〜41章〜 君が何処にいたって
司会「ぇ~と、」
司会は困っていた
無理もない、いきなり現れた黒服の男が急に演奏するなどとほざいたのだから
雄大「あ、彼等が演奏をプレゼントしてくれます!!」
終夜のことだ、なにか考えがあってのことだろう。
ここは任せて大丈夫そうだな
雄大「鳴、それじゃお前はみんなを頼む。」
・・・
ピアノか。記憶無くしてもこれは弾けるんだな。
俺はーーー。
ここにくる前に、いや。ずっと前にともきと練習した曲。
それを西と二重奏でひいていた
その時のともきは何処か悲しそうに歌っていた
俺がピアノ、ともきがボーカル
今回は、ピアノ・ボーカル終夜
そこに西が加わる形だ。
あの時、まだともきが学校にいた時残ってともきと二人で練習した。
好きなのに届かない。
手を伸ばせない。
そんな悲しみの歌。
ともきはそう言っていた。けど、この曲はどちらかというと・・・
終夜「君が何処にいたって」
有名な曲だった
しかし、結婚式という祝いの席で披露するにはあまりにも場違いの曲。
終夜もそんな事を百も承知だった。
しかし、倫理や常識、たとえ間違ってると言われてもあいつの思いを伝えてやりたかった
「虚ろむこの心の在り処はどこにあるのだろうか?気づかないうちに大人になっていた~~時を重ねるたびに嘘が上手くなる~。」
ともき「うぁぁぁああああ!!」
「なんなんだこのクソッ!!」
舞花ーーー、俺馬鹿だよなぁ?
舞花『も~待ってょともきー!!』
舞花『大切じゃないの?私のことが』
ともき「おぇぇえええ。」
「いい加減諦めろっつーの!!」
「なんなんだよ、気持ち悪ぃなぁ!!」
ヤクザな男はともきを何度も何度も殴る
仲間の車にはそれを見てヘラヘラ笑ってる奴らがいる
もはや、見世物小屋と化していた
「君の為と言いながら~本心は結局自分自身の勝手だと知る~~君がいればどんな嘘も本当になる気がしたんだぁ。こればっかりは嘘じゃなくてぇえ今の僕のほんとうの気持ち~」
ともき「分かってんだよ、俺みたいなクズがあいつを思う事自体許されねぇってことぐらいよぉ。・・・ゲホッゲホッ。」
「なに言ってんだ?こいつとうとう頭いかれやがった!!ギャハハハ!!」
舞花『あーん。』
舞花『・・・昨日はゴメンね。私自分勝手だったよね。』
「君がぁー何処にいたって僕は君の幸せを願うよぉー。これがぁ、罪と言われてもぉぉお」
ともき「けどなぁ、そんなクソでも人を好きに・・、大切に思う気持ちがクズな訳がねぇ!!いや、クズにしちゃぁいけねぇんだよ!!」
「なに言ってんだ?馬鹿かてめぇは?」
「もうそいつ死ぬぞ!!やっちまえ!!」
舞花『ゴメンね。』
舞花・・・
舞花・・・
俺は、お前とならーーー
舞花『ともき、これからもずっと一緒にいてね。』
あぁ、一緒にいたかった
二人でありきたりな平穏な日々を過ごして
休日には、何処かに行ってーーー。
そこには、きっと新しい家族もいてーーー。
小っ恥ずかしいことだけどよ、名前まで考えてたんだぜ?
