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階段。

作者: 高橋みつば

久しぶりのショートホラーです。なんか勢いで書いてみました。でも作者としてはこの作品がお気に入りで……。ご意見・ご感想・評価お待ちしております。

「さようなら」

私は自殺するために学校の屋上に立っている。別にいじめられてるから死のうとしてる訳じゃない。失恋をしたからとかでもない。

ただ、ツマラナイだけ。

イキルのがツマラナイだけ。

タダイキルのがツマラナイだけ、それだけ。

「さようなら」

もう1度別れの挨拶を呟くと私は地面を蹴った。

空に舞ったと思った瞬間激しい速さで地面に吸い込まれていく。

なのに目に写る映像は異常なぐらいにゆっくり。

あっ。

外を眺めていた女の子と目が合った。表情が驚いた表情に変わって慌てて先生に何かを伝えている。

もぉ、遅いわよ。間に合わないわ。

だって地面がすぐそこに。

ベシャッ

自分の体が潰れる音が聞こえると同時に激痛が体に走る。

目が見えずに辺りは真っ暗。

眼球はたぶん潰れて飛び散ってるかグシャと潰れてるんだと思う。

だから目が見えないんだ。

耳からは真っ赤な深紅色の血が溢れ出てるはず。鼻は潰れてるか横に骨が折れて綺麗に曲がってる。頭はドロッとしたスポンジみたいな中身が出てピンク色のシワが多い破片が飛び散ってる。足と手は異常な方向へ曲がってて関節とかからは白い骨が出てそこから深紅の血が。骨は内臓とかを貫通し背中まで達してるかも。歯は悩の中身と一緒に辺りの地面に飛び散ってる。首は綺麗に90に曲がり開いた口から深紅の血が溢れ流れてる。その血は地面へと吸い込まれ地面が黒く変色している。

これだけ体が変わっているなら即死はなず。なんで意識があるのか不思議で…。

はっ。夢か……。

自殺した時に舞った場所・屋上にいた。

良かった。あんなに気持悪い姿で死にたくない。早く教室に帰ろ。

錆びたドアを開け下の教室へと続く螺旋の階段を降りていく。

……………………………………………………………………………………………………なんで?ここの階段ってこんなに長かったっけ?……………………………………………………………………………………………………なんで着かないの?何でよ?……………………………………………………………………………………。


少女は地獄行きの階段をただひたすらに降りていく。教室に戻れると信じて。

自殺で命を捨てた人の罰は重い。とても残酷で非情なまでの罰を受ける。


………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………まだ、着かないのかな?


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― 新着の感想 ―
[一言] ホラーというより、とてもかわいそうなお話ですね。 自殺してすぐに後悔する……
[一言] 読ませていただきました。 夢オチかと思わせて、実はそうでなかったという二重の罠。短いながらもきちんと、状況と結果、そして教訓のようなものを含ませている点は素晴らしいと思います。勢いのままに書…
[一言]  ストーリーは面白いと思いました。少女があの後どうなるんだろう?と考えさせられたり。ただ、行が色々な所で変わっていて、多少の読みづらさが評価をさげてしまっているような気がします。これからも頑…
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