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〜39章〜 天才VS狂気

結婚式会場内



式はどんどんと進み、皆雑談のような時間になっていた

すると司会がマイクのそばまで行きこう言った



「えー、ここで。舞花様の御学友の田辺雄大様からスペシャルサプライズです!!」



式場内の全員が雄大を見た

それと同時に雄大にスポットライトの光があたる



雄大「・・・へ?」



雄大は、食べていたスパゲッティを口の中から胃へ送ると再び・・・



雄大「・・・へ?」



ちょっと待て!?

なんの事だよ、俺はなんにも知らねーぞ!!

舞花にいたっては目が輝いてるし

何しろってんだよ、つか無茶ぶりにもほどがあるわ!!



成美「すげぇな!!さっすが雄大だぜ!」



やめて、死んじゃう!!

ヤバイヤバイヤバイ

早くなんとかしないと

仕方ない、ここは得意のアントニオ猪木のモノマネで会場を笑の渦に!!



雄大「コホンッ、・・・1.2.3ーーーッ」



バン!!


雄大が「だぁーー」っと言おうとした瞬間に勢いよく後ろの扉が開いた



その男は、スーツ姿で黒いサングラスをかけていた



成美「なにあれ?」



鳴「趣味悪」



雄大「???」



その男は、ゆっくりと丁寧な足取りで用意されていたピアノの前に行った


そして、新郎新婦の席にお辞儀をして言った



終夜「この曲は、舞花さん。貴方の事を世界で一番大切に思ってる人からのものです。」



舞花は、黙って頷いた



雄大「・・・!?」


あれって、終夜だよなぁ。


どう見ても・・・


・・・あいつのピアノは久しぶりだ。

俺の誕生日の時と、あの日聞いたのが最後だっけかなぁ



西「あ、いけね。僕だ!!」



西はドタドタと前に行き緊張気味な感じで一礼した。


そして、終夜の近くへ行き耳元で囁いた



西「レヴィアタンから聞いてるで。あんじょう頼むなぁ。」



終夜「レヴィアタン?」



西「ぁー、狩真って言えば分かるやろ?」



終夜「あんた、ちゃんと引けるのか?」



西はニヤッと笑いピアノの横に置いてあったバイオリンを取った



西「任せとけや。」



終夜「・・よし、いくぞ!!」










車道の上に人がいる


いや、人が倒れている


それもおびただしい量の血を流しながら



「なんやこいつ。全然あきらめませんよ。」



男の足にしがみつくその手を踏みつけ唾をかける男



「早くどかせぇや!!」



「はい!!」



ドガッ、バギッ、


人を殴る生々しい音が響く

そいつは、何度殴られても手を離さなかった



ともき「ぐっ、・・・げぇぇえぇ。」



「こいつ!?吐きやがった!!」



ともき「てめーら一人もこっから先には行かせねぇぇぇぇえええ!!!ここを通れる時は俺の屍を超えた時だけだ!!」









結婚式会場外



門前には警備員が二人たっていた



「暇だなぁ~」


「まぁ、こんなのあんまりやる事ねぇんだけどなぁ。」



「だったら、君達には素晴らしいところに連れて行ってあげるにゃ~。」



「へ?」



二人の警備員がその声の主に振り返った途端に警備員の視界には自分の身体が写っていた



「・・・なんだ?これ。」


「景色が反転してーーーー!?」



そぅ、二人が見たのは首から下のない自分の身体だった。



「うわぁぁぁぁあああああ!!!」



猫語「地獄って、きっと楽しいところだと僕は思うよん!」



猫語は、そう言うと警備員の首の切断に使用したであろう二本の刀についた血をペロッと舐めた



猫語「不味い。所詮は下等な猿の血じゃぁ僕は震えないにゃ~。」



そのまま結婚式会場内に入って行った













俺はーーー



氷夜「ん・・・、ここは。」



前原「病院です。」



氷夜「お前ーーー!?痛ッ。」



前原「まだ、動かない方がいいです。傷口が開いてしまいます。」