男の子か女の子かでもめたけどよ、今思えばなんて幸せな日々だったんだろうなぁ
結局、子供達には会えなかった・・。
だが、それがーーー。
ともき「ぁあ、きっとまた会えるさ。俺は、生まれ変わるから。その時は、またお前の笑った顔・・・見せてくれよな。」
「上手くいくと信じてた、最後には笑いあえるってぇ~。そんな甘さに別れを告げて僕は永遠の眠りにつこうとも~、君が笑ってくれるなら~」
舞花『私も、大好き。』
ともき「俺も・・・好きだったよ、舞花。」
「僕はその死さえ受け入れるよぉおおおお」
ドサッ
狩真「・・・終わったか。」
結婚式会場内
静まり返る式場内
無理もないこんな曲を歌う馬鹿がどこにいるのだという話だ
あたりは反応に困っていた
結婚式会場での失恋ソング
そんな事をする奴がいるのかと
しかし、拍手はおきた
舞花と舞花姉だった。
そして、二人の眼からは涙が溢れていた
そんな二人の反応に当惑する人達。
終夜は立ち上がり一礼をした
そこに、西が囁いた
西「早く行って来いや。ともきの場所は、ここや。」
西はメモ紙を俺に渡した
終夜「ありがとう。」
終夜は、そう言うと裏口から出て行った
バンッ
猫語「みぃ〜つけた!」
直後入ってきた畏怖なるモノは禍々しいオーラをしていた
西「あ?あいつ・・・、ククッ。ま、えーやろ。俺もレヴィアタンのとこに向かうか。」
終夜「ハァハァ、ハァハァ。」
狩真「終夜。」
終夜が見たものは、ともきの変わり果てた姿
決着をつけるとは聞いていた
しかし、死ぬなんて想像してなかった
終夜「おぃ。なんだ?これ。」
狩真「見ての通りだ。目の前のあいつらがともきを袋叩きにした。」
狩真はたんたんと話す
それが別にたいしたことではないかのように
終夜「お前は、そこにいながらなにしてたんだよ。」
狩真「ここで見てた。」
ガンッ
終夜は、狩真の胸ぐらを掴み睨みつけた
終夜「テメェ、」
狩真「なにか言いたそうだな。言え。」
終夜「それだけの力があって、何で守ってやらなかった!!!」
狩真「お前は他力本願の奴だな。お前が守ってやればよかったじゃないか。この俺に頼らずに。」
終夜「貴様ぁぁああああ!!」
狩真「・・・どうした?」
・・・他力本願
ちくしょう、こいつはいつもいつも物事の事実を的確に話しやがる。
逆らえねぇのも事実か・・・
けど、けどよぉ!!
世の中には頭で分かってても理解できないことだって沢山あるはずなんだよ、
ちくしょう、
終夜「・・・いや、お前とはまた後だ。先にあっちのクソどもをぶっ飛ばす!!」
終夜の目の前にはコワモテの男達ざっと見て五十人はいるであろうなかに一人華奢な終夜が入って行く
「ぁあ?なんだボウズ!!」
終夜「黙れよ、ブス!!」
「はぁぁああああ?」
狩真「たく、しょうがないやつ。」
狩真はそう言いながら終夜の隣に立った。
終夜「お前の助けなんて・・・」
狩真「ま、そう言うな。サタン!!隠れてないで出て来い!!」
すると草陰からゴソゴソとポッケに手を突っ込んだ西が現れた
サタン「ばれてたんかいな。お前はほんまに怖いやっちゃでぇ。」
終夜「お前はーーー!!」
狩真「無駄口はいい、行くぞ!!」
「やっちまええええええええ!!」
三人VS五十人越えのヤクザ
終夜「ふぅ。」
結局、俺は何もしてねーな。
五十人越えのヤクザ相手にサタンとレヴイアタンは圧倒していた。
彼等二人が幼少の頃からの幼馴染で同じ施設で育ったパートナー
それもあり、最強のコンビネーションだった
結論は、終夜はなにもしてない
まぁ、何かできたとも思えないと冷静になった今本人も思っていた。
終夜「俺がともきを連れて行く。」
