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In Girls Interval  作者: Satch
第2部
33/33

第12話:学園祭2

前に途中まで書いてあったものがあったので、少し付け足して書きました。内容は短いです。

さつき先輩を落ち着かせるため、猫の写真のみ展示された猫がいない猫カフェへ連れて来ていた。ややこしい。


「さつき先輩、もう落ち着きましたか?」


「何のことかな?」


さつき先輩は、猫たちの写真を嬉しそうに眺めながら、コーヒーを飲んでいる。


「うわ! 完全に記憶抹消した!」


「何かな?」


「…いえ、もういいです」


「見てみろ! この可愛い猫さんたちを!」


と俺に猫の写真集を突き出してくる。


「猫さん…」


に、似合わない…まだ『猫くん』って言ってくれたほうが、ってそれも違和感あるな!



「ありがとうございましたー、彼女さんにネコミミをどうぞ!」


猫カフェの出口辺りで、猫カフェのウェイター(生徒)は風紀委員長と分かった上で、

半笑いで簡易的に作られたネコミミを渡してきた。


「彼女じゃないですよー」


と俺はいちおう誤解のないように爽やかな笑顔で回答した。が、さつき先輩にもの凄い形相で睨まれた、何故だ!?


前をずんずん歩くさつき先輩に後ろからそっとネコミミを装着した。


「ひゃう!」


聞いたこともない可愛らしい声を出してさつき先輩はビクッとなった。


「ひゃう?」


「っ! ご、ごほん……いきなり何をする!」


さつき先輩は必死に誤魔化しながら、態勢を立て直そうと必死だ。


「いやほらせっかく貰ったし…男の俺がつけてもキモイだけだし」


「それはどうか分からんが、かといって私もこういうのは似合わないしな」


とさつき先輩はせっかく装着したネコミミを外そうと頭に手を持って行こうとしてる。


「俺、猫好きなんですよね、猫っぽい娘とかつい目で追っちゃうんですよねー」


そこでネコミミを掴みかけたさつき先輩の手がピタッと止まる。


「わ、私は試されてるのか? それともこいつは無自覚でこんなこと言うのか?」


「はい? なんですか?」


「いや…せっかくもらったから、もう少し付けてようかな…と」


猫というより虎だけど、それを言ったら首を噛み切られそうでこわい。


「やっぱりさつき先輩は義理堅いですね!」


「…」





「王手!」


「うわ! また負けた!」


さつき先輩と将棋部に来て対局しているが、1回も勝てない。というか俺に勝つ気が無いとも言える。

本気でやってもどうせ負けるしな。


「ふふん、いつも詰め将棋で練習している私には(かな)うまい!」


「おっさんか!(偏見)」


でも傍から見るとネコミミを付けた風紀委員長が、将棋を指している図は結構シュールかも。


「マスター! 出前頼む!」


「雀荘か!」



「さつき先輩、今日はお弁当ですか?」


そろそろお昼になるが、交代の時間もあるので、早めに食べたほうがいいだろう。


「いや、純くんが(おご)ってくれるのに、持ってくるわけないだろう?」


「いやいや! そんな約束なんてまったくしてないですよね!?」


「夢の中で約束した…」


「夢かよ!」


子供みたいだ、いや子供のほうがもっと現実が見えている気がするけどね!

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