そう言う前原は、氷夜の横のベッドで横になっていた

前原の様子は氷夜ほど酷くないみたいなので氷夜は安心した様子でふぅっと声を漏らした



氷夜「他のみんなは?」



前原「・・・正直な話我々が助かっただけでも奇跡みたいなものです。」



氷夜「・・・ぉい。まさかーーー。」



前原「はい。あの作戦に参加していた計124名の内死傷者89名残りがまだ瓦礫の下か、我々のように助かったものです。」



氷夜「ーーーーーちくしょょおおお!!!」



氷夜は室内の壁を叩いた

彼の瞳には、パンドラに対する怒りと怨みの念がこめられていた。



しかし、あの作戦を実行したのは自分

自分を信じてついて来てくれた仲間を守れなかったのも自分。



やり場のない悲しみと自責の思いが氷夜を追い込んだ。







結婚式会場内



終夜と西が演奏を行おうとした時だった



鳴「ねぇ、雄大。」



雄大「どうした?」



鳴「外の様子がおかしいわ。」



鳴は、不安そうに雄大に小声で話していた



雄大「なんでそんな事が分かるんだよ。」



鳴「ん。」



鳴は、持っていたスマートフォンから映像を見せてきた



雄大「なんだ・・・これは。!?」



鳴が見せてきたのはこの結婚式会場内のさっきまで雄大と成美と鳴が待ち時間を潰していたホールの映像だった。



雄大「お前、またハッキングしたのか。」



鳴の特技の一つにこれがある。

言うまでもなく犯罪なのだが、これで何度も犯罪を未然に防いでいるので警察も黙認している。雄大は、あまり快く思ってないのが事実だが、人を助けた事もまた事実なため注意してるぐらいに止まっている。

鳴も、雄大ほどではないものの警察関係の知り合いを多数持っている。

そして、鳴は自分が公共の建物内にはいるとそこにハッキングする癖がある。

被害は未然に防ぐ手段らしい。




ここで、薬師子鳴についてふれておこうと思う



鳴は、父親が刑事で母が弁護士。

正義感強い両親のもとでこの子もまた、正義感が強い子に育った。

しかし、世の中は正論や正義、倫理や常識に囚われていては守れないものもある。

鳴はそう悟っていた。

だからこそ、自分や自分の愛するものを守る時は全てをかなぐり捨ててそれを守る。

それが彼女のいう正義と力だという。


「世間の正しさを貫いて大事なものを守れないなら、あたしはこの手を罪に犯しても大事なものを守る!!それがあたしの中の正義よ!!!」


以前、鳴と俺が法律のあり方について論議していた時の言葉ーーー。



鳴は過去に大事なものを失くした


その時の出来事が今の鳴を作りだしたのだろう


人間性は、過去の出来事によって形成される


鳴もまた、その枠の中にいる一人の人間






鳴「これ、ここの監視カメラの映像。ついさっきの事よ。」



鳴のスマートフォンには、刀を二本持った奴が次々と式場内の人間を切っていく光景だった。

式場内の人間といっても格好を見る限り、警備員達がそいつを止めようとして斬られる。



そんな映画のような光景が雄大の前に写っていた



雄大「お前はみんなを頼む。」


鳴「無茶よ!!いくらあなたでも勝ち目ないわ!!警察に連絡をしないと。」



雄大「だから、警察がくるまでの時間は俺が稼ぐ。心配すんなって。東京にだって知り合いの刑事はいるんだからさ。」



そう言うと、雄大はコソッと出て行った



鳴「まったく、さすがは全国クラスの有名人ね。あたしなんて足下にも及ばないわ。」











男は歩いていた


目的のものを探していたからだ。



猫語「んにゃ?」



雄大「止まれよ。」



猫語「そこに健人がいるのかな?」



雄大「ーーー!?」



猫語「ビンゴ」



猫語は持っていた二本の刀を雄大に向けた



猫語「僕の趣味は~」



雄大「ーーー!?」



猫語は、ニヤッとして言った



猫語「約束を破ることなんだよねぇ。」






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