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〜46章〜 裏切者

終夜「・・・」



『良い事を言う人間が良い人間だとは限らない。』



『私は私の目的の為にパンドラに入った。君には分からないかも知れないがな。』



終夜「なんなんだよ、くそ。」



三四もパンドラ・・・ふざけんな!!


どうなってる、なにがどうなってんだ!!













パンドラ所有アジト



死山「・・・。久しぶり、クロノス。」



クロノス「お待ちしてましたよ、エピメテウス様。」



エピメテウス「様はやめてくれ。それより、・・・」



クロノス「えぇ、時は近いです。」



三四「・・・。」



エピメテウス「おゃ、彼女は少し元気がないみたいだが。・・・まぁ、無理もない。」







パンドラ所有アジト最下階



ケルベロス「えぇ、そうです。予定よりは少し早いようですが問題ないでしょう。」



ケルベロスは電話で誰かと話していた。



ケルベロス「・・えぇ、そうです。・・・それとーーー、」



ガチャ



アトラス「動くなケルベロス。」



背中に拳銃を突きつけるアトラス



ケルベロス「ーーー!?」



アトラス「そのまま聞け。貴様だろう?、以前から我々パンドラの機密を漏洩しているのは。」



ケルベロス「ーー!?えぇ、そうです。あぁ、その件はーーー」



アトラス「内部に裏切り者がいるのは明確だ。私は粛清する。ゼロの思想をこの世に体現するために。」



ケルベロス「ではそのようにお願い致します。はい、はい、」



アトラス「ケルベロス、最後だ。貴様に問おう。貴様が裏切り者だな?」



ケルベロス「ーーー、分かりました。では、そのようにお願い致します。」



ピッーーー



ケルベロスはアトラスに振り向く

片手を胸に持っていき一礼する。


そのは様相は敬愛するゼロそっくりだった。


瞳は決して笑ってはいない。しかし口元だけは笑っている。


そんな不気味な男


それが地獄の番犬



ケルベロス「ご名答です。」



アトラスの顔がケルベロスを睨む



アトラス「そうか、残念だ。」



ケルベロス「消えたーーー!?」



アトラスはケルベロスの視界から急に消えた


そして、そのすぐ後ーーー



ケルベロス「ぐっぁああ!?」



アトラス「とっさに避けたか。しかし、それでも致命傷なのは変わらないだろう。」



ケルベロスの腹部の一部が消し飛んだ

アトラスの強さはもはや人間のそれを遥かに凌駕している。



ケルベロス「アトラス・・・貴方は・・」



アトラス「私は知ってのとおり、人間の限界を超える人体実験をエピメテウス殿に依頼した。それにより私は自分で人間のリミッターを外す事が可能となったのだ。」



ケルベロス「フフッ、合点がいきましたよ。貴方のその強さ。薬物投与を行うだけではそこまでの強さはおかしいですからね。」



人間のリミッターを外すという事は、本来なら人間のブレーキ機能をぶっ壊しているということ。

本人の身体へのダメージも相当なものになってるだろう


リミッターとドラッグ


この二つがアトラスの強さの秘密



アトラス「パンドラこそが世界の真実の体現者となりその国の王こそゼロが相応しい。」



ケルベロス「クククッ、国?ゼロの目的を貴方もご存知のはすだ。世界の人間全てを無に返す。国もなにも残らない。」



アトラス「その死者の国こそゼロがいるに相応しいと言ったのだ。」



ケルベロス「・・・」



アトラス「さて、答えてもらう。ケルベロス、貴様が漏洩していた存在をな。」



ケルベロス「・・・。言うと思いますか?」



ケルベロスはアトラスの強さを知っていた。

いや、パンドラ内で知らない奴はいないだろう。

しかし、その強さを知ってるのは身近で見てきたものにしか分からない。

ケルベロスは、その強さを見てきた。


それでもこの発言。

アトラスも変だとは思った。


しかし、すぐにその考えは消える。

こいつはこういう奴だと。


ケルベロスは逃げようとはしていなかった。

まるで、殺せるものなら殺してみろと言わんばかりに笑顔で両手を広げた。


おかしな奴。

解せない奴。


しかし、それが彼だ。


地獄の番犬の名を語る彼の真意は分からない


しかしそんなものは関係ない。

秘密を漏洩していたのは事実。



番犬は地獄へ帰れーーー



アトラス「そうだな、貴様はそういう奴だったな。これでも仲間だったんだ。先にそこで待っていろ。」



ケルベロス「ククッ、お待ちしております。」



そう言うとケルベロスは持っていた閃光弾を投げた


しかし、それでもアトラスはケルベロスを潰しにかかった



グシャァァァアアアアアア



ケルベロスの上半身が空へと消し飛んだ


閃光弾の光と血しぶきが眩く散る



アトラス「必ずパンドラが人間全員そこへ連れて行く。」











終夜「・・・」



寝てた・・のか



「おーい!!」


ピーんポーン



終夜「・・。うるさいなぁ。」



ボサボサの頭のまま玄関に向かいドアを開けるとそこには見なれた奴等がいた



空海「よ!!元気か!!」



今馬「怠そうだなぁ、」



水葬「ま、そういってやるなって。」



・・・

うるせぇ



終夜「なんだよ、」



水葬「ほら、学園祭のお知らせだ。」



空海「俺達さ、乱戦祭で優勝したじゃん?その景品を使って今回の学園祭を盛り上げようってね!!」



今馬「僕の活躍あってだけどね。」



あー、めんどくさいが紹介しとく。



今馬連太郎いまばれんたろう


建立大学の学生

いつも和服姿の変な奴



鎌足空海かまたりくうかい


建立大学の学生

食べる事大好きな変な奴



水葬霧夜すいそうきりや


建立大学の学生

なに考えてるか分からない変な奴



え?適当すぎるって?

ごめん、俺は今落ち込んでてそれどころじゃない



空海「なぁ!終夜!!」



終夜「行かねーよ、帰れよ。」



今馬「可愛い女の子紹介してやるぞ?」



終夜「いらねーよ、帰れよ。」



水葬「お前の好きなAVやるぞ。」



終夜「いらねーーー!?・・ょ。」



なんか、落ち込んでる時に馬鹿やってくれる友達ってありがてぇ



水葬「どうした。いつものお前らしくない。」



終夜「悪りぃ、今日は勘弁してくれ。」



今馬「夜羽、必ず来いよ。雨宮のこと、いつまでも落ち込んでてもしかたねぇしな。」



空海「おい!そんな言い方、」



終夜「いゃ、いいんだ。ありがとう。気が向いたら行かせてもらうよ。」






三四


全てパンドラに関わってる


やっぱり、一年前の俺がなにをしたか知る必要があるな。







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