〜44章〜 困惑
パンドラ所有の建物
クロノス「おかえり、三四。・・・三四?」
珍しいな。三四が落ち込んでるなんて。
三四「・・・ねぇ、クロノス。」
クロノス「なんだい?」
三四「さっさと行うわよ。」
クロノス「なにをだい?」
三四「世界を全てを消す事よ!!!」
クロノス「・・・」
なにかあったって分かりやすい人だ。
数時間前
終夜「・・・、お前。」
三四は俺の答えを返事を待ってるようだった
けど、声がでない。
なんて答える?
三四は、俺の大事な友達だ。
だけど、あの薬を渡した張本人?
俺はーーー
三四「・・・そうよね。」
三四はすっと立つとさっきまでの悲しい表情はしていなかった。
三四「さよなら終夜。あなたと過ごした日々、楽しかったわ。多分・・・いぇ、わたしはあなたの事が好きだった。・・・じゃあね。」
終夜「ーーーぁ、」
クロノス「珍しいね。君が投げやりになるなんて。」
三四「別に投げやりになんてなっていないわ。世界を消す事。これは、我々パンドラの意思に順ずるものでしょ。」
クロノスは、三四の頭に手をあててポンポンと子供をなだめるように頭を軽くたたいた
クロノス「ま、そうだね。」
三四「クロノス、一年前の事覚えてるわよね。」
クロノス「もちろん。僕はその為に今まで仮面を被ってきたんだから。」
三四「なら・・・いいわ。」
終夜「・・・」
三四がパンドラ・・・
俺は、パンドラについては知らない。
一年前に俺と雄大が追い詰めた組織。
その程度の情報しかなかった。
?まてよ、
雄大はパンドラを追い詰めた。
その時の事を覚えてるはずだ。
三四がパンドラのメンバーならそこから先仲良くやってたのは不自然だ。
どうなってる?
一体何がどうなってるっていうんだよ。
雄大は、未だに集中治療室からでれてないだろうから聞くのは不可能だ。
パンドラについて知ってる人物
あの人なら知ってるだろうか
ー金剛銀病院ー
死山「ん?君は確かーーー、」
終夜「どうも、連洞氷夜さんがこちらで入院してると聞いたんですが。」
死山「あぁー、はいはい。それならここの角を曲がったところだよ。」
終夜「どうも、」
死山「聞きたい事・・・。」
コンコン
ガラーーー
氷夜「君は、」
終夜「どうも、」
氷夜「で、俺に何か用かな?この病室には私を含め警察関係者しかいないはずだ。」
終夜「パンドラについて教えて欲しい。」
氷夜は、驚いた顔でこちらを見た
氷夜「何故、私がそれを知っていると?」
終夜「雄大から聞いた。あんたが一年前の事件に深く関わっている事をな。」
氷夜「はぁー、君は目上の人には敬語を使う事を知らないのか。長幼の序は守りたまえ。」
しかし、一年前の事件に関係していた雄大君の友人とはこの子の事かもしれないな
氷夜「パンドラの事は警察内部でも詳しい事はごく一部の人間しか知らない。それを一般人である君に教えるわけにはいかない。」
終夜「クイーンの正体を知りたくはないか?」
結果的に三四を売る事になっても、俺は三四の正体を知らなくちゃあいつの真意が分からない。
氷夜「・・・何故それを、」
パンドラのコードネームの最上位クラスのクイーンの単語を知ってるだけでも驚きだが、その正体だと?
氷夜「正体を知ってるだと?それは是非とも教えて欲しいものだな。」
終夜「あんたが先だ!!教えろ!!」
氷夜「君の言っている事が真実かどうか分からない。仮に真実だとしても君が一般人である事に変わりはない。教える事はーーー」
終夜「頼むよ!!俺には、もう・・・」
氷夜「・・・帰りたまえ。」
ガララララ
終夜は、氷夜の病室をあとにした。
死山「なんだ、君が聞きたかった事はパンドラについてだったのか。」
気怠い声で俺に近づいてきた男は医者服でポッケに手を突っ込んでこちらを見ていた。
終夜「あんた、どうしてそれをーーー?」
死山「場所を変えようか。」
地下の使われてない手術室
そこに俺は連れていかれた
死山「さて、ここなら声が漏れる心配もないだろう。」
終夜「ただの医者がなんでそんな事を知ってる!?答えろ!!!」
死山「怒鳴るのはやめてくれ、頭に響く。さて、私が何故パンドラを知ってるかって?」
死山は、頭をかきながら言った。
死山「そりゃ、私がパンドラのエピメテウスの名を語る神だからだよ。」
終夜「ーーー?!、」