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〜48章〜 地獄の黙示録

この国日本の頂点に君臨する男


俺はテレビに目をやった


キャスター「黒神首相がたった今日本に戻ってまいりました。見てくださいこの歓声、我等がヒーローを待ちわびたと老若男女問わず黒神首相の米国からの帰還を祝福しています!!」



ヒーロー・・・か。



テレビでは、先ほどの映像に評論家が意見していた



評論家「いやぁ、黒神首相の支持率は凄い事になっていますね。これも、彼の政策が国民の生活を潤おしている結果ですね。」



・・・黒神王界首相


類をみない大胆な政策で国民の不満を買った事が過去にある男。しかし、結果がついて来ると国民は手の平を返したようにあの男を支持した。その手腕は海外でも高く評価され今やアジア地区No.1の力を持った政治家と評価されている


国のトップの娘か



終夜「つか、なんであんな変な喋り方してるんだよあの女。」



あの感じ、実際に会った時よりも夢にでてきた時の方に似てるな


そもそもなんでおれの夢にでてくるんだよ

喋り方は違ったけど・・・

まさか、本当に双子とかいるのかな。



ブーーーーブーーーー


机の上のケータイが鳴った

画面を見ると予想外の人物の名があった



終夜「もしもし!!雄大か!?」



鳴「あ、違います。えっと、夜羽終夜さんですよね?」



終夜「あ、はい。」



なんで女の子が雄大のケータイに?


