する男の歩調に迷いはない。


 気付くと、目の前にクリストス教会本部が建っていた。

「猊下がすぐにお会いになります。教会の中へどうぞ。」

 私は目が回るような感覚のままマイルズの先導に従い、そのままプレイアデス枢機卿の執務室へと通された。枢機卿は笑顔で私を向かい入れた。

「ようこそおいでくださいました、サトシ様。私に用がおありとか?」

「この度は急な訪問をお許しください。」

「いえいえ、そろそろおいでになる頃だろうと思っておりました。用というのはやはり?」

「魔術師ギルドのことです。一度、マイルズの父親に魔法を見せに行くと称して王都を離れ、尾行をまいて、関係を断ち切り、しばらく潜伏しようと思っております。」

「やはり、魔術師ギルドは怪しいですか。」

「既に報告は受けておいでかもしれませんが、ほぼクロと見ています。ここでもう一段揺さぶりをかけて、強硬策に出てくるならもう少し魔術師ギルドの脅威度を上とみなさなければいけません。」

「その確認のためにご自身の身を囮にするのですか…。サトシ様をお守りするためならば、我らクリストス教徒はこの身の犠牲をいといませんが?」

「今、教会が表に出て魔術師ギルドと正面から対決するのは好ましくありません。あくまでどこの組織がその活動を押さえ込んでいるかわからない状態で、その実態把握に努めて欲しいのです。」

「わかりました。ですが、くれぐれもその身にもしものことがないよう、ご自愛下さい。」

「もちろん、私は自分を犠牲にしてまで無理に解決しようとは思っていません。そのために、こっそり教会の力を借りようと相談に来たのですから。」


 枢機卿は王国の地図を取り出してきた。信者を使って王国の隅々まで調べ上げた詳細な地図だ。さすがに前世の地図ほど正確なものではなかったが、十分軍事に使えるほど細かく書き込まれている。

「私どもの方で、この辺りの村に隠れ家を用意しようと思っているのですが。」

 プレイアデス猊下は王都の北西のさほど離れていない村を示す。そこはグドゥルフ王国とは離れた方向で、主要な街道からも外れた村だった。

「いえ、私としては安全性よりも、私の目的に合った村を探したいと思っています。街や少し大きめの村で、教会を建てようとしてもなぜかなかなか建てられないところはありませんか? その村の周囲の魔物の発生状況と被害状況が分かればなおいいのですが…」

「教会の建てられない村ですか…そうですね…この南西にあるルルイス村が、もう教会が建っていてもおかしくない大きさなのになかなか受け入れられないと報告を受けたことがあります。周辺の魔物は他の森が近くにある地域と同じように発生してるのに被害が極端に少ないのが、教会を必要としない理由なのではないか?とも言われておりますが…」

「ふむふむ、それっぽいですね。この村に特に優れた薬師がいるとか、よく聞く治癒薬があるという話はありませんか?」

「ルルイスの治癒薬は他とは比べ物にならぬほどよく効くと有名です。よくご存知ですね?」

「ふむ、まずは王都を出たあとはこの村に向かうことにしましょう。私の求める者たちがいるかもしれません。」

「サトシ様の求める者とは?」

「それは実際に行って確かめて見ないとなんともね…。それよりも、王都を出る際の詳細な打ち合わせを…」

 私はにやりと笑いながら、何を求めてルルイス村を目指すかをはぐらかした。その後、明日王都を出るときに予想される事態に対して、いろいろと前もって準備する内容を相談していった。


 教会での打ち合わせを終えたあと、日が沈む前に魔術師ギルドを訪れ、明日に田舎に戻って魔法を見せに行くという話をし、また中級魔法習得のために帰ってくるかもしれないとわざと曖昧的な言い方をしておいた。



 そして翌朝、王都をでる私たちに対して、魔術師ギルドは強硬策に出ることにしたようだった。


まぁ、前回の流れでここから中級魔法の契約すると思っている人はいないでしょうねぇ

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