「ぢぐ、しょう。」
「こいつ等、化物かよ。」
狩真「弔ってやるのか?」
終夜「これでも、友達だったんだ。」
終夜は、そう言うと去って行った
サタン「分からんやっちゃなぁ。あいつ。」
狩真「そうか?俺は理解したよ。」
あいつも納得できてないのだろう。
俺の選択は、正しかったのか・・。
倒れてるヤクザの周りに一人やってきた
猫語「なにやってんの?」
「猫語さん!?」
「どうしてここに!?」
「そのお怪我はどうなさったのですか!?」
急にヤクザ共が騒ぎだした
慌てふためくヤクザ達
言い訳を考えるその姿は滑稽きわまりなかった
猫語「まったく、君達は本当に使えないにゃ~。僕が会場まで行って待ってたってのに。・・・死にたいのかにゃ?」
ドス黒い血のついた刀をヤクザに向ける猫語
「ま、待って下さい!!あの二人組みが恐ろしく強くて・・。」
「いくら猫語さんでも勝てないと・・・」
「馬鹿か!?殺されっぞ!!」
猫語「ふ~ん。僕でも勝てない・・・ねぇ。」
猫語は、首をこっちに向けた
猫語「はにゃ?」
狩真「ん?猫語?お前、なにしてるこんなとこで。」
サタン「あー、あいつさっき結婚式会場にもおったなぁ。」
猫語「・・・」
猫語は、目をまん丸と開けていた
猫語「サタンさん!?レヴィアタンさん!?」
「え?・・・猫語さん?」
猫語「な、・・・何で?」
サタン「んだよ、俺達がいちゃわりーのか?」
猫語「い、いぇ。」
猫語は、転がっているヤクザに目を向けた
猫語「お前等、あれと戦ったのか!?」
「そうです!!早く仇をうってください!!」
「よ!!我らが猫語さん!!」
狩真「はぁー、お前また暇つぶしにこんな事。俺が何を言いたいか分かるな?」
猫語「はい。・・・全員撤収!」
「ぇぇぇええええええええ!!??」
猫語「早くしろ、僕が殺すよ?」
「し、失礼しましたぁーーーーー。」
台風のようにさっきの血まみれの男と一緒にヤクザ達は消えた
ヤクザ車内
「猫語さん、さっきの2人組ってーー?」
猫語「お前等は、知らなくていい事だ。」
猫語は、焦っていた
というよりも驚いていた
猫語愛再
若干十四歳にして地獄の黙示録の『七つの大罪』のルシファーの右腕を務める天才
しかし、彼でも逆らえない存在
それがグレゴリウス教皇
そして、『七つの大罪』
世界には、地獄の黙示録が支配する企業や今回猫語が出入りしていた暴力団事務所などが世界中に多数存在する。
様々なところに地獄の黙示録の息がかかっている
そんな中で猫語が頭を下げる事はまずない
この世で数人しか自分の上はいない。
だからこそ、猫語は今まで好き放題やってきた。自分を止めれる数人はまず現れない。
そんな、余裕のようなものはあった。
それが二人まとめて現れた時の驚きは凄まじかった
だが、彼等と猫語が仲が悪いかと聞かれればそうではない。
むしろ良好だ。
だからこそ、ここにいる暴力団達は知らない。
さっき自分達が舐めた口を叩き、ボコボコにしてきた相手が自分達の頂点に位置する人間ということ。
大きすぎる組織の末端は、上を知らない。
だから猫語がこの暴力団事務所に来た時彼等は大層驚いた。
もちろん、最初の出会いは舐めた口で始まり、しっかりと猫語に懐柔されたことは言うまでもない。
あの後の事を記しておく。
雄大は直ぐに病院に運ばれたらしい。
意識不明で今も集中治療室から出られない
俺の知らないところであいつは無茶をしていたのだと関西弁の男に聞いた。
結局、健人は自分の身を明かした。
舞花の両親に向かって土下座して・・・
もちろん、舞花の両親は怒って破談にしようとしたが舞花さんは気づいていたらしい。
