~7章~雄大の日常
雄大「はーっくしょ。」
さみぃー・・・
俺の名は田辺雄大
今は塾からの帰りだ。
三四「ゆ~だい!!」
雄大「おぅ。珍しいな、お前がこんなとこにいるなんてよ。」
三四「まぁね。雄大は塾の帰り~?」
雄大「おぅ。」
三四「大変だね~。こんな遅くまで。」
雄大「まぁな。でも自分の将来のためでもあるんだし頑張るよ。」
三四「そっか。そうそう、ニュース見た?」
雄大「あぁ。残念だな。終夜気にしてるだろな。」
三四「・・・そうだね。落ちこんでないといいけど。」
雄大「そうだな。」
終夜・・・強くなれよ。お前なら乗り越えられる。
三四「雄大・・・ちょっと相談があるんだけど。」
雄大「どしたょ?」
三四「その・・気になることがあってね、最近夜道を誰かにつけられてる気がして。本当は終夜にも話そうと思ったんだけど今あんな状況だし、それで・・・。」
雄大「気のせいじゃないのか?」
三四「そんなことないよ。この前も振りかえったら全身真っ黒な男がたってて、・・・ぅう。」
雄大「お・・おぃ、泣くなよ。」
三四「だって・・・凄く怖いし最近そのせいで眠れないし。雄大は警察の人に顔聞くでしょ、なんとかなんないかな?」
雄大「わーったよ。なんとかしてやるから泣くなっつーの。」
三四「ありがと。すんごく嬉しい。」
雄大「・・・そぅなると、あいつに電話すっか。」
パピポペ・・・
trrrrrrr
?「はい。」
雄大「よぅ。元気か?」
?「元気なもんかよ、夜勤だぜ俺は。」
雄大「大変だなー、渡部。」
こいつは、渡部 浩二 職業 警察官 19才 中学のときに同じクラスになりそこからそこそこ仲がいい。
そこそこ・・・ここにそんな深い意味はない。
雄大「実は、ちょっと相談があるんだ。」
渡部「なにさ?」
雄大「実はーーーーーーーーーーー。」
俺は三四のことを詳しく話した。
渡部「なるほどね~。最近多いからなそういうの。さては、その三四って人かなりの美人だろ?今度紹介しろよ!」
人が真剣にはなしてるって言うのによ。
このチャラ男・・・
だが、友人以外の警察関係者に話すとことを大事にされかねない。そうなれば三四に危害が加わるかもしれない。
それは絶対に避けないといけない。
雄大「頼むよ。真剣な話なんだ。」
渡部「わーったよ。」
後日渡部のもとへ三四を連れていった。
三四「は、はじめまして。」
渡部「ーーーーーっは、じめたまして。」
言語がおかしい。
渡部「(コソ)おぃ、めちゃくちゃ可愛いじゃねーかよ!」
雄大「まーーだろうね。」
予想どおりの反応
なんか心配になってきた。
渡部「三四さん!!」
三四「は、はい?」
渡部「ご安心下さい。私め渡部浩二命をかけて貴方をお守りいたしましょう。」
いきなり呼び捨てかい。
たく、可愛い女を見るとこいつは~
中学からなんにも変わっちゃいねぇ
三四「よ、よろしくお願いします。」
渡部「ウヒヒ、任せてください!!!」
ヨダレがでてる。
大丈夫かな?
事を公にできない代償としてはーーー・・・高いな。
テレビ「昨夜11時過ぎに明花女学院近くで女性が刃物で脅されわいせつな行為の被害がありました。男は以前逃走中で黒い眼鏡に赤いズボンが特徴です。付近の住民の皆さんは―ーーー。」
雄大「まさか、これに狙われてるんじゃ?」
三四「まっさかー!!」
渡部「うし!!ここはいっちょおとりさくせんだな!!」
雄大・三四「はい?」