用語解説(TRPG)
本小説は、TRPG『ダブルクロス THE 3RD EDITION』(以下、DX3)のセッションをノベル化したものになります。
なお、ノベル化に当たって演出等を増量しておりますのでご注意ください。
今回は、TRPGで使用される用語の説明となります。
DX3で使用される用語は次の話で紹介となります。
【TRPG】
Table Talk Role Playing Gameの略。
紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて人間同士の会話とルールブックに記載されたルールに従って遊ぶ対話型のロールプレイングゲームのことを指します。
ゲーム機などで行うRPGは行動の判定(敵に与えるダメージなど)や物語の進行などは全てプログラムが行いますが、このTRPGではGMと呼ばれる人が行うことが特徴です。
そのため、その場で新たなルールの追加などプログラムでは不可能なことも行え、非常に自由度の高いゲームとなっております。
多種多様なゲームシステムが用意されており、今回の題材となっているDX3もその一つです。
【GM】
Game Masterの略。
前述のように行動の判定や物語の進行を行う参加者のことを指します。
【PL】
Playerの略。
GM以外の参加者を指し、各自それぞれ一人のPCを作成してゲームに参加します。
【PC】
Player Characterの略。
PLが作成したキャラクターのことを指します。
【NPC】
Non Player Characterの略。
例えば、戦闘時の敵などPC以外の物語中に登場するキャラクターのことを指します。
【ダイス】
判定に用いるサイコロのことを指します。
表記として『X個のY面ダイスで判定する』ことをXDYと表します。(例 3個の10面ダイスで判定する→3D10)
システムによってはY面ダイスは一種類しか扱わないため、XDだけで表記されることもあります。
DX3では10面ダイスのみを使うため『X個の10面ダイスで判定する』ことをXDと表記します。
【判定】
PCの行動がどのような結果になるのかを、ルールに従って判断することを指します。
基本的に、ある数字(難易度)が提示され、ダイスを振った結果の数字とそのPCが持つ能力を合わせた値(達成値)と比較します。
DX3では、難易度以上の達成値が出ると成功になります。(上方ロール)
システムによっては、難易度以下の達成値が出ると成功になるものもあります(下方ロール)
【クリティカル】
判定のダイスがルールに掲載された特定の値になり、PCの行動が大成功になったことを指します。
DX3ではダイスを振りクリティカル値(通常は10)以上の目が出るともう一度ダイスを振り、出目を足すことができます。
【ファンブル】
判定のダイスがルールに掲載された特定の値になり、PCの行動が大失敗になったことを指します。
DX3ではダイスを振り、全てのダイスの目が1の場合、強制的に達成値は0となります。
なお、クリティカルによって追加したダイスには適応されません。(例 2回クリティカルが出て、3回のダイスを振った際に目が全て1でも、ダイスの出目は21となる)
【ROC】
Roll Or Choiceの略。
PCの設定等を決める際などの表で、ダイスを振って決めて、任意で決めてもよいことを指す。
【セッション】
参加者が集まり、解散するまでの1回のゲームプレーを指します。
本リプレイでは、1セッションを1章として表します。
【キャンペーン】
複数回の連続したセッションを行い、大きな物語を形成する形式を指します。
本リプレイでは、1キャンペーンを1つの小説とします。
【リプレイ】
TRPGを遊んだ結果を読み物として表したものです。
通常のリプレイは会話を中心に書かれていますが、本リプレイは小説の形式を取っております。
DX3の公式リプレイは完結している長編リプレイが5つ(ジェネシス、デザイア、デイズ、ナイツ、アカデミア)、続刊している長編リプレイが2つ(メビウス、コスモス)、短編リプレイが3つ(クロニクル、トワイライト、カオスガーデン)があります。