舞花姉さんと舞花さんの説得のもと後日改めて話し合いをするそうだ。
とんでもない結婚式だった。
皆そう思った事だろう。
後の話になるが、結局舞花さんと健人は結婚する事になる。
といっても、このすぐ後ぐらいだが。
終夜「ふぅ。あっチィ。」
季節は夏を迎えようとしていた。
あれから、二週間がたち俺はともきの墓参りに来ていた。
周りには海が見える良い景色にあいつの墓はある。
海を見るとあまり人のいない本当に静かな田舎の場所
潮風が心地よく向日葵がまわりにたくさん咲いていた
これだけ綺麗なところならあいつも満足だろう。
終夜「ん?」
俺が手に花を持ち歩いていたらともきの墓の前に人が一人いた。
深々と手を合わせていた
終夜「こんにちは。」
舞花「あなたは、あの時ピアノを弾いてくれた人ですね!」
よく見てるなぁ。
俺はあの時サングラスかけて目元隠してたのに。
舞花「声で、分かりました。」
終夜「そうでしたか。」
二人はともきの墓を見つめて黙っていた
そこで、彼女が何を思っているのか。
待てよ?彼女は確か記憶が・・・
なのにどうして、ともきの墓に?
終夜「どうして、このお墓に?」
舞花「私が記憶を無くす前にとてもお世話になった方だと姉から聞きました。」
終夜「そうですか。あいつ、とても良い奴だったんですよ。世間からは、そう思われない事をしましたが、あいつは人間の弱い部分を持ってた愛すべき奴だと俺は思います。」
舞花「大切にしていたんですね。」
終夜「俺の数少ない、友達ですから。」
舞花「ちょっとそこで飲み物買って来ますね。何がいいですか?」
終夜「俺は何も・・・」
舞花「遠慮しないで下さいよ?」
終夜「じゃぁ、コーヒーで。」
舞花「分かりました!」
笑顔でかけて行く
きっとあの笑顔にともきは惚れたんだな
ん?
見ると地面にケータイが落ちていた
終夜「ケータイ?しかも、これガラケーってあんまり見なくなったよなぁ。」
舞花さんのかな?
拾うと、落ちた衝撃なのか電話の発信履歴の画面だった
終夜「舞花さんが来たら舞花さんのかどうか聞いてみるかーーー。」
!!?
終夜「この番号って、まさかーーー。」
舞花「お待たせしましたぁ~!!」
俺の分の缶コーヒーと自分の分であろうオレンジジュースを持って走って来た
終夜「ありがとうございます。・・・あの。このケータイ、舞花さんのですか?」
舞花「え?あ、本当だ。ありがとう~!いつ落としたんだろう?」
終夜「・・・」
聞くべきだろうか?
・・・
終夜「すみません。発信履歴が開いてあってちょっと見てしまって。」
舞花「え?あー、大丈夫ですよ!」
終夜「すごい履歴ですね。主に同じ人に。あの結婚式の日と前日ぐらいに。」
舞花「えぇ。仲の良い友達で。」
終夜「・・・奇遇ですね。僕の友達にも同じ番号の人いるんですよ。」
舞花「・・・」
終夜「・・・狩真に今回の事を依頼したのはあなたですね?」
舞花「・・・」
終夜「あいつのヘリに乗ってる時にあいつが電話で話していた。その相手はあなただったんですね。」
舞花さんは俯いている。
部外者の俺がここまで言うのはおかしな話だろう。
終夜「舞花さん。あなたは、記憶が戻っているんじゃないんですか?」
舞花さんは、すっと立ち上がり俺を見た
綺麗なとても真っ直ぐな目だった
舞花「あなたがどう思うかは自由よ。けどね?あたしの世界であたしの一番大切な人が作った世界を私は生き抜く。」
終夜は、驚きを隠せなかった
彼女は、泣いていた。
そして、次の一言が全てを語った
舞花「一番大切な人の願いを守り抜く事。それが、ともきとあたしの『本当の幸せ』よ。」
・・・人の決意
本当の幸せ・・・