鳴「今はまた眠っちゃったんですけど、さっき雄大が目をさまして夜羽さんに伝えてほしいって言われたんで電話しました。」



終夜「あ、はい。えっと、それで雄大はなんと?」



鳴「心配かけてすまない。必ず回復してみせるから。」



終夜「・・・」



あいつ・・・



終夜「それじゃ、雄大が起きたら俺からも伝言伝えてもらってもいいですか?」



鳴「はい。」














ー東都病院ー



雄大「・・・ん。」



鳴「雄大!!」



成美「おぃ、静かにしろって。」



雄大「・・・俺は生き・・てる・のか。」



鳴「雄大、夜羽さんから伝言よ。」



雄大「え?」



鳴「さっさと治して飯でも行こうってさ。」



雄大「ハハッ、・・・あいつ。」



ありがとう・・・終夜。





成美「結局、お前と戦ったのは誰なんだよ。」



雄大「分からない。ただ、常人にはない力を持っていた。」



鳴「確かにね、この監視カメラの映像を見る限り、あり得ないスピードだわ。」



成美「ふーん。」



鳴「あたし達の方でも調べとくね。」



雄大「無茶はするなよ。相手の規模が分からないんだ。下手に行動すると命取りになる。」



鳴「分かってる。今は雄大がいないんだからね。あたし達を守れる人はあなた以外にいないから速く治してよね。」



雄大「・・・あぁ、ありがとう。」



成美「そういや西は?」



鳴はため息混じりに答えた


鳴「数日前から学校を休んでるのよ。いったい、どこでなにをしてるのか。」












日本からそう遠くない島

島には中央に塔が建っている以外は、緑に囲まれた島だ。

そこに多くのヘリがとまっていた。


島の周りには百名以上の黒服の男達が囲んでいる。中央に建っている塔を守るかのように


そこへ一台のヘリが到着した



サタン「あぁー、なんで今回はこないへんぴなとこやねん。マジでありえへんやろ。」



マモン「そう言うなって、俺たち七つの大罪が集まるなんてそうそうあることじゃねーだろ?たまになんだから我慢しろって。」



七つの大罪のサタンとマモンが到着すると辺りの黒服が集まり周りを固める



サタン「こいつらもさぁー、こんなへんぴなとこでガードなんかいるかっちゅう話やのに。」



マモン「はいはい、ほら行くぞ。俺達が最後なんてみっともないだろ。」



森の中の道を進みながらそんな話をする二人


サタン「そーいや、今回は教皇何の用なんやろなぁ。」



マモン「探りの会話はよせよ。十中八九、パンドラの事だろうな。」



塔の入り口が見えそこに一人立っていた

赤と黒のコントラストの変わった服を着ている男



レヴィアタン「遅いぞ、早くしろ。」



鋭い眼光が長い前髪から光る暗殺者レヴィアタン



サタン「すまんすまん、まぁ、ええやないか。」



レヴィアタン「変わらないなお前。その遅刻癖を直せとあれ程・・。まぁいぃ。」



マモン「申し訳ない、他のみんなはそろったのか?」



レヴィアタン「あぁ、あとはお前達だけだ。」



少しの話しをし終わると中へ入っていった



サタン「うわぁ、ほこりっぽいなぁ。」


中はステンドグラスで色鮮やかになっている神秘的なところだった


近くの階段を上がり塔の最上階会議の場へ行く手前の場所に二人立っていた



猫語「はにゃ?」



サタン「おぉ、猫語。お前も来てたのか。」



猫語「えぇまぁ。けど、ルシファーを送り届けたからすぐに帰るにゃ。仕事があるんだ~。」



マモン「聞いたぞお前~。サタンの友達にちょっかいだしたんだって?ハハハッ、相変わらず変な奴だなぁ、お前はよ。」



猫語「いやぁ、あれは僕もびっくりでした。」



エレナ「愛再、貴方は自由すぎるのよ。もっと周りを見なさい。」



マモン「エレナも久しぶりだなぁ。てことは、アスモデウスは今回は来てるのか。」



サタン「おぃ、さっさと中に入ろうぜ。」



レヴィアタンが扉を開ける


中央のテーブルを四人の大罪が囲んでいた

天井にはシャンデリアと周りには燭台がいくつも並んでいた



アスモデウス「ン~!?遅いわ。」



七つの大罪色欲の悪魔

その名を語るとおり絶世の美女でスタイルもいい。大きく胸のあいた服と、派手なメイクをしている女。

アフリカ大陸付近を裏で統治している。エレナを右腕とし日々裏で暗躍している。



ベルフェゴール「・・・」


七つの大罪怠惰の悪魔

無口でなにを考えてるか分からない掴みどころのない男。スナイパーとしての腕前は相当のものであり、暗殺者としても名高い。

アジアの中国付近を担当する。



ベルゼビュート「フフッ、お変わりなく嬉しく思いますね。」



七つの大罪暴食の悪魔

金髪で目つきが鋭く実質七つの大罪の頭脳的存在である。ユーロ圏を担当しているが実質的な事は自身の右腕に業務を任せている。



ルシファー「・・・くっダラねぇ。」



七つの大罪傲慢の悪魔

七つの大罪において順位の位置づけはないものの、実質リーダーの位置に値する。また、この位置にいる彼には一国の大統領に匹敵する発言力がある。しかし、今のルシファーはあまりそれを使おうとはしない。

ルシファーだけが世界全土を担当している。



サタン「いやぁ、悪いなぁ。」



マモン「遅れてすまない。始めようか。」



全員が席に着くとモニターに一人の人間が映った


「お集まり頂きましてどうもありがとう。僕が今回の司会を務めるんだよ。どうぞよろしくお願いします。」



包帯で顔をぐるぐる巻にしていて片目だけでている不気味な男だった


レヴィアタン「・・・」



「今回の議題は勿論、復活したパンドラについてだよ。さて、何か意見のある人いるかな?」



その質問に全員が黙る


いや、安易な発言が自らの首を締める事になる事もあるため容易に発言できない。


だが、この裏の最高権力論争にも駆け引きは存在する



サタン「ぁ~、パンドラっていってもよ、当時のメンバーは半分くらいが消えたからなぁ。」



マモン「当時パンドラと戦ってたのって、俺とアスモデウスとベルフェゴールとベルゼビュートだよな。」



ベルゼビュート「ですねぇ、ですから初見の方がいらっしゃるのでこの議題の意味がありますかねぇ。」



レヴィアタン「・・・」


上手い、あの発言からパンドラについての議論自体を不毛にするとはな。



「んー。そうかぁ。じゃあ、今回はやめときますかぁ。」



このような会議にほとんどが嫌気がさしてるので、この展開は嬉しいものが多数を占める



「いや、パンドラっていったらあいつを思いだしませんか?」



扉が開き、一人の男が入ってきた



ルシファー「・・・テメェ、」



ベルゼビュート「おやおや、別枠のあなたがここにこられるとはねぇ。」



その男が入ってくると空気が変わった。


七つの大罪の会議を邪魔は許されない。だが、こいつだけは異端だった。



レヴィアタン「・・・久しいな、メフィストフェレス。」



メフィストフェレス「お久しぶりです。七つの大罪の方々。」



アスモデウス「ン~で?誰を思いだすってえ?」



メフィストフェレス「無論、夜羽終夜です。」













終夜「でぇーーーくしゅ!!!」



水葬「馬鹿!!くしゃみがでけぇよ!!」



終夜「わ、悪い。」



俺達は今真聖夜大学にいる。理由なんてただ一つだ。


終夜「あの黒髪女、必ず見つけてあの時の事を聞き出す!!」



そして、真聖夜大学の敷地内にはいるが許可はもらってない。つまり、不法侵入になる。草陰に隠れ校門前を見張ってる



水葬「惚れたな、お前!!」



終夜「は?あんな上から物言いな高飛車女どこがいいんだよ。」



水葬「そうなのか?だけどよぉ、顔はそこらのアイドルなんて足下にも及ばないぐらい可愛いじゃん!!」



終夜「でもお前、胸のない女は嫌なんだろ?あの黒髪、まな板だったぞ?」



水葬「うそ!?まじかよぉ、でもなぁ~あの美人なら別に胸なんていらねぇよ!!」



終夜「なんだよ、それ。」



笑いながらそんな話をしていると一台の車が敷地内に入ってきた


そこから降りてきたのはあの黒髪女


その横には付き人のような人がいた



水葬「すげえ、朝からリムジンで登校とはなぁ、」



終夜「あれ?あの付き人、どっかで見たこと・・・」



『僕達はもう友達だにゃ!!』



終夜「あ!!!」



あの付き人!!あのショッピングモールにいた子だ!!



終夜「あれ?消えた!?」



俺達の視界からさっきまで黒髪の横から消えていた



猫語「なにしてるんだにゃ?」



急に後方から声がした



終夜「ーーーな!!?」



一瞬で背後にまわられた?


こいつ、何者だよ!!



真夜「ん?愛再、なにをしている?」



猫語「真夜様、ここに人がいます!」



茂みからこそこそとでる俺と水葬



真夜「・・・はぁ、また貴様か。」



終夜「・・・あぁ、そうだよ。」



今度こそ答えてもらうぜ。








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