中級—語り方2
・『〜た』ばかりにしない
× 僕はホルスターから拳銃を引き抜いた。そして目の前の彼の頭に標準を合わせた。撃つと、彼の頭は粉々になった。
○ 僕はホルスターから拳銃を引き抜いた。そして目の前の彼の頭に標準を合わせる。撃つと、彼の頭は粉々になった。
ちょっとした工夫で文章は読みやすくなります。
・途切れ途切れの文章、長ったらしい文章
× 僕はホルスターから拳銃を引き抜いた。目の前の彼の頭に標準を合わせる。撃った。狙い通り彼の頭に当たる。彼の頭は粉々になった。
× 僕はホルスターから拳銃を引き抜き、目の前の彼の頭に標準を合わせ、撃つと彼の頭は粉々になった。
○ 僕はホルスターから拳銃を引き抜いた。目の前に彼の頭に標準を合わせ、撃つ。彼の頭は粉々になった。
この辺は個人の感覚ですね。僕の例文にしたって駄目駄目だと言う人だっているかもしれない。
しかし穏やかでない文章ですね。
・強調を使おう!
『〜なのだ』という文を入れることで文章に幅が出来ます。
強調は、『強調』したい時に使いましょうね。理由だとか、謎明かしだとか、そういう場面です。
○ なぜ彼を撃ったのか。それは、彼が真犯人だったからだ。彼も僕が気がついているということを知っていたのだろう。口封じの為に僕を撃とうとしたので、僕は彼を撃ったのだ。
他にも『〜のか』や『〜のだろう』という語を入れていますね。
人間、自分の知らないことが必ずあります。人の心は絶対に分かりません。
人の心を描写する時は『だろう』『のようだ』という言葉を使うべきなのは言うまでもありません。目に見えてその感情が表に出ている(怯えている、怖がっている、等)は例外ですが。
たくさん小説を読み、文章の幅を広げましょう。