ともきとこの人は互い互いに・・・
遠くの方で声がした
舞花姉「舞花ーーー!!行くよーー!」
舞花「はーい!」
舞花さんは、涙声を隠しながら言葉を返していた
終夜「そんな・・・好きなら、思い出していたならなんで、・・どうして!!」
舞花「この結末があたし達にとって良かったのかどうなのかは分からない。けどね、ともきと会えた最後の時間は楽しかった。嬉しかった・・・。」
終夜「だったらどうしてですか!!貴方があいつと・・、ともきと手をとって幸せになる事だってできたはずです!!それなのに、、」
舞花「理解してもらえるなんて思ってないわ。けど、人が人を思いやるのはそれほど綺麗なものじゃないのかもしれないわね。あたしは自分が満足いく形でこの世界にけじめをつけただけよ。・・・それに、」
終夜「・・・?」
舞花「守られていたあたしは抗うなんて結末を選ぶ権利なんてないものね。」
終夜は悟った
だから彼女はともきの告白を拒んだのだろう
自分のせいで犯罪者になってしまった
そんな罪を犯しておきながら今更ともきとよりを戻したいというのはおこがましと
相手が本当に望んでいるもの。
それは一時の言葉ではなく、彼の真の願いをくむこと。
守ってくれた人の為に、嘘をついてくれてまで作ってくれた世界を嘘をついて生き抜く
それが彼女が選んだ結末
世の中にはいろんな人がいる
好き同士なら付き合えばいいと言う人もいるだろう。
だが、世界にはいろんな愛し方があるのだと終夜は知った
相手を思う気持ちこそ本当の愛ーーー。
たとえそれが結ばれない悲しい結末でも
舞花「さようならーーー。ともき。」
舞花さんは、去って行った
終夜「価値観・・・なのか。」
舞花が姉のいる車に戻る途中に人がいた
舞花「貴方はーーー。」
狩真「良かったのですか?あなたから依頼された内容は成川ともき、彼の望みの達成。・・・結果、彼はあなたの幸せを望み死を選ぶ事であなたの世界を守り、自分への償いとして死んでいった。彼から聞いた言葉です。ですが、彼の本当の願いはあなたと一緒になることだった。」
舞花は、悲しそうに笑ってこちらを見ていた
舞花「随分とたくさん喋る方なんですね。もっと無口な人だと思ってました。・・・ともきも、あたしも相手を思っての事ですから。」
狩真「つまり、あなたと一緒になるより死ぬ方があの人は幸せだと?そう言うことですか。」
舞花「そんな事ない!!・・・だけど、」
狩真「・・・?」
舞花「あたしには権利なんてないんです。誰かを選べる権利なんて。」
狩真「・・・、これはあくまで私の主観ですが、人の考え方というのはどうしても自分本位になってしまうものです。自らを客観視することはとても難しい。なので、私の率直で勝手な客観視した意見をあなたに申し上げます。」
舞花「ーーー!?」
狩真「今の男と別れて成川ともきとやり直すべきだった。」
舞花「・・・。健人の事は愛してます。この言葉に嘘はありません。あたしが記憶を取り戻すまで一緒にいてくれた大事な人。・・・ともきは、幸せだったと思います。けど、ともきはいつも自分勝手で・・・、残された人がどんな気持ちになるのか想像できてない。安易に死を選ぶのが罪消しにはならないのに。」
狩真「そうですね。確かに彼は自ら死を選びました。それはとても褒められるものではありません。だが、それら全てあなたの幸せを願っての行動であったこともまた事実です。これだけはこれから先忘れないで下さい。」
舞花「・・・はい。」
ともき、お前は・・・
空を見ると飛行機雲があった
夏の暑さ、セミの声も聞こえてくる
終夜は、上を向き言った
終夜「本当の幸せ・・・か。」